久し振りに写真を整理していて懐かしい写真を発見しました。それはライトボックスの上に置いてiPhoneで複写をした標高3190mに在る奥穂高山荘の写真です。この写真を撮影したのはもう30年以上も前になりますが、山と渓谷社の特集記事取材に同行した時のものでした。特集内容は北アルプスで大判カメラにチャレンジする男女ペアを山岳写真家の故・近藤辰郎さんが案内指導すると言うストーリー仕立てにしたものでした。私の仕事はモデルの手配（友人）や現地での大判カメラ撮影指導でした。ただ問題だったのは・・・・何せ3000m級の山なんて登った事はありません。友人モデル2人は登山経験者で、山と渓谷社スタッフはプロの登山家みたいなもんですよね。そんな不安を抱える私を気遣ってくれたのかスタッフが奥穂高温泉から奥穂高山荘まで荷物を運ぶ荷揚ヘリコプターに乗せてくれたのですね。ヘリコプターは螺旋階段を上るように弧を描きながら上昇して奥穂高山荘のヘリポートに無事到着しました。2日ほどで周辺取材も終わり無事特集記事は完成したのですが・・・・私が最も印象に残ったのはお世話になったヘリポートから見る奥穂高山荘だったもので、特集記事とは関係なく手前のヘリポートから山荘〜山斜面全てをチルトアオリを使いパンフォーカス写真にして記念撮影してみました（本当に懐かしい）。因みにご好意で帰りもヘリコプターに乗せて頂きましたが、山荘の主人曰く「往復ともヘリを使う人は初めてだぞ！」の言葉が今も頭に残っています。皆さん本当にお世話になりました。
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