浅草橋から両国橋をわたり千葉方面に走る道を京葉道路(国道14号)と言う。東京から千葉方面に一般道で行こうとするとよく利用する道である。この道の両国橋を渡り切った右側に猪のオブジェを看板とした「ももんじや」と言うお店がある。私の記憶ではお店の外観こそ変わったが、かなり昔からこの場所にあったと記憶している。そう、子供の頃からの記憶だからもう50〜60年以上も前だと思う。ただしこの店を見ているのは何時も自動車の車窓からで、先日初めて己の足で歩いてこの店をまじまじと見たことになる。店の前でスマホを取り出し「両国ももんじや」を検索すると、何とこの店は享保3年(1718年)創業の歴史ある山くじら(猪肉)料理の専門店だった。もちろん看板を見ているので猪肉を扱っていることは分かっていたが、まさか享保3年の創業とは驚きであった。残念ながら店は閉まっていたが店頭にメニューがあったので覗き込むと「猪鍋4000円、鹿鍋4000円、熊鍋5000円、猪鍋と料理2品6000円」などと書かれていた。感想は「う〜む、積極的には食べないだろう」であった。そしてお店の側面に廻ると写真の猪の剥製(と思う)が上から吊されているのであった。近くで見ると皮膚や毛の感じもリアルに・・・・。これを見て感想は「絶対に食べない!」に変わっていた。そう言えば昔この店の前に猪が数頭吊り下がっていたと言う記憶が甦ってきた・・・・。因みに一般的に言う「ももんじ屋」とは江戸時代に近郊農村において、農民が鉄砲などで捕獲した農害獣の猪や鹿を利根川を利用して江戸へ運び、肉食させたり売っていた店のことだそうです。
ももんじや
東京都墨田区両国1-10-2
03-3631-5596
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