ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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外販志向が強まる、新たなSSビジネスモデル

2009年07月16日 03時43分26秒 | Weblog
ここ数日、あちこちの業者との面談に追われていますが、
外販に力を入れようというSS業界の強い意欲を感じています。

SS業界における新たなビジネスモデルの模索は、いよいよSSフィールドを飛び出しての外販に注目が集まりそうです。

地域に根ざした一番店による、ネームバリューと信頼度を利してのビジネスモデルの模索は、確かに大きな可能性を秘めています。

SSを起点とする今後のビジネスモデルは、地域性や企業ごとの「独自性」がポイントだと感じます。

従来の「車関連」を起点とする「中古車販売」、「板金」、「レンタカー」などのビジネスのほかにも、SSを起点とするビジネスはたくさんあるはずです。

「ホームエネルギー」という視点から見ると
「外販灯油」をは起点とする「暖房機器」、「家電関連」、さらには簡単な「リホーム」ビジネスまで動き出しています。
問題は、その企業の今までの実績との関連のようです。

今迄、SSの「油外収益」と言えば、まずは洗車やタイヤ販売、車検などが頭に浮かぶわけですが、
これからは地域性や企業ごとの独自性による、多様なビジネスモデルが生まれてきそうで楽しみです。

地域特産物関連などのビジネスも開始されており、全国マーケットを視野に入れての食品のWEB通販ビジネスなども行われています。
鹿児島の「さつま揚げ」などでは、自社で工場まで持っている石油流通業者がいらっしゃいます。

顧客サービスの向上を目指してCTIを活用した『コールセンター』、『受注センター』などの設置も盛んです。
このような流れですから、「顧客管理データ」が改めて重要視されてきました。

地域における新たなビジネスマーケットの掘り起こしには「顧客管理データ」が必須です。
絞り込み検索などで色々な角度から抽出分析した顧客データに対するDMやメール発信なども効果が見込めます。

消費者ニーズの掘り起こしによって、さらに今後のビジネス展開のヒントが出てきます。

灯油配送を起点とするビジネスモデルでは
スタッフなどによるドアツードアの対面販売に注目が集まります。
ガソリンを入れる目的でSSに来店するお客様に対する、気ぜわしいアプローチとは印象が違い、
お客様にとっても「うざい」という感覚がないようですから、
充分な時間を取っての商品説明なども可能です。

なにより、配達という業務はお客様にとって「御苦労さま」という意識が強いのがポイントとなっているようです。

こんな時代になって、改めて、「お客様」は「それぞれの企業の大きな資産」なのだということを痛感しています。
「元売りカード」などによる顧客獲得の展開と「自社顧客」として、
改めて顧客囲い込みについての認識を考え直しています。

我々にとっては、元売りや元売り販社も大きなお客様なのですが、
「SSビジネスの未来」という観点から考えると、個々の企業の独自性も当然重要だと考えます。

新たな、時代のSSビジネスのヒントが頭に浮かび、
徹夜で考えてきましたが、
窓から望む赤城山の峰が明るくなってきました。

今日も、会社で昼寝かな・・・・

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