ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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減販の時代

2006年12月19日 10時35分00秒 | Weblog
減販の時代を向かえ石油業界は経営管理コスト削減に向け大きく動き出しています。特に大きな流通を取り扱う企業では動きが顕著です。

SS運営を中心とする小規模なリテール販売では流通処理も単純です。店頭POSデータから請求書発行が中心ですからコストも一定です。SS運営についても既に濡れた雑巾を再び絞るほどの経営コストダウンを行っています。

しかし、特約店や流通系商社など一定以上のパイを持つ流通レベルではまだまだ合理化の余地がかなりあります。直売部門の管理。販売店対策。流通管理に関しても商流、物流、勘定系処理や情報系処理など多様なのです。

特に、システム管理などに要する業務管理コスト削減は効果が即時に経常利益に直結するため経営効果としては非常に即効性があります。一気に会社の収益構造を変える事ができるのです。経営者がその事に気付いている企業が「勝ち組」としてのポイントになっています。

自社でシステム開発部隊を擁するような企業でも、進化が早い専門的なITの分野ではアウトソーシングの方がコストが掛からない事に気付いています。専用ソリューションを活用する事で独自に莫大な開発経費と時間を掛けなくとも常に最新バージョンを安い予算で活用できる事が判ってきたのです。

ただし、社内業務の見直しから綿密な業務フローチャート作成などの準備も必要ですから汗を流すよりも知恵を出す事がポイントとなります。

問題は人間の能力や感情との軋轢です。古い管理スタッフなどの慣れ業務からの脱却などが省力化の大きな障害となるケースも多いため経営者としては決断力と英断が求められます。

業務の「平準化」も大きな焦点となっています。仕事をある特定の人間が抱え込んでいる事は企業にとってのリスクが大きいのです。誰でもできるように平準化しておく事が大切です。特徴業者における『軽油税申告業務』などもその一例です。

社内に存在しているEXELなどのデータを再入力したりしているようでは業務が重複していつまで経っても無駄な作業は減りません。整理も付きません。一つのデータベースに統合して管理できるような基幹業務統合系システム(ERP)が求められている理由は此処にあります。

これからは、社内基幹系業務をどのようにシンプルに取りまとめる事ができるかが大きな課題となります。

これにより、石油業界は劇的に変わります。

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