ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

「ゴン太」の屁理屈

2012年04月13日 10時29分53秒 | Weblog

朝、出社しようと思ったら北朝鮮のミサイル発射のニュースで驚きました。
まあ、失敗したようで日本への影響もなくてよかったですね。

近所の子供が火遊びをしているようで気になってしょうがない。
「危ないから止めなさい。」といっても、近所迷惑を説明しても聞かないわけですから困ったものです。

ガソリンの安売りと似ているようにも感じます。
昔、地域のサブ店の零細ガソリンスタンドの頑固オヤジが安売り看板を挙げて大騒ぎしたことがありました。
系列サブ店なので、私のところに火の粉が降りかかりまして、苦労しました。

「止めてください。」とお願いすると、逆に火がついて、「俺が損するのだから関係ないだろう・・。」なんて張り切っていました。
変に自分の存在感が認められたように勘違いして本当に困ったことがあります。
その後、公取がうるさいので石油組合でも「価格協定」なんて言葉は禁句になりましたが、
いかに競争の商売とはいえ常識というものがありますね。

昔は、同業者同士の軋轢や感情のもつれからの「嫌がらせ」のような安売りもあったようです。
当時は大手や特約店の偉い方が中に入って「手打ち」をして酒を酌み交わして、仲直り。
なんて、まるでヤクザの手打ち式みたいなことをしていたようです。
私の父親なんていつもそんな騒ぎに巻き込まれていたようです。
そんなことで、ガソリンスタンドの社長さんはキャバレーやクラブで飲んでいた時代もあったのです。

あるとき、近隣の業者が安値看板を上げたので、私もさらに安い看板を上げたら父親にこっぴどく叱られたのを覚えています。
その時の父親の言葉は「俺の顔を潰すようなことはするな。」でした。
まあ、悠長な時代でしたね。

現在は、「仁義なき戦い」のようですから大変です。
最近では、大手企業がゴン太になって、不当廉売で摘発される石油業界です。
時代も変わったものです。

昔は、「俺の晩酌を節約すれば、ガソリンを安く売れる。」なんて屁理屈で駄々をこねる業者もいたわけですが、
安売りをしてゴネたうえで、なにがしかの優遇条件を取得する手口も北朝鮮に似ています。

私の代になってから、石油組合の会合であまりにも我儘な業者と喧嘩ししたなんてこともありました。
石油業界の創世記には仲良し組合でみんなで仲良く儲けられる時代もあったわけですが、
あの時代の人たちから見たら、ずいぶんと世知辛い業界になったものだとオヤジの世代にあの世から笑われそうです。

北朝鮮は、昔の石油業界の『ゴン太店』みたいなものですね。
ミサイル発射に失敗した北朝鮮が、どんなことを言うのか興味があります。


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