ようやくの寒波到来で灯油ビジネスも動き出しています。
シーズンインの暖冬で一時はかなり悲観的な見解もあったわけですが、
ここにきて、ようやく配送灯油を中心にマーケットが急速に動き出しました。
さすがに、リテール市況の値崩れも少ないようで、安定した商売が見込めますから
前半戦の暖冬による影響を盛り返すに充分な環境が整備されつつあります。
シーズンを通じた収益試算予測も前年を超えるとみる企業も多いようですが、
最近の市況安定化により予測収益額は今後も安定傾向に推移するとみられています。
やはり、
灯油ビジネスは年ごとの気候条件に左右されますから
スタート時に「一喜一憂」して浮足立った販売は禁物なのです。
特に、需要なポイントは
仕切り調達価格よりも自社の販売ポリシーの確立だと思います。
リテール業者としては「仕入」よりも「売り」に強いことが大前提となっています。
勿論、「利はもとにあり」といいますが、他社よりも劇的な安値調達は不可能なわけです。
これからのシーズンをどのような戦略で売りぬくことができるかで、SS企業の決算も左右されます。
SS店頭販売オペレーション中心からの脱却。
そして、今後に向けての外販宅配ビジネス、
パトロール給油展開の前段ともなる総合的な石油デリバリービジネスの起点となる年です。
同じ商品を売るにしても、「売り方」で収益構造が全く変化する時代。
まさに、石油ビジネスの業態改革に向けた転換期ですね。
SSビジネスにおけるこの分野は、
今後、SS数の減少やセルフ化によりさらに可能性が拡大しています。