先日、家族の最愛の人を亡くしました。
とても綺麗で、優しく、頭の回転が速く、それでいて物まねが好きで楽しい方でした。
良き母、良き祖母、皆大好きでした。
震災・原発事故前は庭で花や野菜も栽培し、孫の成長を何よりの楽しみにしていました。
震災はともかく、原発事故が無ければもっと長生き出来ていたと思います。
3.11の震災・原発事故のあと、ご縁の有る方で高齢の方が多く亡くなられました。
私の集落でも相次いで高齢の方がなくなっています。
「生きてきた内でこんな大きな地震はなかった」との言葉のとおり、肉体的にも精神的にも大きな衝撃であったことは間違い有りません。
しかしそれ以上に、原発事故の影響が格段に大きいように思えます。
いつも畑で農作業している高齢者の姿が、めっきり少なくなりました。
「孫に米や野菜を送っていたけど、もうやめた」、「作る張り合いがなくなった」
といってやめてしまった人も少なく有りません。
当然、生活のリズムが狂い、食生活も自家製の新鮮な野菜が摂れなくなり、運動不足が重なります。
そして最大の要因は、「物を育てる・作る喜び、感動」が得られなくなることです。
直売所に出荷している人も多くいます。
現金収入以上に、消費者と直に接することで、自分の生産した農作物の評価・評判が伝わってくることによる張りあいと、喜びが最大の動機になっています。
風評被害が早く収まって欲しいと願わずにはいられません。