「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート」
(TBSテレビ 日曜午後9時からのドラマ)
を見ています。
そろそろ物語も佳境に入ってきた感じがあるので、
間もなく終わってしまうかも。。。
だとしたら、残念で、もったいない気がします(笑)。
「アパッシオナート」って、聞いた事がなかったので
調べました。
アパッシオナートは、クラシック音楽で使われる音楽用語のひとつです。イタリア語で「情熱的に、感情豊かに」を意味します。
だそうで、音楽用語は 私はまったくわからない事が判明。
ちなみに、「マエストロ」とは、
現場で 演奏者をまとめる音楽監督や
クラシックを演奏する演奏家、
オペラを指揮してまとめる者
だそうです。
私がこの番組を好きな理由は、
自転車をこぐ西島秀俊の背景が
電線のない広い広い茶畑で、
その向こうに青い空と富士山がある、
という事だけでは ありません。
もちろん、芦田愛菜チャンは可愛いし、
石田ゆり子サンはキレイだけれども、
私の目を引き付けるのは西島秀俊。
指揮棒を振るマエストロの西島秀俊の表情が
思い切り明るくて、
とってもとっても楽しそうだからです。
嬉しくてたまらない、っていう表情。
ああ、この人、やってて きっと 楽しいんだろうな、
と思える表情を見せてくれているからです。
こちらも思わず笑顔になってしまいます。
あんな風に 楽しそうに 何かに打ち込んでいる人って、
こちらの心も楽しくなってしまいませんか?
いいですよね。
うらやましいですよね。
でも、「うらやましい」という事を忘れて
とにかく こっちまで楽しくなってしまう。
幸せの波動に 周囲も巻き込まれて、
こちらも 一刻、思わず幸せになってしまいます。
そんな波動の源になるという言動は
貴重です。
貴重ですし、そんな人のそばに居たいです。
人を幸せにしてくれる
笑顔の演技を見せてくれる西島秀俊は
ちょっと前まで
パートナーの身体を優しく気遣った美味しいお料理を
せっせと これまた楽しく工夫して作っていた
シロさんを演じでいたのでした。
住職は よく 「好きな人には かなわない」
と口にしますが、
好きな人が 好きな事を 楽しんでやっていると
時間を忘れると思います。
それを、
頑張って、頑張って、
まだダメだ、もっとやらなきゃダメだ、
それじゃダメだ、もっとだ、
とやっている人にとっては、
努力と忍耐の時間になるでしょう。
好きな人なら もっとやりたい、と思っている時間を
苦痛に顔を歪めるように頑張って過ごしている。
好きな人なら 頑張らなくても上達する事を
努力と忍耐の人が上回る事は 少ないし
あったら、それは
とてつもない努力と忍耐の時間を過ごしたのではないでしょうか。
音楽家とか 演奏家と呼ばれる人たちも
たくさんの時間を 音楽とともに過ごしている事でしょう。
たゆまぬ努力を怠らない音楽家や演奏家は
いないと思いますが、
そこに 他にはない楽しみを見つけた人でなければ
たくさんの時間を 音楽に割く事は難しいでしょう。
きっと努力さえ 楽しく楽しく やり続けて
乗り越えてきた人たちなんじゃないでしょうか。
もちろん、苦しみの時間もたくさんあったのでしょうけれど。
私が 食事の支度をするために立ち上がる時、
手にしていた事柄を手放すその時に
残念な思いにとらわれて
ああ、もっとこれを続けていたい、
そう思う事って、なんだろう?
時間を忘れて没頭する事ができるって、
私にとって何だろう?
テレビは 続きを見たければ
録画ボタンを押せば良いし。
マンガを読むことくらいかしら?
いや、きっと
「ご飯ですよ~」と声をかけられたら、
マンガを途中で閉じる事も平気です。
結局、美味しいものを食べる事が
一番の楽しみなんだと思います。
それが 音楽であったり美術であったりする人とは
かなり隔たりがある気がします。
没頭できるって、ある意味、才能だと思うんですよね。
没頭する事があるって、すごい事、幸せな事ですよね。
西島秀俊のタクトを振る時の演技を
私はじっと見つめてしまうのです。
あんな顔で タクトを振る指揮者って、
見た事ないんですけどね。
今夜も 大河ドラマの後は「マエストロ」です。
楽しみです。
訂正:茶畑の風景に、電線、ありましたね(笑)
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