座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

はんてんの「帰依佛」

2009-12-13 | おしゃべり
吉祥寺の役員さんに いつも着用いただいている半纏です。

「帰依佛(きえぶつ)」と 書いてあります。

先々代の文字で 特別注文したオリジナルです。

(参照:2007年1月の記事 帰依仏




先ごろ、落慶式やお施餓鬼が終わった後に 
この文字についての質問をお受けしました。

(実は、だあれも聞きにこないなあ、と 思ってたんですよ 笑)

で、説明を申し上げようとすると・・・・・・、よくわからない(汗)。






「佛(仏)」は、仏さまですね。

この「仏」と「法」と「僧」のみっつを、「三宝」と言います。

文字通り、「みっつの宝物」です。

「悟りを体現した仏さま」と、
「仏さまが説いた教えである法」と、
「法を学ぶ仏弟子である僧」のことです。



聖徳太子が制定した「十七条憲法」の第二番目の条項にある
「篤く三宝を敬え。三宝とは仏と法と僧となり」
の「三宝」とは これのことです。

読経の始めの頃に
「一心頂礼 十方法界 常住仏
 一心頂礼 十方法界 常住法
 一心頂礼 十方法界 常住僧」

とやるのは 三宝に礼拝する「三礼(さんらい)」です。






「帰依」とは「よりどころとする」という意味。

「三宝に帰依する」という事は つまり「仏教徒になる」という意味です。



「帰依仏竟 帰依法竟 帰依僧竟」
という言い方もありましたね。

竟(きょう)=おわる。
 
帰依仏=仏さまに完全に帰依しきっております。

といった感じでしょうか。
  





先代の書いた文字が 役員さんの背中に乗っています(笑)。

重いこともあるかもしれませんが
仏さまに帰依する気持ちで ご奉仕いただいています。



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