野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

デーモン、ニューヨークへ!(20日)

2005-12-22 21:18:15 | New-York Yankees
 ブライアン・キャッシュGM(ニューヨーク・ヤンキース)。ここ数年、獲得したFA選手が悉く働けず、画策したトレードも失敗続き、だった。今シーズンもポストシーズンに進出できなければ、クビ(解雇)は確実だと見られていたが、チームは辛うじてディヴィビジョン(地区)シリーズに進出。
 しかしロスアンジェルス・エンジェルス(オブ・アナハイム)に敗れ、再び首筋が寒くなっていたが、辛うじてボス=ジョージ・スタインブレナー(オーナー)に救われ、このオフ、期するものがあっただろう。その気合の証明=ジョニー・デーモン(ボストン・レッドソックスFA)獲得!

 これでヤンキースに「待望」久しかったリードオフ(1番打者)が誕生する。デーモンか、イチロー(シアトル・マリナーズ)か、その選択肢しかなかったが、イチローのトレード画策は不発に終わり、狙いはデーモン一人に絞られた。デーモンが獲得できなければ、またリードオフ不在のまま、来シーズンを迎える覚悟だっただろう。
 云わば“不退転の決意”。その「熱意」が伝わったのだろう。“野人”(原始人)は髪(と髭)を切ることを決意した。これでヤンキース打線は「最強」になった。<ピース>が全て埋まった。

 ヤンキースはさらにオークランド・アスレティックスから“守護神”オクタビオ・ドテル(FA)を獲得。これも凄い!! これでクローザー、マリアーノ・リヴェラに繋ぐ重要なセットアッパーを手に入れた。トム・“フラッシュ”・ゴードンの穴が埋まった。
 そのゴードンの代わりに獲得したハズだった、カイル・ファーンズワース(アトランタ・ブレーヴスFA)はそうなると、タニヨン・スターツの役目を果すことになるか? 

 ヤンキースはほぼ「完璧」な補強をした。ここ数年の「弱点」が全て埋められた。若いロビンソン・カノや王建民の流出なしに、これだけの補強をして見せた、キャッシュマンGMの手腕は見事だ。久しぶりに彼は「いい仕事」をした。
 悲願の≪世界一≫ワールドチャンピオンに向け、死角なし。ライヴァル=ボストンの核弾頭(戦力)も削ぎ落とすことに成功した。残されたキャッシュマンGMの仕事は“ロケット”ロジャー・クレメンス(ヒューストン・アストロズFA)の争奪戦に勝利することだけか? どうやら、これが最後の<ピース>になりそうだ。

Rソックスからヤンキースへ デーモンが4年契約に合意(MAJOR.JP)