ジョー・ディロン登場！（28日）

　CSスカパー！のMLBアンコール放送（12月28日）を何気に見ていたら、フロリダ・マーリンズvs.ニューヨーク・メッツ戦（5月28日）で【8回裏】2アウト・ランナー無しで、代打ジョー・ディロン登場。あの読売ジャイアンツが獲得した、今シーズンの新外国人選手だ。これは「後学」のためにじっくり見ておこう、と思った。
　マウンド上、ピッチャーは「あの」ペドロ・マルティネス。スコアは「1対0」ニューヨークのリード。ペドロの快投が続いている。

　背番号は「12」。打率は（この時点で）.333（9打数3安打）1本塁打、1打点。5月21日に代打でメジャー初ホームランを放った、らしい。マイナーリーグで通算120本塁打、29歳でメジャーにデビューした苦労人らしい。
　初球アウトサイドにファストボール（91MPH）ストライク見送り。2球目、チェンジアップ（87MPH）を外に曲げて、ボール。3球目、同じくチェンジアップ（84MPH）を外に小さく曲げて、これを空振り!!　「1－2」打席で大きく息を吐くディロン。
　4球目はファストボール（91MPH）これがインサイドに食い込んできて、チェックスウィング!?　判定は「ボール」。5球目、ファストボール（93MPH）が外に外れて、「3－2」。ペドロの顔に焦燥の色が浮かぶ。ラストボール＝6球目もファストボール（92MPH）！　これが真ん中低めにズバッと決まって、見送り三振!!　ペドロの勝ち。

　対する相手がペドロだったから、相手が悪すぎたのかもしれない。しかし、外の変化球で揺さぶられ、インサイドの誘い球に手を出しかけ、最後は真ん中の速球に手が出なかった。この映像を（ジャイアンツ以外の）日本の球団関係者は見ておくべきだ。「新外国人」ディロンへの攻め方のレシピが詰め込まれている。
　ジャイアンツは今シーズンも高い買物をしたのかもしれない。しかし、総額6000万円の1年契約なら、高くはないか？　失敗しても後悔しない金額に抑えている？　ジャイアンツにも学習能力が高まってきた、ということだろうか。

巨人がディロン獲得　前マーリンズ、一塁手で（MAJOR.jp）