野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

大家、復帰戦でBボンスと真っ向勝負!(18日・AT&Tパーク)

2006-07-22 22:14:24 | Milwaukee Brewers
 右肩痛が癒えた大家友和(ミルウォーキー・ブリュワーズ)の2ヵ月半ぶりのメジャーリーグ復帰戦は18日、敵地(AT&Tパーク)でのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦。いきなり「あの」バリー・ボンズと対戦するが、初回にミルウォーキーが1点を先制。
 2-OUT2,3塁のチャンスで、大家の投げる試合には「必ず」打つ、5番プリンス・フィルダーが三遊間を抜いて、チームが大家にまず1点をプレゼント。それにしても、大家とプリンスの不思議な繋がり……

 5月1日以来のマウンド、大家。【1回裏】先頭のランディー・ウィンに7球粘られ、8球目の高めに浮いたファストボール(87MPH)を痛打され、ライト前ヒット! 2番オマー・ヴィスケルにも高めに浮いた85MPHを合わせられたが、これがセカンドへのハーフライナーになって、ダブルプレー! 左打者が続く、3番「40歳の」スティーヴ・フィンリーをショートフライに仕留めて、3人で攻撃を終わらせた。

【2回裏】4番ボンズとの対戦から、だったが、初球(87MPH)を打たせて、セカンドフライ。「712号」で止まったままのボンズ、だ。5番レイ・デューラムも左打席。ここで観客席に何故か、古いヤクルト・スワローズのキャップ(帽子)を被ったファン(多分アメリカ人)が座っていた。謎、だ。
 デューラムには「2-2」からの縦スライダーをチェックスウィング、これを微妙な判定で「スウィング」に採ってもらえず、結局歩かせて、1-OUT1塁。いつも不運な大家……6番ペドロ・フェリスにフォアボール(ウォーク)の後の初球(83MPH)を狙われ、レフト前ヒット! 7番マーク・スウィニーは「1-2」に追い込んで、外のチェンジアップを打たせて、緩い当りのセカンドゴロ。この間に3塁ランナーが還って、1点を献上。「1対1」同点に。

【3回裏】1-OUT後、初球にセーフティーバントを試みた、2番ヴィスケルが3球目のスローカーヴ(70MPH)を流し打って、レフト前ヒット! コンタクトヒッターのベテラン(39歳)ヴィスケルに、この配球はどうだろう? 首を傾げざるを得ない。3番フィンリーにも「3-2」と苦しむが、最後はキャッチャーファウルフライに打ち取って、2OUT。ここで4番ボンズ、登場。
 大家は逃げることなく、真っ向勝負! 初球87MPHでインサイドを突いて、2球目アウトサイドにスプリット(フォーク)を落として、「0-2」。3球目(87MPH)もインサイドを突いて、ファウル。4球目5球目にのフォーク(スプリット)を連投したが、今度は振ってくれないボンズ。さすがボンズ、と言うべきか? NOMO(野茂英雄)との対戦経験が生きているか? 6球目の勝負球は高めに浮いて、ライトへ大飛球! ライトのジェフ・ジェンキンスがフェンス際で構えたが、まさかの落球! “落球男”がまたしても! 「1対2」思わぬ形でリードを許す。どこまでも不運な大家……

【4回表】1-OUT後、大家の投げた試合には「必ず」打つ5番プリンスがセンター前ヒットで出塁! 6番ゲーブ・グロスがライト線にダブル(2塁打)を放って、2,3塁。7番ビル・ホールがライトへ流し打って、2者が還って、「3対2」ミルウォーキーが逆転に成功! TOMO大家の復帰マウンドを勝利で飾りたい、一心!

【5回裏】先頭のヴィスケルを「0-2」に追い込んで、3球目のフォークは(とんでもない)ワンバウンド! 投手と捕手間の中間で弾んだ。観客からは拍手喝采。これには表情を崩さない大家も苦笑い。しかし最後は(めげずに)フォークを3球続けて、空振り三振! 大家らしいピッチング。
 3番フィンリーも「1-2」に追い込んで、フォークを打たせて、センターフライ。ここで4番ボンズ。2球続けて、インサイドを突いたが、「ボール」判定され、不服そうな大家。3球目はアウトサイドで「2-1」にして、4球目のインサイド(89MPH)で振り遅れさせて、ファウル。最後はチェンジアップでタイミングを外して、セカンドフライ! その瞬間、バットをポンと放り投げたボンズ。

 復帰戦の大家は予定通りにこのイニング限りで降板。勝利投手の権利を得ていたが、2番手のジェレミー・ゴンザレスが【6回裏】1-OUT1,3塁のピンチを招き、とっておきの代打「素手でバットを握る男」モイセス・アルーにセンターオーヴァーを打たれて、ジ・エンド! 「3対4」逆転されて、試合はこのまま終了。大家の復帰戦を勝利で飾ることが出来なかった、ミルウォーキー。

大家が戦列復帰、5回2失点も白星つかず (MAJOR.jp)