井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)の初登板は、大学生相手でもフロリダ・マーリンズ(ナショナル・リーグ)でもなく、昨シーズンのアメリカン・リーグの≪覇者≫デトロイト・タイガース(中地区)。
しかも最初の打者はメジャーリーグを代表する強打のキャッチャー、“パッチ”ことイヴァン・ロドリゲス。その初球、内角(In-Side)高めに速球(86MPH)が浮いて「ボール」。グラヴには『ZETT』の刻印。日本の阪神タイガース時代と同じだが、しかし、その顔にはデーゲームにも拘らず(何故か)サングラスを装着していない。
2球目は真ん中に87MPHをファウル。3球目(87MPH)は外角(Out-Side)高めに浮き、4球目はIn-Sideに外れて、「3-1」。勝負球の5球目、これが真ん中に入って、これをジャストミートされて、レフト前クリーンヒット! 先頭打者を出した井川。
2番『CHAMPION-SHIP SERIES』の≪MVP≫プラシド・ポランコにも「2-0」。2球目はOut-Side低めに制球されたが際どい判定。3球目も同じ球で今度は「ストライク」にコールされて、「2-1」。4球目はスライダーが高めに浮いて、5球目は速球(88MPH)がお辞儀して、WALK(四球)。昨年の日米野球を見ているようだ……
3番ゲーリー・シェフィールドの初球もお辞儀して、2球目もチェンジUpが決まらず、「2-0」。エイヤッで投げ込んだ3球目(89MPH)はド真ん中。これを強振されて、レフトへ大飛球=ファウル。4球目は3塁線にもう1球ファウルの後、5球目はチェンジUp。これが右バッターの懐に決まったが、判定は「ボール」。微妙な判定だ。シェフィールドも手が出なかったのだろう。球審も咄嗟に手を挙げることを忘れてしまったのだろう。結局6球目はスライダーを地面に叩きつけて、またしてもWALK(四球)。0-OUT満塁!!
開き直って投げた(であろう)4番カルロス・ギーエンへの初球(90MPH)は空振り! 2球目はチェンジUpで空振り! やはり開き直れているのだろう。3球目もチェンジUpを配して、見事に空振り三振! ピンチを脱することが出来るか?
5番のマイナーリーガー(ライアン・ラバン)にも「3-1」にして、苦しいピッチング。5球目をレフトに大飛球(ファウル)を飛ばされて、勝負球の6球目はIn-SIdeに低く外れて、押し出し!! 6番のマイナーリーガー(ブレント・クリーヴレン)にも「3-2」にするが、高目のボール球(89MPH)を振ってくれて、空振り三振! 2-OUT。
7番「27本塁打」ブランドン・インジには「2-2」からチェンジUpが高めに浮いたが、これを球審が採ってくれて、見逃し三振! 長い攻撃になって、球審も早く終わらせたかったのだろう。
【2回表】の井川。まさか、この回途中で降板になるとは思いもしなかったが、しかし球数は予定の40球を既に超えていた。先頭のショーン・ケーシーに2球目(87MPH)を叩かれ、センター前にヒット! 井川はここで降板……この後、後続の2番手が打たれて、2失点目が記録された。
日本のタイガース時代も、井川は「こんなもの」。飛び抜けて速いストレートがあるわけでもないし、2種類の変化球(チェンジUpとスライダー)を駆使して、打者を打ち取っていくピッチャー。見ていて(決して)爽快感を感じさせてくれるピッチャーではない。その辺りがニューヨークのファン(観客)に受け入れられるか否か……難しいところだと思う。
【2回裏】ヤンキースの攻撃。先頭のアレックス・ロドリゲスがライト前ヒットでお膳立てして、5番・松井秀喜がライトスタンドへ弾丸ライナーを突き刺して、「2対2」同点!! 先発(スターター)井川の「負け」を一瞬で消して見せた。
考えてみれば今まで、メジャーリーグで投手と野手に日本人が同時に存在するケースは稀だった。唯一2004年に高津臣吾(現・東京ヤクルトスワローズ)と井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)が同時存在しているが、その高津も前半戦の途中で解雇された。
昨シーズン、大家友和(ミルウォーキー・ブリュワーズ)が投げ、日本(阪神タイガース)で活躍したセシル・フィルダーの息子プリンスが打つ、間接的(?)な競演は実現したが、この井川と松井が殆ど最初のケース。井川が投げた試合には「必ず」松井が「打つ」。そんなジンクスが今シーズン、ニューヨークに生まれそうだ。
井川ほろ苦デビュー 押し出し含む3四球で2失点 (MAJOR.jp)
しかも最初の打者はメジャーリーグを代表する強打のキャッチャー、“パッチ”ことイヴァン・ロドリゲス。その初球、内角(In-Side)高めに速球(86MPH)が浮いて「ボール」。グラヴには『ZETT』の刻印。日本の阪神タイガース時代と同じだが、しかし、その顔にはデーゲームにも拘らず(何故か)サングラスを装着していない。
2球目は真ん中に87MPHをファウル。3球目(87MPH)は外角(Out-Side)高めに浮き、4球目はIn-Sideに外れて、「3-1」。勝負球の5球目、これが真ん中に入って、これをジャストミートされて、レフト前クリーンヒット! 先頭打者を出した井川。
2番『CHAMPION-SHIP SERIES』の≪MVP≫プラシド・ポランコにも「2-0」。2球目はOut-Side低めに制球されたが際どい判定。3球目も同じ球で今度は「ストライク」にコールされて、「2-1」。4球目はスライダーが高めに浮いて、5球目は速球(88MPH)がお辞儀して、WALK(四球)。昨年の日米野球を見ているようだ……
3番ゲーリー・シェフィールドの初球もお辞儀して、2球目もチェンジUpが決まらず、「2-0」。エイヤッで投げ込んだ3球目(89MPH)はド真ん中。これを強振されて、レフトへ大飛球=ファウル。4球目は3塁線にもう1球ファウルの後、5球目はチェンジUp。これが右バッターの懐に決まったが、判定は「ボール」。微妙な判定だ。シェフィールドも手が出なかったのだろう。球審も咄嗟に手を挙げることを忘れてしまったのだろう。結局6球目はスライダーを地面に叩きつけて、またしてもWALK(四球)。0-OUT満塁!!
開き直って投げた(であろう)4番カルロス・ギーエンへの初球(90MPH)は空振り! 2球目はチェンジUpで空振り! やはり開き直れているのだろう。3球目もチェンジUpを配して、見事に空振り三振! ピンチを脱することが出来るか?
5番のマイナーリーガー(ライアン・ラバン)にも「3-1」にして、苦しいピッチング。5球目をレフトに大飛球(ファウル)を飛ばされて、勝負球の6球目はIn-SIdeに低く外れて、押し出し!! 6番のマイナーリーガー(ブレント・クリーヴレン)にも「3-2」にするが、高目のボール球(89MPH)を振ってくれて、空振り三振! 2-OUT。
7番「27本塁打」ブランドン・インジには「2-2」からチェンジUpが高めに浮いたが、これを球審が採ってくれて、見逃し三振! 長い攻撃になって、球審も早く終わらせたかったのだろう。
【2回表】の井川。まさか、この回途中で降板になるとは思いもしなかったが、しかし球数は予定の40球を既に超えていた。先頭のショーン・ケーシーに2球目(87MPH)を叩かれ、センター前にヒット! 井川はここで降板……この後、後続の2番手が打たれて、2失点目が記録された。
日本のタイガース時代も、井川は「こんなもの」。飛び抜けて速いストレートがあるわけでもないし、2種類の変化球(チェンジUpとスライダー)を駆使して、打者を打ち取っていくピッチャー。見ていて(決して)爽快感を感じさせてくれるピッチャーではない。その辺りがニューヨークのファン(観客)に受け入れられるか否か……難しいところだと思う。
【2回裏】ヤンキースの攻撃。先頭のアレックス・ロドリゲスがライト前ヒットでお膳立てして、5番・松井秀喜がライトスタンドへ弾丸ライナーを突き刺して、「2対2」同点!! 先発(スターター)井川の「負け」を一瞬で消して見せた。
考えてみれば今まで、メジャーリーグで投手と野手に日本人が同時に存在するケースは稀だった。唯一2004年に高津臣吾(現・東京ヤクルトスワローズ)と井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)が同時存在しているが、その高津も前半戦の途中で解雇された。
昨シーズン、大家友和(ミルウォーキー・ブリュワーズ)が投げ、日本(阪神タイガース)で活躍したセシル・フィルダーの息子プリンスが打つ、間接的(?)な競演は実現したが、この井川と松井が殆ど最初のケース。井川が投げた試合には「必ず」松井が「打つ」。そんなジンクスが今シーズン、ニューヨークに生まれそうだ。
井川ほろ苦デビュー 押し出し含む3四球で2失点 (MAJOR.jp)