野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

井川、8失点の内実…(4日・ヤンキースタジアム)

2007-05-06 21:18:59 | New-York Yankees
 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)が、昨日(4日)のシアトル・マリナーズ戦で4回(0/3)8失点……そんなに酷いピッチングだったのか? と思い、後でHDDで見てみたが、そんなに悪いピッチングではなかった。ただ要所(要所)で日本人の二人、イチロー城島健司に≪楔≫(くさび)を打ち込まれ、そこを起点に失点していた。

 初回はイチローを打ち取った後、2番エイドリアン・ベルトレにレフト線を破られたものの、難なく終了。【2回表】も2-OUTを取って、迎えたバッターが7番・城島。初球チェンジUpがお辞儀した後、2球目のストレート(88MPH)を狙われた。レフトスタンドへ(第3号)弾丸ライナーで叩き込まれて、1失点。しかし【1回裏】に味方が5点の援護をくれているから、ここまでは余裕のピッチングだった。

【3回表】1-OUT後、イチローを今度もファーストゴロに打ち取ったが、イチローの足が速く、1塁セーフ! 内野安打になって、2番ベルトレに「3-2」になって、苦し紛れに投げ込んだチェンジUpを捉えられ、レフトスタンドに叩き込まれた。(第4号)2ランホームランで「5対3」。一気に2点差に詰め寄られたが、その裏、松井秀喜の援護射撃(第2号)ソロホームラン(1,999安打)で3点差に拡げてもらった井川。

【4回表】は1-OUT後、6番ホゼ・ギーエンをチェンジUpで打ち上げさせたが、そのレフト松井とショート(ストップ)デレック・ジーターの真ん中にポトリと落ちて、これがダブル(2塁打)になって、1-OUT_2塁。≪不運≫な当たり、だった。
 7番・城島は三振に斬って取ったが、8番ユニエスキー・ベタンコートを速球(91~92MPH)で追い込んだ後、何故かチェンジUpを連投して、その球を狙われ、レフト線に巧く運ばれるダブル(2塁打)で再び2点差。キャッチャーのホルヘ・ポサダの不可解なリード(配球)だった。そして、その直後、今度は初球のストレート(89MPH)を狙われ、9番ホゼ・ロペスにレフトスタンドに叩き込まれた……「6対6」同点に追いつかれる。

【4回裏】井川の投げた試合には(にも)必ず「打つ」4番アレックス・ロドリゲスのダブル(2塁打)でヤンキースが「8対6」勝ち越し! 再び井川に勝利投手の権利が発生したが、【5回表】連打を浴びたところで降板……観衆(49,519人)からは(さほど)<ブーイング>が起きなかったので、井川に同情的なのだろう。ストライクも先行していたし、決して≪最悪≫のピッチングではなかった。
≪最悪≫だったのは、この後、2番手で出てきたリリーフ・ピッチャーだ。大柄な体(198cm/115kg)でサイドスローのコルター・ビーンが連続ストレートの四球(ウォーク)! 1球もストライクが入らない!! 押し出しで井川に1失点を付けた後、連続タイムリーを浴び、1-OUTも取れずに降板……観客からの<ブーイング>に価するピッチングだった。

イチローと城島が井川にメジャーの洗礼 (MAJOR.jp)