jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

BASRA / PETE LA ROCA ・・・・・ 庇貸しても母屋守る

2018-02-10 | ジャズ・ds

 

 

先入観、固定観念が衰え始めた記憶回路を更に、しかも確実にスポイルしていく。

 

ハッキリした理由はないけれど、ドラマーのリーダー作を積極的に聴くことはなく、ラ・ロカの1stリーダー作を忘れていたわけではないけれど、レコード棚の一番冷遇された隅(ドラマーのリーダー作群)でこの一枚を。

 

ずっと記憶の中で彷徨していた「一曲」、あれ程好きだったスタンダード曲‵Lazy Afternoon’にやっと。

 

糸を引くねり飴のように低~高音まで伸び切るJ・ヘンダーソンのtsに殺られる。

巧みなブレッシングとリードの響かせ方が見事で、まるで霧の中をドローンで遊泳しているようだ。

これほどまでに抒情詩的な趣に溢れた演奏は滅多にありません。ジョー・ヘンの優れた、そして隠れた資質ですね。知られざる名演です。

間違いなく、BNでは異例のダブルSTEVEの起用がケミカル反応を引き起こしたのだろう。

アルバムを通して、この日はジョー・ヘン、生涯ベスト・パフォーマンスと言っても過言ではありません。

 

とは言え、J・ヘンダーソンの「裏リーダー作」とは言わせないラ・ロカのドラミングの妙、冴えが聴きもの。また、作曲力(オリジナル3曲)もセンスもGoo。

エスニック・ナンバー‵Malaguena’、‵Basra’ばかり言及されるが、ソウル・ロックの‵CANDU、モーダルな‵Tears Come From Heaven’等、他の曲も中身が濃いです。

ドラマーのリーダー作、理想形の一つ。


SHELLY MANNE & HIS MEN AT THE BLACK HAWK

2017-10-29 | ジャズ・ds

 

1~4集まで連番でリリースされているこのシリーズに何故か、ずっと触手が伸びなかった。

J・ゴードン(tp)、R・カミュカ(ts)というマイナーながら実力も味もある名手がフロントにいるにも拘わらず。

多分、4枚も・・・・・・という心理から来ているのかもしれませんが、家のリフォーム(2~3年前)で、レコードを聴けない環境の中、たまたま1集に、そして不思議なことに立て続けに4、2集の順に出会った。1と4集がMono、2集がStereo。リフォーム完了してから3枚同時に聴くことになった。

3集はまだ手に入れていなく、4枚揃ってからこの記事をupするつもりでしたが、DL-102を使い始め、気になるMono盤を聴き直している所。

率直に言えば、このシリーズはStereo盤の方が「音」が良い。頑ななMono盤信奉者、筋金入りコレクターを除き「Mono神話」は通用しないと思う。

 

 

Stereo盤とMono盤の違いは、Jazz Clubという空間、そしてLiveの雰囲気をどれだけ感じさせるか?

その点、Stereo盤は上手く出ている。

Mono盤は全体にややもっさりしているので、ボリュームを二割ほど上げ、エネルギー感で勝負するのがコツかな。

それと気になる点が、Stereo盤とMono盤のレコードの厚みが異なり、Stereo盤の方がずっしりしている。プレス工場、或いは時期が違う可能性があります。ラベルの造りも上等なので、今後、Stereoをメインに切り替えていく会社の方針だったかもしれない。

本作の録音は1959年9月、エンジニアはHoward Holzer。

 

                                      

 

                                        

 

で、内容はどうか?と言うと、もっと早く聴けば良かった、と後悔するほどです。

1集の'Summertime’、2集の'What‛s New’、4集の'Just Squeeze Me’がいいですね。中でも、マイルスでお馴染みのエリントン作'Just Squeeze Me’の思わせぶりなイントロなんかGoo!ルーズで「崩し」のセンスがシャレているし、漂う退廃的な香りに殺られる。カミュカ、ゴードン、共にいい仕事している。僅か3、4年前のマイルスの演奏が古めかしく感じ、コルトレーンがほんと「イモ・テナー」に聴こえる(笑)。

 

随所に好プレイを聴かせるゴードン、カミュカの音源は少なく限られているのでこのライヴ盤は大変、貴重です。また、マンのdsも良いし、統率力も優れている。

それに、フェルドマン(p)の存在も小さくない。スタジオ録音ではありえない「茶らしい」弾き方をする場面もありますが、ライヴならではの「色」を添えている。

個人的ベスト・トラックは4集のラテン・タッチで始まるザヴィア・クガートの定番'Nightingale’。躍動感あふれ豪放磊落なカミュカのts、完璧なリップ・コントロールと見事なフィンガリングで エキサイティングにtpを鳴らし切るゴードンのtp、クールさを包み隠しながらノリにノリまくるフェルドマンのp、呻りを上げるバドウィグのb、メンバーのソロをタイミング良くプッシュしながらコンパクトに炸裂するマンのソロ、もうジャズ・ライヴの醍醐味、ここにあり!ですね。誰だって?ノック・アウトされる。

3集はStereo盤を待ち、チャンスが有れば1、4集もいずれ買い替えようかな。

因みに、1,4は英世6枚弱、2は4枚弱でした。

 

出来栄え以上に「ジャズが一番幸せだった時代」の空気を脚色、編集することなくダイレクトに記録したこのシリーズは、4枚揃えて本当の魅力が成り立つと誘惑してくる。 


CHILD'S DANCE / ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS

2017-09-24 | ジャズ・ds

(PRESTIGE  10047)

 

 

日経に「私の履歴書」という連載コーナーがある。

各分野で功成り名遂げた方々が登場するわけで、今回は音楽評論家・作詞家の湯川れい子さんの番。そろそろ中盤に差し掛かった所?でしょうか、若い時の自由奔放な生き方がなかなか面白く語られている。

音楽評論家になるキッカケがジャズ専門誌「スイング・ジャーナル(SJ)」に「ジャズ評論の疑問」(だったと思う)というテーマで読者欄への投稿と、そこから始まり、1961年に初来日したA・ブレーキーのインタヴュー(SJ誌の依頼)を務めたことからこの道を進むようになったそうです。

インタヴューの中でブレイキーはファンキー・ジャズについて、「あれはレコード会社が勝手に言っているだけで、オレは演りたいスタイルで演奏しているだけさ」と答えたそうです。

ジャズ・メンセンジャーズの絶頂期と言えば、この時期を含め3管編成になってからの数年間で、ハバード、ショーターが次々に退団してからは時代の変遷に飲み込まれた感がするけれど、「名門」には違いない。

 

因みに今日のタイトルは「休業宣言」。「語りたい音楽がない。世間の物差しとのずれ、大きく」と。60年代後半のベトナム戦争激化・反戦運動のうねり、特に日本では70年前後、「学生運動の過激化」による音楽環境の悪化、等々・・・・・・・ ジャズだけでなく広く音楽に携わった彼女の苦悩が・・・・・・・

確かに、この時代を体験した者には良く解りますね。

 

この作品は、丁度過渡期の1972年に録音され、嘗ては花形と言われたtpにW・ショーが座り、bにS・クラークが入っている所が聴きものですね。

全4曲とじっくりと時間を掛け、時代を反映した演奏が続き、中でもショーが良いプレイを聴かせ、特に`C.C.’でのソロは彼のベスト・パフォーマンスの一つと言えるでしょう。

 

ただ、惜しむらくは「音」がいまいち、ヴァン・ゲルダーが録音・カッティングまでしているのに、どうしたのだろう。

演奏スタイルだけでなく「音」も時代と共に変化するものだが、本作は「弘法にも筆の誤り」というところでしょうか。

 

なお、プロデュースはSAVOYでお馴染みのOzzie Cadenaが務めて、1曲だけ異なるメンバーの演奏を差し込んでいるのも、ちょっと欲張りしているような・・・・・・・

 

演奏レベルは良好なので、この2点が勿体無いなぁ~


LENNY McBROWNE / AND THE 4 SOULS & EASTERN LIGHTS ・・・ 山椒は小粒でもぴりりと ・・・・・

2017-03-24 | ジャズ・ds

 

前回UPした‘ALL MEMBERS / DON SLEET ’のライナー・ノーツ(by IRA GITLER)によると、スリートはL・McBROWNEが率いる‘AND THE 4 SOULS’のメンバーとしてレコーディングしている。

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」で、次の狙いの一つが決まった。

1stアルバム‘AND THE 4 SOULS’(PJ-1)、1960年1、3月録音。

 

 

‘ALL MEMBERS’と同じ「地下室」であっさりと。

カヴァにスレはほとんどなく、底割れがあったけれどノリで充分補修できる程度で、盤質はパーフェクト。まだこの頃は、P・Jの完コレを目指すコレクター、W・コースト・ジャズファン以外、あまり見向きもしなかったのでしょう、トントンされ底割れしているのが何よりの証拠で値段も想定内でした。

ちょっと味なアレンジが施されている点、W・コーストらしさが感じられるもののバリバリのE・コースト系のハード・パップ。

音」がイイ。 Engineeringは‘ Dino b.Lappas’と記載され、鋭いスリートのtpがビシビシ迫ってきます。H・ランドを若くしたようなD・ジャクソンのts、pはやや硬目でボリュームあるH・ルイスのb、兎に角、ゴリッとしたアウトプット感が満点。

McBROWNEは「小型M・ローチ」と異名と取るほどの正統派で、親分、M・ローチが日本であまり人気が無い?せいなのでしょうか、ほとんど話題に登りませんが、さすが律儀に決めてくる。

話が横道に逸れますが、以前、日本公演でローチの格調高い芸術的なドラミングに「この人、やっぱり本物や!凄い!」と聴き惚れました。レコードだけで決め付けるのは危険ですね。

なお、このオリジナル盤は後になって巷で「極めてRARE」と噂になったようです。 

 

 

先週末、ぶらっと中古店へ

ずっと縁が無かった2ndアルバム‘EASTERN LIGHTS’(RLP346)にやっと。

コンディションはカヴァも盤も超美品!しかも納得が行くプライス。人気が無いのですね。

 

 

bがH・ルイスからJ・ボンドに替わった本作もスーツ姿通り、ビシッと決まっている。一流イースト・コースト派ハード・バップも顔負けです。

録音は1960年10月、西海岸屈指の名手WALLY HEIDER。タイト過ぎるモノラル音は本作にピリリ感を更に与え、リーダーの統率力が見事に発揮されている。

全8曲中、7曲がD・JACKSONのオリジナル(編曲は全て)で占め、一曲だけスタンダードの‘Like Someone In Love’を気持良く吹き綴るスリートのtpを聴くと、叶わぬ夢ですが、この人のスタンダード集を聴きたくなりますね。

 

 

‘ALL MEMBERS’に出会ってから、30年を越す歳月が・・・・・・・

DON SLEET、僅か3枚の道は完結したが、なんだか逆に寂しいね。


SPECIAL EDITION 四部作 (ECM) ・・・ JACK DeJOHNETTE

2016-09-21 | ジャズ・ds

 

4枚のSPECIAL EDITIONは、フロントをロフト・ジャズの中心人物で固めているので、ロフト・ジャズのメイン・レーベル「インディア・ナビゲーション」のECM版と映っても不思議ではない。ディジョネット自身も「インディア・ナビゲーション」の作品に参加している間柄。

 

問題は、リーダーとしてディジョネットがその猛者達をどう料理するかに掛かっている。しかし、SPECIAL EDITIONはドラマーだけではないディジョネットの多彩な才能(アレンジャー、コンポーザー、キーボード、ボーカリスト、・・・等々)を浮き彫りにすることに力点が置かれ、良い意味でも悪い意味でも暴れ馬的なインディア・ナビゲーションのイメージが薄まり、ECMらしいきっちりとコントロールされた作品に仕上がっている。

D・マレイ、A・ブライスという筋金が入った1作目(↑)‘SPECIAL EDITION’(1979年録音)は翌1980年、DB誌で最優秀作品、またフランスではアカデミー賞に選ばれた作品。我が国のSJ誌ではどうだったか失念しました。

重量級の二人に対し、ディジョネットも果敢に打ち込んでいきスリリングです。 ただ、A-2での執拗なリフ・フレーズやディジョネットがメロディカを吹くコルトレーンの‘Central Park West’はテーマ演奏だけで終わり、意図するものが必ずしもプラスになっているとは思えない。

 

4作中、一番好きなアルバムが2作目の‘Tin Can Alley’、フロントがC・フリーマン、J・パーセルに替わる。

チコのtsが抜群に良い。負けずにパーセルも頑張っている。ディジョネットは前作に比べやや控えめ。A-2、イントロ部分では些か少女趣味的なpを披露している。また、B-2では4つ楽器の多重録音までも。

 

 

前作と同じフロントの二人にゲストとしてBaikida Carroll(tp)を加えた‘Inflation Blues’。音域がぐっと広がりグループ・エクスプレッションは豊かになり、面白みも増しているものの Carrollのマイルス・コピーに閉口する。‘Ebony’は軽いフュージョン・タッチが心地良い。タイトル曲は意表を突いたレゲエでボーカルまで聴かせる。

 

 

tsを再度、D・マレイに替え、H・ジョンソンを新たに加えた最終章。ラスト・アルバムが既定路線だったのでしょう、カヴァはゲート・フォールド、表・裏に家族写真、中にディジョネットのヒストリー写真、まるで一昔前の映画の「ハッピー・エンド」そのもの。演奏もどこかしこデキシー・スタイル風のアレンジも出て、この一枚だけ、前3作とやや趣を異にしている。

 

 

 

この4枚を総括すると、ディジョネットの隠れた才能を掘り起こそうとする試み、定型に囚われないチャレンジ精神や多芸ぶり、遊び心が盛り沢山詰め込まれている。そして評価も高い。

しかし、凡な自分の耳には半分も理解できていない。恐らく期待する視点が違うのだろう。

ディジョネットの一ファンとしては、一枚でいいからdsだけに絞り、つわもの達を率いて一気になだれ込む様な場外ホームランを打って欲しかった。

 

なお、4作ともエンジニアは異なるけれど、「音」はすこぶる良く、魅力です。


RVGサウンドの真髄 ・・・・・ LIFE TIME / ANTHONY WILLIAMS

2016-09-07 | ジャズ・ds

 

 

一説によると、ゲルダーはBNの録音をHI‐FIではなく、ごく一般的な再生装置でもジャズのスピリットを十分に感じられるような音造りを優先したとされる。裏を返せば、ハイ・ゲレードなオーディオ・システムより、むしろスタンダード・クラスの方がゲルダー・サウンドを堪能できると、言えなくもない。

ゲルダーはそのノウハウを非公開、つまり秘密にしていたので真偽のほどは定かでなく、全てが均一なレベルでもない。しかも時代により変化している。

 

A・ウィリアムス、18歳時の初リーダー作、‘LIFE TIME’(4180)。 

その昔、プアな装置で初めてゲルダー・サウンドの凄みを感じた一枚。 

 

 

パーソネルは、

Sam Rivers - tenor sax (Tr.1-3)、Herbie Hancock - piano (Tr.4-5)、Bobby Hutcherson -vibraphone, marimba (Tr.4)、Richard Davis - bass (Tr.1-2)、Gary Peacock - bass (Tr.1-3)
Ron Carter - bass (Tr.5)、Anthony Williams(Tony Williams) - drums, percussion (Tr.5 omit)

録音は1964年8月21&24日

クレジットされた全員が揃ったトラックは一曲もなく、小ブループに分かれ、ラスト曲はリーダーが外れハンコックとカーターのデュオで終わる変則な作品。実験臭さが無いワケではありませんが、それを上回るアカデミックでポエム的な雰囲気さえ漂わす快作。

主役は勿論、ウィリアムスですが、もう一人の主役がゲルダー。作品コンセプトを完全に把握したかのようなリアリティ重視の音造りは、もはや単なる録音エンジニアの域を超えていて、ライオンが全幅の信頼を置くワケですね。

カッティング・レベルが高く、普段、8:50位のボリュームが8:10で充分、更に上げても妙に強張された部分やノイジーさもなくナチュラルに伸びていく。

「お前如きのシステムで解ったような事を!」と笑われそうですが、ゲルダー・サウンドの真髄を体感できる一枚には違いありません。


クズ盤?のような扱いだが ・・・ BUTTERCORN LADY / ART BLAKEY & THE NEW JAZZ MESSENGERS

2016-03-26 | ジャズ・ds

 

 

花形のハバードが独立し、替わりにモーガンが復帰したのもつかの間、ショーターまでマイルスの許へ去り、そしてモーガンも間もなく辞した所謂、「苦悩時代」のJMが新しいメンバーでスタートしたアルバム(LIMELIGHT LS 86034、1966年1月、CA、ハーモザ・ビーチのライトハウスでの録音)。

 

まだ無名のキース・ジャレットの存在にスポットライトが当たるものの、ほとんど無視状態の本作ですが、意外におもしろい。

確かに「飛車角落ち」のメンバーで、マイルスそっくりのミュートで既にポップぽさを匂わせるC・マンジョーネとガチ小型コルトレーンのF・ミッチェル、正体不明のキースとなれば、おおよその見当が付き、日本人の好みに合わないこのカヴァとなれば、目を向けられないのも止むを得ないかも。

でも、そこは大黒柱、ブレイキーの手綱捌きは超一流、ライブ・パフォーマンスの「ツボ」をしっかり押さえている。

マンジョーネのtpの音がやけに良いなぁ、と思ったら録音はW・Heiderで、これがなかなかいいんだなぁ。

2曲目‘Recuerdo’では、一瞬、‘The Shadow of Your Smile’のワン・フレーズが出てきてなかなか味な事をしてますね。

 

で、キースはどうか?と言うと、‘Recuerdo’でピアノの弦をも弾く異端ぶりを早くも見せている。当時まだ20歳にしては「ふてえ野郎」ですが、黙ってやらせるブレイキーも太っ腹ですね。他の曲ではそれほどの存在感はまだ無く、リリカルでリズムの乗り方がちょっと違うかな、と感ずる程度ですが、案外、バンド全体のスパイシー役になっているのかも。

とにかく、各自がバラバラなのに際どい所で妙に演奏が成り立っているのが「名門」たる所以でしょうか。

ライナー・ノーツでL・フェザーはキースの「非凡さ」を既に指摘している。

なお、キースの在団期間は4ヶ月ほどと短く、この後直ぐ、あのC・ロイド・グループで一気にその才能を開花させることになる。なので、フェザーのコメントは「後付け」の可能性(リリースの関係上)が無きにしも非ずです。

 

 

TOPの‘Buttercorn Lady’がカリプソ調なので、同じテイストで知られる‘Fungii Mama’がTOPに入った一枚を。

THE THING TO DO / BLUE MITCHELL(BST 84178)

ミッチェルのBN第1作目(1964年7月30日録音)。BNらしいモノトーンのカヴァがイカシている。

当時、まだ新進のC・コリアのBN初録音でジャズ・ファンに広くその名を知られる切っ掛けにもなった作品ですね。

こちらはもうしっかりとコリアがキー・パーソンになっていて、ラストに‘Chick's Tune’が入るほど。

日陰の男、クックが頑張ってるいるし、もう一人のまだ無名の新人、A・フォスターがいい仕事をしてますね。

この抜群のリズム・セクションをバックにミッチェル・クックが気持ちよさそうに吹いています。

 

 

 

 

巷では、方や、苦悩時代の「クズ盤」、一方はBNらしく隙なく造り込まれた「好盤」との評判ですが、じっくり聴くとなかなかどうして‘BUTTERCORN LADY’の非整合性も棄て難い以上の魅力があります。

 

この二枚に世代交代も含め次の時代のスター達の「足音」が刻まれている。


コレでよか! SHELLY MANNE & HIS MEN AT THE BLACK HAWK Vol.1

2015-01-31 | ジャズ・ds

 

 

 

 

昨日は一日中、雨が・・・・・

 

今日は、朝から気持のよい日差しが・・・・・・・

まだ風は冷たいが、確実に春が近づいている。

ふらっと街に。

 

 

こいつに出逢った。「4」まであるが、いつもスルー、理由は解らない。

 

 

 

 

 

カヴァはかなりスレが見受けられ、際どいレベルですが、盤質は目視でOK。

いつものように試聴せず、レジに。 試聴すると変に悩む。

 

J・ゴードン(tp)、R・カミュカ(ts)、フロントの二人が渋い!

 

早く聴きたいなぁ。