jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

THE SOLO SESSIONS Vol.1,2 / BILL EVANS

2015-08-29 |  Artistry of Bill Evans

 

 

   

 


 

この2枚の音源は、既にVERVEへ移籍していたエヴァンスがRIVERSIDEとの契約履行に基づき、1963年1月10日、ソロで録音したもの。


 

しかし、リアルタイムではリリースされず、エヴァンスの死後、1985年、「The Complete Riverside Recordings」というBOX Setの中で初めて日の目を見、4年後の89年に、まず「Vol.1」が、そして92年に「Vol.2」が単体でリリースされた。

「Vol.1」はレコード(上の画像)とCDでリリースされましたが、「Vol.2」はCDのみ。




人気者、エヴァンスの初めてのフルサイズ・ソロ作品にしては、異例なほど不憫な扱いをされ、その理由が、契約の消化演奏のようなもので、リハーサルもどきの演奏が混在する、と言われる。

確かにそうした箇所が散見され、当時、キープニュースとエヴァンス自身も表に出すまでもない、と判断したそうです。


 

でも、先入観を棄て、50年以上前の1月10日の夜、スタジオで一人静かにピアノに向かうエヴァンスの姿を思い浮かべながら、このソロ演奏を聴くと、単に「完成度」という尺度では測ることが出来ないエヴァンスの「音楽性」が見えてくる。

 

例えば、Vol.1の2曲目のメロディ、'My Favorite Things~Easy To Love’に掛けてややラフな局面が有り、ここを「思いつき」と捉えるか、イマジネーション、インスピレーションを働かせながら「出口」と「入口」を模索している、と捉えるか、大きな違いが出てきます。


また、Vol.2の1曲目、‘All The Things You Are’の後半、押し寄せる荒波のような激しいプレイは、一般的なイメージと異なり、本来の「武闘派」の顔を見せつける。




いじれにしても、この2枚は、カヴァは実に素っ気ないけれど、エヴァンスの「素顔」を聴かせる作品として、大好きで、聴く頻度も高いです。


JEEP ラングラー アンリミッテッド 「ポーラー・エディション」

2015-08-23 | 

 

 

 

先日のゴルフに行った時、駐車場に一台の真っ白のジープが停まっていました。

 

ジープでもグランド・チェロキーのようなSUVは時々、見掛けますが、そのまんまJEEPは記憶が・・・・・



実は、帰りに分かった事ですが、3年ぶりに一緒にラウンドした元の会社の後輩の車。



1年ちょっと前に、ベンツから乗り換えたそうで、JEEPの味が忘れられなかった、の事。その前は、確か?チェロキーだったので、「なるほど」です。

 


JEEPの武骨さが、名の通り「真っ白」のカラーリングで「都会的」に映えますね。ゴルフ場のエントランスにもすっかり溶け込み、カッコ良かったです。



ただ、このラングラー、フロント・ガラスがカーブしていなくフラットなため、飛び石に弱く、もう二度もヒビが入ったそうです。TOPが取り外せるようにしているためですが、やはり、JEEPの味には敵わないみたいです。




この暑さの折、涼しげな画像を。

 

 


ぶっつけ本番・・・・・キャロウェイ XRアイアン

2015-08-19 | ゴルフ





最近、急に飛距離が落ち始め、年齢からくる体力の衰えと分かっていても、面白くなくプレイがぞんざいに。



モティベーションを高めるために、発作的にアイアンを買い替えました。

この二年間、キャロウェイのXフォージドを使っていましたが、スチール(SR)を振り回すには技術的にも体力的にも重荷になってきたのでカーボン・シャフトに。

 

ゴルフ・ショップでキャロウェイの「XR」と新発売されたばかりの「コレクション」を試打した結果、平均的に飛距離が出る「XR」に決定。7Iで「XR」が160Y弱に対し「コレクション」は150Y強。

アイアンは飛び道具ではありませんが、今回の買い替えの動機からしてこのモデルを選択。

「コレクション」のルックスの良さに比べ「XR」は「ちょいブス」ですが仕方有りませんね。




練習場での打ち込みなしで、昨日、ぶっつけ本番、東建多度C・Cに。



OUTの1番(482Y・ロング)、ラフからのセカンドを7Iで、いきなりトップ!ダボです。クラブの総重量が軽くなるとトップし易くなるそうですが、その通りですね。

2番はボギー、3番(ショート171Y)で5Iを引っ掛けてグリーン手前の深いバンカーのあご下に。しかも運悪く半分、砂に埋まっていて、3度目にやっと脱出してなんとダブル・パーの6!ガチョ~ン・・・


でも、今日は「XR」の試運転が本題なので、腐らずに、と言い聞かせ、パーを二つ取りOUTをなんとか47で。




で、INの11番(364Y、CP2)、クロス・バンカーから残り155Yを7Iで2オンしパー。前のXフォージドでは?ですね。

その後、ボギー、ダボと意気上がらず、最終18番(386Y・HC4)のセミ・ラフからセカンド、残り160Y。

視界が広がり打ち降ろしですが、160Y以上に感じたので6Iでリキまずに振り抜くと、ボールはきれいに舞い上がりピン手前3mに。バーディですよ。これだから止められませんね。

INは43、トータル90、ぶっつけ本番にしては上々です。



「美人」だけれどもシビアさを要求するXフォージドも良いけれど、今の自分の力量には「ちょいブス」の「XR」のほうが合っているかも。



 


まさか中華そば屋で!・・・・・ AUTUMN WALK / GENE SHAW

2015-08-13 | ジャズ・tp


 

BREAKTHROUGH / GENE SHAW

ARGO  707


GENE SHAW (tp) SHERMAN MORRISON (ts) JAMES TAYLOR (p) 

SIDNEY ROBINSON (b) BERNARD MARTIN (ds)

1962. 10. 11 




広いパイパスの側道沿いに、潜り戸から入る隠れ家風の中華そば屋が。

TVでも紹介され、それこそ「行列」ができる店だった。子供が小さい頃、家族で時々、利用していたけれど、ここ十年以上行っていない。



たまたま近くを通った際、寄ってみたところ、すっかり落ち着いていて一組待ち。




そこで、BGMで流れた曲が、ナント、G・ショーの‘Autumn Walk’。よくこんなマイナーなレコードの演奏が流れるものだ、と驚いた。



好きな一枚。

 

印象的なイントロから始まるトップの‘Autumn Walk’ も良いけれど、ラストの‘It's A Long Way’が更にイイ。ワルツ・ビートに乗ってG・ショーの憂いに満ちたプレイにマジでメロメロ。

タイトルからイメージする曲想をここまで引き出すとは、ショー、畢生のソロでしょう。

サイドでは、小型ソウル・トレーンとでも言えるモリソンのtsが聴きもの。

 

また、無名時代のジャック・ディジョネットが作曲した‘Our Tune’が収録されているのも興味深い。



「幻の名盤」というより、ジャズ本ではほとんど紹介されない「知られざる名盤」 か。

 

 


なお、手持ちのレコード(画像)は国内盤です。


カヴァは荒廃した雑居ビルですが、一歩、中に入ると「遊び心」と「外しのセンス」を持ち合わせた「小粋なジャズ」が流れている。

 

 

 


若かりし頃、この一曲 ・・・・・ I WISHED I KNEW / FREDDIE HUBBARD

2015-08-03 | Legacy of Freddie Hubbard

 

GOIN' UP / FREDDIE HUBBARD  (BLUE NOTE  BST 84056)

FREDDIE HUBBARD (tp) HANK MOBLEY (ts) McCOY TYNER (p) 

PAUL CHANBERS (b) PHILLY JOE JONES (ds)

1960.11.6



 三条大橋が好きだった。

必ずこの橋を渡るように、下宿先を洛北からわざわざ山科のアパートに移り変えたけれど、大学には週一ほどしか出ず、その辺りをぶらぶらと。

先の事など何も考えない毎日が、自分の22才だった。

 


先日、とあるカフェでC・G(カー・グラフィック)を読んでいると、BGMで「おやっ」を思う良いジャズを流していて、そのうち、ピアノのイントロの後、tpが・・・・・・・

 

オォ、‘I WISHED I KNEW’ではないか!やるぜ!

 

コルトレーン、エバンスなどの演奏で知られるスタンダード‘I WISH I KNEW’とは全く別の曲で、ハバードの友人でts奏者、Billy Smithが作曲したもの。

 

 

帰宅して久し振りに‘GOIN' UP’を取り出した。このアルバムはハバードのBNデヴュー作に続く2作目で、「オープン・セサミ」の陰に隠れていますが、内容は勝るとも劣らず、こちらの方が好き、と言う方も少なくない。

ガイド・ブック等に頼り過ぎている耳にはなかなか辿り着かない一枚。


 

B面の2曲目に針を落とす前に、カートリッジを敢えてナローなシュアM44Gに変えた。これが大正解。マッコイの後のハバードの艶と張りのある「音色」に耳を奪われた。

思わず「確か、再発のリバティ盤のはずだが・・・・・」とラベルを確認するほど(オリジナル盤をずっと待っていますがなかなか縁遠いです)。

メロディをシンプルに吹くだけでこれほどの情感を出すとは・・・・・・・・

エンディングに掛けてのバラード・プレイは、最早「新人」の域を超越しており、オープンtpの醍醐味とはこのことだろう。



モブレィも自身屈指のバラード・プレイを展開し、セッションを通じて先輩の意地を聴かせてくれる。

これもライオンの狙いの一つ。

1週間後の‘ROLL CALL’ではpにケリー、dsにブレイキーを配し、ライオンはモブレィのプライドに応えている。




プレイ・バックを聴きながら、ライオンはウルフとR・マイルズにこう囁いた。

「場所はマンハッタンの高層ビル、タイトルはもう決まっているさ、UPを出来るだけ上積みして」

 



わずか数年前、インディアナポリスのチンピラ小僧だったハバードの22才は、正にGOIN' UP³だった。



ps

しばらく開店休業状態が続いていた拙HP 「BLUE SPIRITS」を更新しましたので、暇つぶしにどうぞ。