jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

誰も褒めないけれど・・・Time On My Hands & This Love Of Mine / SONNY ROLLINS

2014-04-28 | ジャズ・ts

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誰もが知っているロリンズの「恐るべき初リーダー作」。そして誰もが褒める曲は、決まって‘With A Song In My Heart’と‘On A Slow Boat To China’の2曲。

 

でも、自分は昔から誰も褒めない‘Time On My Hands’と‘This Love Of Mine’の2曲にメロメロ。

 

 

インストものでは他に‘PLAYS / S・GETZ ’(VERVE)の‘Time On My Hands’が、そして、‘JAZZ CONTEMPORARY / K・DORHAM ’(TIME)と‘WALKIN' & TALKIN’ / B・GREEN’(BLUE NOTE)の‘This Love Of Mine’が良く知られています。

 

どの演奏も好演ですが、ロリンズの僅か2分台のストレートでナイーブなプレイには敵わない。

 

少し前、治ったCDプレイヤーでリピートを掛け、繰り返し聴いてもまったく飽きません。

 

録音当時、まだ21歳、恐るべしYOUNG ROLLINS!

 

 

 


老兵は死なず! TEAC VRDS‐25X

2014-04-20 | お遊びオーディオ

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ここ数年、あまり、と言うか、ほとんどCDを聴かなかった。そのせいか、このVRDS‐25Xの作動が不安定になり、もうかなりの老兵なので4344MKⅡを手放した際、もう処分しようか、と。

 

でも、ちょっと待て、ひょっとして治るかも、と修理の依頼を。返事は、「治るかもしれないし、ムリかもしれない」と。ダメもとで5,000円を内金に入れ、修理に。

 

 

昨日、修理完了で退院してきた。金額は、なんと、諭吉一枚でお釣りが。

修理明細をみると、レンズ・クリーニングと注油、出力基板補修程度でした。笑っちゃいました。要するに、可愛がってやらなかったせいですね。それと、キャノン(XLR)端子が、もともと、HOT(3番)とCOLD(2番)が逆になっていたので修正されていました。

 

さぁ、音出しを・・・・・・、その前にちょっと。

 

実は、このVRDS‐25Xを導入した際、SPはALTECのCrescendoでしたが、「オレはデジタルが嫌いなんだ!」とばかり拒絶反応を。それで、4344MKⅡのシステムを別に組まなければならないハメに。でも、もう、ALTECしかないんだから何とか合せるしかありません。

 

取敢えず、アット・ランダムにケーブルを繋ぎ、スイッチON。出てきた音は、「なんじゃ、これは!二日酔いでもしているのか!」と、後悔の念が・・・・・・・・・・

 

 

そこで、通電したまま、一晩、寝かし、再トライ。オヨョ~、二日酔いが解消されている(シメシメ)。

今度は電源ケーブルをチョイスし、コンセントをあれこれ差し替え、本番モードに。

 

 

最初にピック・アップした一曲は、‘PIKE'S PEAK / DAVE PIKE’から?Wild Is The Wind’

 

うぅ~ん、メタリックでありながら、ソウルフルでリリシズム溢れるパイクのvibがセンターやや上に浮かび上がったのだ。そして、音板をマレットで叩く音がしっかり捉えられ、ヴィブラートが部屋中、きれいに流れていくではありませんか。ヤッター!

 

 

次に、?THE BRIDGE / SONNY ROLLINS’から‘ Where Are You?’を。

ロリンズの「隠れ名演」にして、エンジニア、RAY HALLの名録音です。我が国ではRVGばかり取り上げられるけれど、自分はHALLのナチュラルで伸びのある、しかも、演奏者達の情感、息遣いまでも録り込むかの如き「音造り」が好きだなぁ~。

ここでもロリンズとホールのコミュニケーションが素晴らしい!!!

 

続いて‘LEAPIN' AND LOPIN' / SONNY CLARK’から‘Melody For C’(RVGエディション)

ドスの利いたラウズのtsはどうか?これは随分、「音」をいじっている。かなりタイトです。それに、クラークのpタッチが強いかな?でも、OKです。

 

で、‘Bill Evans at Town Hall’から?Who Can I Turn To’、

粒立ちの良い綺麗で品のあるpの音ですね。やはり普通のジャズ・クラブでの収録音とは違いますよ。

 

 

その他、ザザッと聴きましたが、不安を覆し、予測を遥かに超えるイイ音を聴かせてくれました。さすが?25Xですね。もう少し調整すれば・・・・・・・・・

 

あの時の「拒絶反応」は何だったのだろう?

 

多分、「音学的」と「音楽的」な聴き方の違いなのでしょう。それとも「耳」の退化か?

 

 

 

 


極私的愛聴曲・・・・・TENDER GENDER / KENNY BURRELL

2014-04-15 | ジャズ・g

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バレルが1966年にCadetに録音した作品。カヴァが軟いせいか誰も気に留めない一枚。

 

パーソネルは、

Kenny Burrell(g)   Richard Wyands(p)   Martin Rivera(b)   Oliver Jackson(ds)

 

アルバム全体の出来は大したものではありませんが、B面の2曲目、バレルのオリジナルでタイトル・チューン、‘Tender Gender’が昔から大好き!

メランコリーさがそこはかとなく漂うメロディをミディアム・テンポで歌うバレルにぞっこん。

 

 

 

A-4のこれもバレルのオリジナル、?Isabella’のセンチメンタリズムもいいなぁ~ 

また、?If Someone Had Told Me’のバラード・プレイも歌心充分。

 

R・ワイアンズのpもGooですよ。

 

ウエスのような?INCREDIBLE’さはありませんが、メロディストとして、そしてコンポーザーとしてのバレルの魅力が伝わる一枚ですね。

 

ただ、リズミカルなナンバーはちょっと・・・・・・・・・

 

 


中央アルプスの白峰を眺めながら・・・・・・・・・

2014-04-09 | ゴルフ

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7日(月)今年、初めての恵那峡C・C。

 

8:28、スタート。快晴で昨日の強風のせいか空が澄み切っている。オォ~、白銀の中央アルプスの峰々がクッキリと。

桜はまだ、3分咲きです。週末が見頃かも。

 

竹コースの1番(376Y)、フェア・ウェイど真ん中、残り、登り150Yの2nd、6Iで軽く・・・・・・・

うぅん?何故かフックが掛かり、グリーン左のベアグラウンドに。そこからダフリと3パットで、いきなりダボ・スタート。まぁまぁと、気を落着かせ、続く、ロングをバーディ外しのパーで、いつものペースに戻す。

4番でOBを一発出し、OUTを44で通過する。まずまずです。

 

後半は距離の短い梅コース。前半、時折フックが出るのが気になり、少し打ち方を変えた所、これが「凶」と出た。いきなりOB、続くロングで2ndを右の林に打ち込み、クラブ選択も間違え、なんと9!次のショート、バンカー・ショットをミスり、ダボ・・・・・・・・・・・

もう、このままでは終われないと、気合いを入れたが、一度歯車が狂い出すと、空回りするだけですね。

 

残された望みは、最終ホール、打ち降しロング(472Y)でイーグルを取るだけです(笑)。手元が浮かないように腹をグッと引っ込め、フル・ショットを。会心の当たりは残り200Y地点に。

ここから、かなり登っているのでスプーンを。ややフェードが掛かり、グリーン右のバンカーに。

もう2~3m左だったらONしていたのですが、望みが断たれました。

 

INは52、トータル96でした。

 

なんか、すっきりしないラウンドでしたが、クラブ・ハウスから眺める中央アルプスの絶景にモヤモヤが晴れましたよ。

 

 


知られざる名演・・・I REMEMBER CLIFFORD / OSCAR PETERSON

2014-04-01 | ジャズ・p

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先日、4344 mkⅡを手放した際、レコードを200枚ほど処分した。ここ10年近く、一度も針を降した記憶が無かったLPを中心に。大半が国内盤。中には世評で「名盤」と言われているものも、かなりありました。

 

その整理の途中、手が止まったのがコレ。

 

その昔、コルトレーン、アイラー、シェップ、テイラー、JCOA、等々が暴れまくったジャズ喫茶で、その間隙を縫って居並ぶ聴き耳の猛者達を黙らせた一枚。

まっ、それも風化の一途をたどっているかもしれないなぁ~

 

で、二言目に、エヴァンスの‘Waltz For Debby’が好き、と言う人の話はあまり信用しないけれど、このピーターソンの‘I Remember Clifford’が好き、という方は全面的に信用してしまう。

 

 

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ノン・ビートで始まり、ロー、セカンド、サード・・・・・と徐々にシフト・アップする彼お得意のスタイルの中、ゴルソン、名曲中の名曲を、途中からTOPギアでダイナミックに飛ばすものの、些かもその曲想から外れることがありません。寧ろ、クリフォード・ブラウンと曲の素晴らしさをピーターソン流で訴えているかのようだ。知らず知らずの内、聴き惚れてしまう9分を超す熱演。

 

「偉大なる大衆作家」と有り難いような、有り難くないような称号の枠に収まらないピーターソンの真髄がギュと詰め込まれている。

もっとも、エンディングからフィニッシュに掛けて「大衆作家」の面目躍如ですが、これもライブならではのもの。僕如きがいくら褒め上げても信憑性は低いが、聴衆の反応がこの演奏の出来を如実に証明している。

 

いずれにしても、この「知られざる名演」を未聴の方はジャズ喫茶等で是非、耳通しを。

ピーターソンの‘I Remember Clifford’をさりげなく流すジャズ喫茶って、ずっと通いたくなる店ですね。

 

 

折角なので、話を伸ばしてB・パウエルの‘I Remember Clifford’を。手持ちのレコードが3枚。

 

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左の2枚はヨーロッパでの録音(中央はオリジナルのジャケ違い)、右端は64年、アメリカに帰国してからのスタジオ録音。

 

ヨーロッパの2枚はピーターソンと同じ62年のライブ録音で、しかも収録時間も同様に9分を越している点、不思議と言うか、何故か符丁が合っている。

 

この頃、パウエルがレパートリーに‘I Remember Clifford’を加えるようになったのは、ひょっとして、自分の死期を覚悟し始めたのかもしれません。

 

‘at the Golden Circle’では沈鬱な雰囲気が漂い、‘at the Cafe Montmartre’では、幾分、指捌きが生き返っている。いずれも、絶頂期と比べ調子は、かなりダウンしているものの、「天才」として矜持を保ち、聴き手の胸に迫ってくる。

 

でも、この3枚の中で、一番好きな‘I Remember Clifford’は、実はメロメロなアルバムと評されている3枚目の‘The Return Of ・・・’。

4分台と前2曲の半分の演奏ですが、これは、‘I Remember Bud,Myself’ですね。

 

「もう、この世に未練はない」と ・・・・・・・