jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

ふらふらっと、 あっ・・・・・・・ LORRAINE GELLER

2019-01-29 | ジャズ・p

大した金額にならなかったが、レコード処分で小銭が入った。

引出しの奥から出てきた封筒の中に・・・・・・・・なんて感じで、ついふらふらっと円盤屋へ。

 

オリジナル盤は遥か彼方、手も足も出ない一枚が。昔から好きなアルバム。

以前、相場では諭吉が20枚と言われたけど、やはり15枚が。国内再発盤も置いてあり、そのギャップは100倍。

 

 

所有する国内再発盤の音は悪い方ではないけれど、何となくオリジナル・マスターからではなくディスク・ダビングのような気が・・・・・・・、 叶わぬ夢かもしれないが一度、オリジナルで聴いてみたい。

女性ならではの柔らかなタッチ、細やかなフレージング、何よりもスイング感溢れる明晰なプレイ、そしてこの眼差しにグッと引き付けられる。100倍の差がちっとも不思議ではないと、思わせる一枚。 

もともと発売予定のないデモ用の音源で、追悼盤としてDotからリリースされたものとか、意外ですね。最近まで知りませんでした。

 

 

 

J・ヒースの代表作と定評ある渋好みの作品。

 

 

左が国内盤(カヴァはMono盤仕様なのに中身はStereo盤)、右がオリジナルStereo盤。

エサ箱にあったのは左の国内盤と思いますが、諭吉一枚越えを。見間違いかな? この2枚、妙なことに国内盤の方が「音」が良く、リリースが一回限り(1974年)なのでちょっとレア扱いがプラスαとなったかもしれない。でも、やっぱり一桁見間違いかな~、それともオリジナルMONO盤だったのだろうか? ま、いいや。

RIVESIDEではD・バードとH・ハンコック(4曲)の参加が珍しく、バードが良い味を出し、ハンコックのツボを外さないプレイも聴きものですね。

 

 

 

結局、手ぶらで帰ることになりましたが、迷ったレコードが 一枚・・・・・・・・どうしよう。


プチ断捨離 ・・・・・・ レコード処分

2019-01-26 | ジャズ・etc

 

ここ3、4年、毎年、100~130枚ほどレコードを減らしている。

今回もレコード80枚、CD20枚を。基準は内容の良し悪しでなく、多分、もう聴かないだろうと曖昧なもの。今まで、しまった!残せば良かったなぁ、と思ったレコードは一枚も無いのでこれでよか。

 

ちょっと悩んだ一枚がコレ。70年代初め、新世代の逸材と将来を嘱望されたJ・ボナーの初リーダー作”THE LIFESAVER”(MUSE 1974年)。

聴き直しましたが、まだソロ・アルバムを弾くだけの力は・・・・・・・、タッチが弱くイマジネーションも・・・・・

2作目はWHY NOTレーベルからトリオで出たが、実力を十分に発揮するまでには至らなかった。

同時にもういいだろう。

 

 

 

 レコード処分は、いろいろ考え出すとなかなか進まないので、新たに購入したらその軍資金を処分で調達する方法が一番効果的かな?


ぶらっと、そして ・・・・・ BETHLEHEM BCP 77

2019-01-15 | ジャズ・tb

名古屋・栄オアシス21の近くで所用を済ませ、遅い昼食を兼ねて「YURI」へ。

ほぼ満席状態、幸いカウンターの隅に一席だけ空いていた。ここはライスものが美味しく人気があり、今日はピラフを。

肝心のレコードは苦手なジャンルが続き、食べ終わったら早々に店を出た。どうせ誰も?聴いていないのなら偶にはガッンと思うけれどこの店の特性、営業上、そうは行かないのだろう。勿論、時間帯にもよるのだろうけど。

例えば、極端な話、アイラーの「スピリチュアル・ユニティ」なんか掛けたら、皆、食べ物を吐き、外へ飛び出すか(笑)。ま、これは冗談でこの録音時、エンジニアも部屋から飛び出したそうですから。もっとも、この手のレコードを流すジャズ喫茶って現存するのだろうか?

 

ちょっと時間が空いたので、久しぶりにレコード探りに。

 

二ヶ月ほど前にUpしたばかりの黒潰れしていないコレが、諦め掛けていたので半信半疑。

 

 

カヴァは底の部分にほんの僅かコーティングの剥離がある他、損傷は見当たらないNM、盤質は微かな擦り傷が一か所、経験上全く問題なしのNM+。

ただ、バック・カヴァに前オーナーによる実に丁寧に、しっかり聴き込んでいた証とも言える書き込みがありますが、マイナスよりプラスに働いている。

 

 

この盤の相場は知りませんが、勝手に推測していた1/2の値段が付いていた。もう迷うことはありませんね。

急いで帰宅し聴くと、驚いた事にチリパチ皆無のパーフェクト盤だった。 

こうなったら、RED RODNEYの”RETURNS”も眼の前に現れてほしいなぁ~ 


猛省を・・・・・・・ON IMPULSE ! / SONNY ROLLINS

2019-01-11 | ジャズ・ts

 

今まであまり良い印象を持っていなかった作品。録音された1965年当時のジャズ・シーンの流れからしてスタンダードを中心にカリプソまでとなると、聴く以前に「そりゃ、ちょっと・・・・・・・ね」が偽らざる実感だった。尖がっていなければ「非進歩的」とは思わないけれど。

ただ、B・シール自身が撮ったロリンズの愛車、カルマン・ギアやゲルダーがわざわざ出向えているライナー・フォトに何かしら仄々した空気を感じたのも事実だった。

 

 

 年末、入手した電源コンセント「R1」を色々とテストを重ねた結果、MC7300専用に接続するのが一番効果的でした。

 

 

 最終チェックに選らんだ一枚がこのインパルス第一作目、良いイメージを持っていない方が「中身」も「音」も客観的に聴けるだろうと。 

 

 

カートリッジは定番中の定番、SHURE・TypeⅢ、音域がグッと広がり得意とする高域の艶やかさがUP、更にダイナミック・レンジも大きくなり陰影、立体感が増している。”Green Dolphin Street”のロリンズのtsがこんなに生々しくスリリングだったとは・・・・・・・、今まで何してたんだろう。

 

 

ただ、やや煌びやか過ぎるきらいがあるのでTypeⅤ(スタイラスはVN5MR)に差し替えると、

 

 

煌びやかさが程よく抑えられ滑らかで「芯」のある迫力音に変り、やはりⅤのほうが格が上ですね。

tsの朝顔の微妙な動きがしっかり聴きとれるし、”Everything Happens To Me”でのW・ブッカーの弾力あるソウルフルなベース・ソロも凄く驚きですね、窓ガラス、ドア・ガラスがビリつきます。ブライアントのp、ローカーのドラミングも小気味よい。何よりもロリンズのtsが生き生きしているではありませんか。

50年を超す歳月と「R1」という小道具を用意させたけど、ゲルダーさん、「あんたはやはり偉い」。

このアルバムは少なからず賛否両論を呼びましたが、自分は今までを猛省し「賛」に転じます。

 

その僅か10日前の1965年6月28日、コルトレーンは既にアヴァンギャルドの領域に一歩踏み込んでいた。

 

 

サイド11人の内、コルトレーンが演ろうとした事を本当に理解できたのは「オレとハバードの二人だけだった」とシェップが語るほど難解な問題作。解らなくて当たり前か。

 

 

コルトレーンとロリンズ、同じレーベルでそれぞれ違う道を歩み出したが、二年後、誰も予測できなかった事態に。

コルトレーンは急逝、ロリンズはインパルス三作目”EAST BROADWAY RUN DOWN”の出来を親会社ABCレコードの担当重役から叱責を受け、プライドを傷付けられたロリンズは新録を拒否、表立った活動を一時中止していたそうです。

二人の中心人物を失い漂流し始めたモダン・ジャズは何処へ。自分のステージより観衆を集め沸かせるC・ロイドのステージを横目で見たマイルスが放った次の一手は・・・・・・・・

堰を切ったように流れはマイルスが先導する「エレクトリック・ジャズ」に一気に向かった。

正に激動の時代、その空気を肌で感じ、吸い込んだ体験は、今思えば、何物にも代え難いもの。

 

ロリンズよ、目を閉じないで欲しい。「モダン・ジャズ」の灯が消えるのは寂しい。


2019 新春酒 ・・・・・・・ 一白水成

2019-01-05 | 日本酒・洋酒

 

新年を祝った日本酒勢揃いです。

右4本は年末に多賀大社に参拝した際、調達した近江の酒、左から「旭日純金箔入黄金酒」、「純米吟醸多賀」、「旭日しぼりたて純米大吟醸原酒」、「近江乃本醸造原酒しぼりたて(新酒)」、

左4本はいただきもので「飛騨蓬莱純米吟醸家伝造り」、「一ノ蔵ふゆみずたんぽ特別純米原酒 冬期湛水米仕込み」、「久保田千寿」、「一白水成」

 

内、4本は今まで飲んだ経験がなく、ダントツに美味しかったのが、娘がわざわざ東京から持ち帰った秋田・福禄寿酒造の「一白水成(いっぱくすいせい)」

何でも人気急上昇の酒らしい。勿論、初めて聞く名です。

純米、精米歩合50%、アルコール分16度

 

 

酸味の利き具合が絶妙でスッキリと、でも16度と上手くマッチして爽やかさだけでなく米の甘み、旨味がしっかり根付いている。驚きました。

以前、UPしている「仙禽」(栃木)同様、新しいタイプの日本酒ですね。ある意味衝撃的です。

”SUNDAY BACK NINE”とゴルフ用語が書かれた封印帯が巻かれていましたが、意味は解っても意図が分かりません。遊び心からなのでしょうか、それなりの意図があるのでしょうけど。

 

この世界も、革新の足音が確実に迫っている。 


新年会 ・・・・・ 日本懐石「よし川」

2019-01-03 | 日記・エッセイ・コラム

 

姉を交え家族四人と名古屋・池下にある「よし川」で新年会を。

ここの座敷はゆったりとしたスペースが確保されるので新年を祝うにはピッタリです。ついつい11時半~2時まで長居をしてしまいました。

お酒もしっかり三千盛、酔鯨、久保田を・・・・・・・、

 

右手の広間もちゃんと予約が入っていました。

 

 

直ぐ近くの高級タワー・マンション。以前は厚生年金会館があり、よくコンサートが催されていました。

2003年11月7日、SONNY ROLLINSのコンサートが行われ、会心のプレイ、怒涛のソロに割れんばかりの拍手と嵐のような歓声、それにこぶしを何度も挙げて応えるロリンズ、まるで地響きのようにホールが揺れた。

最強なのはコルトレーンだが、最高なのはロリンズと誰しも確信した夜だった。

 

 

今年もよろしくお願い申し上げます。