jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

目立たない優等生・・・・・・・

2017-11-28 | お遊びオーディオ

 

 

結論から言うと、Me97HEと銀のリード線・HSR-AGの相性は良くなかった。

4本中、1本が代替品とはいえ同じ銀素材のリード線で聴いたMe97HEのイメージは決して悪くなく、銀の特徴である高域へのシフト・アップが前面に出ているものの、濁りは無く素性の良さが随所で光りますね。

「音楽を綺麗」に奏でようとするMe97HEのポテンシャルは思いの外高く、他のジャンルの音楽でも好レベルで反応してくれるのではないでしょうか。「大人しい」ではなく「大人」の音かな。

ただ、HE針は溝に刻まれたものを繊細に抽出しようとするだけに、HSR-AGのキャラをモロに受け、「綺麗だけどスリム」になってしまったようですね。

そこで、普通のOFCのリード線を。シェルもサエクの異モデルに変更。結線にも余裕が(笑)・・・・・・

新鮮さ、刺激性は物足りないけどナチュラルなサウンドに落ち着く。

 

 

 

聴き比べにピック・アップした一枚は'OUT OF THE BLUE / BLUE MITCHELL’。

 

 

 

敢えて本盤を選んだ理由は、ベースがP・チェンバースとS・ジョーンズに変わる二つのセッションの音質が異なり、しかも、同じセッションでも曲により微妙に変わる所。Stereo録音にバラツキがあった時代?なのか、これが結構、一枚で役立つ。

 

HSR-AGの場合、B・ミッチェルのtpはきれいだが些か薄く、OFCは透明感はHSR-AGに劣るが厚みがあります。また、ゴルソンのtsを如何に抑えるか。

キー・ポイントはW・ケリー、うっかりすると気が付かないけど渋い味がある。

 

Me97HEの陽の目作戦、当初計画のシェル、リード線は空中分解しちゃいましたが、このお試しコース、ムカつきながら思いの外、楽しかったなぁ~

 

さぁ、今度はHSR-AGの嫁入り先を見つけねば・・・・・・・・・


苦闘の末・・・・・、やっちゃいました

2017-11-23 | お遊びオーディオ

 

 

DL-102 、VMS20EmkⅡに味を占め、今度は長年死蔵のままのSHURE・Me97HEに陽の目を。

大昔、秋葉原のオーディオ・ショップの改装前在庫セールで衝動買いしたもの、既にタイプⅢ、Ⅴもあり、ま、そのうちにと・・・・・・・

相棒に用意したシェルも、デザインが面白いけど、何故かずっと遊んでいるFRを。

 

 

 リード線に銀タイプのコレを新たに。

 

 

箱からリード線を取り出すと、やや長くて固め、しかも復元力も強そう、これは手強いと直感。

FRの四本ピンは格納タイプ、やり直しはリード線を断線させるリスクが高いので一発勝負を心掛ける。

 

 

 

指先が鈍感になっていて 目も疲れ細かな作業が思うように捗らない。リード線のバネの強さが思いのほか曲者でシェルにセットするのにイライラするほど手こずる。細心の注意を払ってきたが、止むを得ず、最後は力を入れて押し込んだ。

やっと装着できたが・・・・・・・

 

 

本来は期待だが、不安が交錯する中、音出しを。

出た、けれど硬くて細い、しかも精気に乏しい。長い冬眠とぶっつけ本番にしても想定外の音。

結線のチャンネル、極性をチェック、間違っていない。原因が判らないと難しいなぁ~。

そこで、狭い空間で見苦しいほど込み合っているリード線をほぐし、小休憩。

再度、音出しを・・・・・・・ ありゃ、左チャンネルが出なくなった!バラして白と青のリード線の通電をテスターで調べてもOK。シェルもOK、

さぁ、困った!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう頭が混乱してきたぞ。

 

試行錯誤の末、やっと解ったのは白のリード線がチップの所で断線していた(スリーブに隠れ判り辛い)。テスターでチェックする際、伸びている時は、接続するが、曲げると離れてしまう。一番、気を付けていたけれど、やっちゃいましたね。トホホ。でも、下手するとカートリッジ本体のピン、内部配線を損傷しかねないので最悪は免れたような・・・・・・

アームのオーバー・ハングを正確に取ろうとすると、このリード線はカートリッジの長さとシェルの形状との相性を選び、また、利用者の慣れと取り回しのセンス!を要求しますね。

白リードはジャンク箱にあった同じ銀素材のリード線に代替え、シェルも先日、VMS20E㎞Ⅱにセットしたばかりのものをバラして最終的このスタイルに。ちゃんと出ましたね。

 

 

 

兎に角、不完全(リード線)ながら音がしっかり出るまでは、と、・・・・・・・・・・・ うぅ~ん、疲れましたよ。


オルトフォン VMS20EMkⅡのブラッシュ アップ

2017-11-18 | お遊びオーディオ

 

 

「ブラッシュ アップ」なんてちょっとオーバーだけれど、ずっと景品?粗品?で貰ったシェルとリード線で聴いていたので、ここいらで手を入れたいと。

リード線を替えようと久しぶりにオーディオ・ショップに。アナログ・アクセサリーが並べてあるショー・ケースを覘いていると、ベテランの店員さんが「何をお探しですか?」と。

彼が薦めたのがコレ。「評判がよく、CPも抜群です」の一声に即決。腹積もりではワンランク上でしたが、ここはベテラン店員さんの現場での情報収集と経験に頼るのが一番。銅の純度はそれほど高くないが、逆に味があるのかもしれない。

 

 

シェルは手持ちのサエクを。スタイラスはもう純正から代替ものにしている。

早速、音出しを、ふわっと豊かな音場が広がる、いいね!確実に音質アップしている。

ただ、低域が緩み気味なので、遊んでいたセラミクスのスペーサーを一枚挟んだ所、見事に改善された。

 

 

 

2、3枚軽く流して本番に。

パターン on パターンのコテコテ・ コディネートにこの色使い、如何にもMUSEです。

リーダーはスティットですが、主役はS・ジョンーズの野太いb、割を喰ったB・ハリスが気の毒。

ま、こうしたラフなアルバムも悪くないですね。内容はカヴァに反比例している。

 

 

 

オルトフォンと言えばMCカートリッジの代名詞ですが、処分寸前から生き返ったこのMM(MI)型VMS20EMkⅡの実力、老兵ながら侮り難しです。


BLUE NOTE 未発表作 「三選」

2017-11-12 | ジャズ・vib

BLUE NOTEには録音はしたもののリアルタイムでのリリースが追いつかず「お蔵入り」し、後年、色んな形で陽の目を見た作品が数多くある。

それは、リハーサルも含め吹き込み料をミュージシャン達にキチンと支払い、若手、或いは不遇の彼らの生活、活動を支えると言うA・ライオンの信念からで、認知度が上がればいずれメジャーに引き抜かれるというリスクがあってもそのスタンスを変えることはなかった。何時の時代でも、どんな世界でも中小企業の宿命だろう。

でも、その志の高さは、決して色褪せることなく、今なお、最高・最強のジャズ・レーベルとして愛されている。

ライオンが不本意ながら「お蔵入り」にした作品の中で、個人的に特に「勿体無い、惜しい!」と思うアルバムを。

 

OBLIQUE / BOBBY HUTOHERSON(1967.7.21 録音)

定盤'HAPPENINGS’(1966.2.8録音)の陰に隠れていますが、エモーショナルなボビ・ハチのバイブの魅力は'HAPPENINGS’を上回ります。恐らく'HAPPENINGS’がDB誌の年間BESTアルバムに選出されたため、あおりを喰ったのだろう、bだけが異なる同じ編制だけに。

ボビ・ハチは本作が「お蔵入り」になったことをとても残念がっていたそうです。自分ではこちらが「表名盤」。

 

 

 

ETCETERA / WAYNE SHORTER (1965.6.14 録音)

発掘したM・カスクーナが「信じられない!」と驚き、「ショーターで身銭を切るならこの一枚」とまで本国では称賛されているけれど、わが国では見向きもされていない。この時期、ショーターは頻繁にレコーディングしており、リリースのタイミングを逸したのだろう。ライオンは苦心の末、カルテットものでは時流に合わせ、エイト・ビート曲が入った'ADAM'S APPLE’(1966年2月録音)を優先したのかもしれない。

だが、ts奏者としての力量を自然な形でストレートに発揮できたのは本作が初めてでピカイチだろう。B面の2曲、特にG・エヴァンス作の'Barracudas’が素晴らしい出来。

なお、日本版(ザ・コレクター)は仄々した'Toy Tune’を'ADAM'S APPLE’の未発表・テイクに差し替えるという勇み足を犯しているので聴くなら断然この米国版を。カヴァは冴えないけど・・・・・・・

 

 

上記、二枚、いずれもハンコックの好アシストとJ・チェンバースのドラミングが聴きもの。

 

HIPNOSIS / JACKIE McLEAN(1967.2.3 録音)

O・コールマンと共演の一月前の録音。「殺気」のような怪しげなテンションがアルバム全体を覆っている。ハード・バップに限界、疑問を感じ、新しい己の道を模索し続けた男の後ろ姿に燃え盛る炎が映る。

ハード・バップ・ジャッキーだけがマクリーンじゃぁない。とことん付き合ってこそ本当のマクリーン・ファン。

なお、このカヴァではtpが写っているが、相棒はG・モンカー(tb)です。

 

 

 

この3枚が録音された65~67年、当時のジャズ・シーンは激流の真っ只中。その流れはこうしたハイレベルの作品でさえ飲み込まれてしまうほど早かった。


快晴の蓼科高原ゴルフ遠征

2017-11-08 | ゴルフ

 

 

6、7日に毎年恒例となった秋の蓼科高原に。

二日とも、ドピンカーに恵まれ紅葉とゴルフを楽しんできました。春と同じコース。

朝、6時に自宅を出発、中央道を一っ走り、一日目の蓼科高原C・Cに9時に到着。10時スタートでしたのでコヒー、雄大な景色をのんびりと。

ここは距離もあり、タフですが好きなコースの一つ。

スタート・ホールの「りんどう」1番、いきなりトリプル、3番でもバンカーからホームラン・OBでトリプルと散々でしたが、粘って46、43の89でした。

 

翌日は両サイドが美しい唐松林で囲まれた鹿島南蓼科G・C、こちらは苦手なコース。

前夜の深酒が響きお腹の具合が・・・・・・、前半(IN)、48と乱れる。

昼休憩で持ち直し、後半、6番(OUT)までバーディも有り2オーバーでしたが、7番で落とし穴が・・・・・・・、気を付けていた唐松林の罠に嵌り、なんとダブル・パーの8!

そこから、トリプル、ダボと一気に崩れ47、トータル95。ちょっと勿体なかったです。

 

 

 

でも、二日とも最高の天気でリゾート気分を十分に味わってきました。

後、何年続けれるかな・・・・・・・・


進化を超えた変貌 ・・・・・ HIGH IN THE SKY / HAMPTON HAWES

2017-11-04 | ジャズ・p

 

'TRIO Vol.1’、満場一致のホーズの名盤。

初めて聴いたとき、ビバップ色がやや濃いTOPの'I Got Rhythm’に古めかしさを感じたが、聴くほどにホーズのピアニストとしての力量が格調高く詰め込まれている事に気が付いた。

長いブランクから立ち直り、欧州ツアー中(1968年)、ドイツでレコーディングされた'HAMP'S PIANO’(SABA・MPS)は人気の一枚で、その後、フランス・パリで録音された'SPANISH STEPS’(BLACK LION)は彼自身、ツアー中のベスト作と語るほどホーズの情念が迸っている。

 

今回UPした'HIGH IN THE SKY’

1970年、LAでマイナー・レーベル「VAULT」に吹き込まれた一作。

 

 

モード色が漂うピアノが響き出し、バカラックのヒット・チューン'Look Of Love’のメロディが・・・・・・・

ちょっと意地悪く粋なジャズ喫茶、バーのマスターなら暫くカヴァを飾らず、「これって誰かな?」と客が落ち着かずソワソワしている様子を楽しむかもしれない。2曲目'Evening Trane’が終わった辺りでやっとカヴァを。一斉に客の眼が注がれ、唖然と。

でも、それだけで終わらない。B面に移り、11分を越すタイトル・ナンバーに卒倒するかも(笑)。

 HAWES、渾身の、そして畢生の名演。これを聴かずしてホーズは語れない。

 

 

 

ホーズのジャズ・ピアニストとしての力量に改めて感服する。

本作をHAWESのベスト作と言ったら笑われるかな?

1977年5月22日、脳出血でこの世を去っている。享年、わずか48、若すぎる!惜しい!

 

 なお、TRIO、Vol.1のカヴァは再発もの(1970年頃)で、オリジナルとは色が違います。