jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

ANDREW HILL / BLACK FIRE & SMOKE STACK

2018-06-29 | ジャズ・p

 

そう簡単に気持ち良くスイングさせないぜ、と言わんばかりのHILL。

躓かされたり、けたぐられたり、或いは下りの坂道によくある居眠り防止装置、時にはオフ・ロードを運転させられているような、そんなピアノのイメージが・・・・・・・。

ただ、BNでサイドとしての初セッション、OUR THING / JOE HENDERSON”(1963.9.9)や2回目のセッション、”NO ROOM FOR SQUARES / HANK MOBLEY”(1963.10.3)を聴く限り、タイム感覚に多少の特異性を感ずるもののちゃんとスイングしている。それどころか、”NO ROOM FOR SQUARES / HANK MOBLEY”での“Carolyn”とタイトル曲では神秘性に富んだ素晴らしいソロを聴かせている。

だから、自分の中ではDB誌で最高の五つ星を獲得したHILLのBN初リーダー作、僅か一月後の”BLACK FIRE"(1963.11.8)となかなか結び付かない。

確かに演奏レベルは高いと思う、けれどもライオンの期待の現れとも言える造り込み感もそれ以上に強い。どこまでHILLの本心なのか?とさえ・・・・・

好みの尺度で言うと、あまり好きではない。もう一つ理由はR・ヘインズのds、この人は手数、おかずが多く、しかもパターン化され意外に引き出しの数が少なく、出来、不出来の差が激しいとの評判も。背後でちょっとゴソゴソ五月蠅いですね。

 

かって音楽評論家・黒田恭一氏は本作を「おもしろくない、それより‵Compulsion’の方が素晴らしい!」と論評している。理由は分からないけれど、自分はオフ・ロードをオフ・ロード仕様の車で走るより、ノーマルな車で走っ方が非日常的でスリリング、と勝手に推測している(分ったような分からない低次元の表現ですが・・・・・)。

 

もう一枚、“SMOKE STACK”

これも僅か一月後(12.3)の録音された2ベース(E・KHANと同じR・DAVIS)のカルテット。dsも同じR・ヘインズ。

”NO ROOM FOR SQUARES / HANK MOBLEY”で意外?にも抜群の相性の良さを見せたフィリーをどうして起用しなかったのか?このセッションのHILLは本当に生き生きしているのに。

最近になって当初はフィリーの予定だったが都合が付かなくなり、ヘインズが急遽、代役になった話を知り長年の疑問が氷解しました。もし、予定通りに進んだならば、傑作が誕生した確率は極めて高かく惜しい!これも運命のいたずらなのかな。

但し、ヘインズのピンチヒッターは”BLACK FIRE”の時だった可能性の方が高いようです。 

因みに本作の発表は3年後の1966年になってから。

翌1964年1月8日録音のdsにE・ジョーンズが入った“JUDGEMENT”がリアル・タイムで先にリリースされている。


タフな南山C・Cへ ・・・・・・

2018-06-19 | ゴルフ

 

連日、全米オープン・ゴルフを。

三日目のシビアなコース・セッティングに次ぎ次とスコアを乱す超一流選手達を観ていると、気の毒を通り越し可哀そうに思え、重苦しい気分に。

いくら世界最高峰の選手権と雖も、「いいスコアは絶対に出させないぞ」と言わんばかりの度が過ぎたネガティブな発想はゴルフの醍醐味、面白さを削いでしまうのでは? ミケルソンのペナルティ・プレイはそうした背景の象徴ではないでしょうか。

 

先日、井上誠一氏設計の傑作の一つ、南山C・Cへ。このコースは名門で庶民にはちょっと縁遠く、多分、10年ぶりかな?

距離も6,506Yとたっぷりあります。コースの記憶が殆んど無く、一番ホール(393Y)のティ・グランドに立つと左右の林が迫り出しプレッシャーを感じますね。ここは各ホールに愛称が付いていて2番のロング(507Y)は「奥の細道」で(笑)、ダボです。

上の画像、9番(407Y)はキャリーで200Yを越さないと、池にドボンと厄介なホール、因みに愛称は「あぁ、無情」。残り打ち上げ180Yを4Uでカラーまで運びパーを。OUT・46とまずまずのスコア。

INも同じようなペースで、17番(165Y)は7Iでピン・ハイ5ⅿに付けバーディを。所が最終18番(372Y)は2ndをミスし、キャディさんの「残り80Y」を無視し60Yのつもりで打った3rdは土手に当たりパックリ口を開けたバンカーに、しかも顎の下と最悪、脱出に三打掛かり、Wパーの8!ガチョ~ン、キャディさんに逆らうと地獄ですね。ここは短く幻惑される、と後から聞かされました。

IN・47、トータル93でした。初めてに近い難コースにしては上出来です。

今回は、若い内に独立した元の会社の同僚と実に30数年ぶりの再会を果たし、有意義なゴルフ・デーでした。

 


北前船寄港地・船主集落 南越前・河野

2018-06-09 | ドライブ

最後に目指した所はH27年に重要文化財に指定され、29年には日本遺産の構成文化財にもなっている南越前・河野にある「中村家住宅」。

幕末には福井藩主・松平春嶽が何度も訪れたという和風大邸宅です。

常時公開されていなく、特別公開日が設定されており、最近では5月19日で、僅かな差で外しました。

 

 

 

この集落の特徴は、日本海からの厳しい汐風を少しでも避け、行き来できるよう前面の大きくて高い門、蔵、倉庫と本宅の間に一本路地が設けられている。

 

 

その路地がなかなか良い風情を醸し出していますね。

 

 

北前船の資料館となっている右近家の正面です。右上は別荘として建てられた西洋館、登録文化財です。

道中、思いの外手間取り閉館時間の5分前に到着したので、残念ながら中を見学することは出来ませんでした。

 

 

久しぶりのロング・ドライブ。

オイル、エレメントを交換したばかりのAVENGER、老体ながら気持ちよくエンジンを回てくれました。

走行距離466㎞、燃費計は7.1/100㎞なので14.1/ℓですが、実質は9掛けの12.7/ℓでしょうか。8割は高速です。

 

 

 

 夕暮れの越前海岸、さぁ、帰路に・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 


北前船寄港地 越前「 三國」

2018-06-01 | ドライブ

一乗谷朝倉氏遺跡を後にして次に向かった所は、日本海交易(北前船)の拠点として、江戸時代後期~明治に掛けて最大級の栄華を誇った三國湊。

 

江戸時代の面影を色濃く残している「旧岸名家」

 

 

 

 

隣接している「三國湊町屋館」、時間が止まっていますね。

 

 

 

北前船による廻船業で財をなし、その後金融業に進出した豪商・森田家の「旧森田銀行本店」。1920年(大正9年)に落成した鉄筋コンクリート造です。

1971年(昭和46年)まで福井銀行三国支店として営業していました。

 

 

 外観は西洋の古典主義なデザイン、内部は豪華な漆喰模様など建築思想の高さが表れています。登録有形文化財です。

 

 

他にもまだまだ見所があるようですが、心地良いレトロ散歩につい時間を忘れました。

もう一か所、訪れたい所があるので、この辺りで・・・・・・・・