jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

天然アユと美酒のコラボ

2023-09-27 | 日記・エッセイ・コラム

 

郡上八幡の知り合いから吉田川(長良川の支流)で釣った天然のアユが送られてきた。地元で本流長良川よりランクが上とされる逸品です。今年は全体に小振りだそうです。

本当は炭火で焼くとこのアユが持つ本来の美味しさを堪能できるのですが、現状はガス焼きです、でも、十分に美味いですよ。

合わせる酒は、ストックしていた「醸し人 九平次」の最後の一本とたまたま寄ったデパチカの試飲会で販売していたお馴染みの「蓬莱泉 純米直詰」。

やや温度が下がり始めた夕暮れ時、味のあるひと時を過ごしました。


THE PARIS CONCERT edition two / BILL EVANS

2023-09-22 |  Artistry of Bill Evans

 

暑いからと言って自宅に籠城ばかりして居ると気が変になるので、気分転換にDU名古屋に出掛けた。半年ぶり位です。

アナログはコレと言ったブツがなくCDコーナーへ。在りましたよ、コレが。初版のElektra MusicianではなくBLUE NOTEからのリリースになっているので再発モノ?と、気になりましたが、CDでそこまで拘らなくていいかな。それに780円という価格も大いに魅力ですね。最近、とんと見掛なくなったLPはかなり値が張っているかもしれない。"edition one"と同様、最後期を暗示するようなカヴァ写真です。1979年11月26日、パリのエスパス・カルダン劇場でのライヴ。"two"はエヴァンスのオリジナルを中心に構成されている。TOPの”Re:Person I Knew  ”から”Gary's Theme”への流れが抜群に良く、pの音の透明感にも聴き耳が立ちます。裏カヴァに24Bit/96㎑でマスタリングと記載されているので、その効果が出ているのかもしれません。"one"はもう少し、いい意味で雑味があります。エヴァンスは劇場に備え付けのハンブルグ・スタンウェイの音に感激し、プレイに集中できた旨を記した手紙をわざわざ送ったそうです。

生前、エヴァンスはジョンソン、ラバーベラから成るこのトリオをあの「ファースト・トリオ」に匹敵すると公言していたそうですが、確かにファーストと違うエヴァンスを頂点とした新しいスタイルが完成しつつある。

 

 

"YOU MUST BELIEVE IN SPRING"以来、レパートリーの一つになっている”Gary's Theme”は一音一音がまるでリリシズムの雫のようで相変わらず素晴らしい。また、”WE WILL MEET AGAIN”に収録されている”Laurie”もクインテットではそれ程、魅力を感じなかったけれど、本作ではエヴァンスならではの叙情を弾き出している。もし、”WE WILL MEET AGAIN”がトリオで演奏されていたならば ・・・・・、ひょっとして、この「ラスト・トリオ」にまだ確信を持てず、目先を変える意味も兼ねて2管を入れたのかもしれません。なお、この曲は”CONSECRATION Ⅱ THE LAST”でもTOPに配され、こちらも胸にグッと来ます。

ただ、演奏後、聴衆が過剰反応(笑)しているラストの”Nardis”はどうなんだろう。延々と続くdsソロなんか・・・・・

それはそれとしてこの”THE PARIS CONCERT edition one & two"は所謂、死後の発掘ものの一つですが、音も良く内容も優れている。今更にして、いきなりですが、個人的にエヴァンスのBEST5の一枚に挙げたい。


見事なコラボレーション ・・・・・ THE ETERNAL TRIANGLE / HUBBARD & SHAW

2023-09-16 | Portrait of Woody Shaw

 

二年前(1985年)にもう一枚、二人がコラボした作品”DOUBLE TAKE”がありますが、何処かに紛れてしまい、本作一枚をUp。競演話は、二人のCBSコロンビア時代(1970年代後期)にあったそうですが、実現されなかったようです。曲目は二人のオリジナルが二曲ずつ、スティット、モーガンの曲がそれぞれ1曲と、中途半端にスタンダード等を入れずジャズメンのオリジナルだけで固め、ジャズの本流まっしぐらのスタンスです。TOPのハバードのオリジナル”Down Under”はシャッフル調で、まず肩を力を抜きリラックスするのに効果的で、ショーの代表曲”The Moontrane"に期待が膨らみますね。B-1のモーガンの”Calling Miss Khadija”はカスクーナのリクエストだそうです。

 

 

録音はV・ゲルダーによるデジタル録音でちょっと硬い感じがしますが、高域が実に伸びやかに録られ、二人のペットが気持ち良く鳴っている。

 

 

敬愛するハバードと自分の初リーダー作”INTRODUCING”(Criss Cross)で好アシストを受けたショーに囲まれたギャレット(as)も臆することなく己の能力を十二分に発揮し本作の価値を高め、リズム・セクションもフロント三管をがっちりフォローしている。

それにしても、兄貴分のハバードのtpって半端じゃないです。6曲共、アプローチ、筋書き、展開がまるで異なり、ショーも最上級のプレイを聴かせているけれど、まだまだ実力の差は隠せない(笑)。ショーはこのセッションで何かしら得たものを一年後、絶作となった”IMAGINATION”(Muse)の中で生かし、見事な作品を創り上げている。ハバードは数多くのトランペッターに大きなきな影響を与えたと言われる事例の一つです。

モダン・トランペットを楽しむなら最適、最高の一枚ですね。ホントです。

 


侮れぬ渋いtp・ワンホーン カルテット ・・・・・SETTING SATNDARDS / WOODY SHAW

2023-09-09 | Portrait of Woody Shaw

 

CBSコロンビア時代(1977~1981年)の後、古巣のMUSEに復帰した一作目(1983.12.1)。メジャー・レーベルとの違いが即座に判る何とも地味なカヴァ。

問題はプロデューサーが同じM・カスクーナ、どういう作りをするか、興味深い。カスクーナが出した答えは、マイナー・レーベルらしく?人件費削減(笑)ではないけれど、tp・ワンホーンもの、素材はスタンダード(6曲中4曲)と絞り込んでいる。なお、ショーは4曲、フリューゲルホーンを吹いている。

 

 

 

どうしてもCBSの豊富な資金力による多彩な作品(5作)と比較し勝ちですが、まるでNYの摩天楼から落ち着いた郊外へ移り変わりの趣がオーソドックスさと相俟って耳に心地よく響く。

曲目に目を遣るとA-2の”All The Way”がまず気になります。モーガンのプレイが良く知られていますが、本作でのショーの円熟した演奏はモーガンを遥かに上回っている。B・ウイリアムスの重厚なウォーキング・ベースも聴き物。また、B-2の”What’s New”のアップ・テンポで軽快に飛ばすショーのペットにCBSで研鑽した跡がハッキリ浮かび上がり、ホント、力を付けている。

元々、地味だけれどウォルトンのpがもう少しショーをアシストしていれば、本作の存在はもっと世に知られただろう。tp・ワンホーンの難しさはpが果たす役割が大きいです。

控え目だが侮れない作品。