青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

安くなったはいいけれど

2009年03月22日 07時26分25秒 | 日常

(画像:アホです)

アホと罵られようとも、なんで混むのわかってて突撃するんだろうか、と言われても…
やっぱり天気が良ければ、出掛けたいじゃないですか(笑)。
と言う訳で、昨日はアクアラインを通って房総まで行って来ました。
そう言えば昨年も同じ時期にアクアライン2往復してましたねえ。

  

えー、ウチの嫁さんのリクエストで我が家は毎年イチゴ狩りに行く事になっているのですが、今年は房総でやる事にしまして。昨年と一昨年は伊豆と栃木でやったんだが、房総のイチゴはそれと比べると小さかったかな?だいたいどこも入口で練乳入りのヘタ入れを貰って30分食べ放題と言う感じかね。ちなみに私は練乳を付ける派なんですが、毎年練乳を付けるとイチゴ本来の味が損なわれてうんぬんかんぬんとか言われます(笑)。ことイチゴに関しては海原雄山並みに厳しい…
食べ放題と言ってもそんなにイチゴばっかり食えるもんでもなく、イチゴ汁で手も真っ赤になってしまったので手を洗って後半はカメラに徹していたのだが、まあイチゴと言うのはきれいな果物で非常に写真映えするね。まさしくブリリアントベリー。

今回はアクアから入って富津館山道富津中央ICから南下して行ったのだが、南房総の道と言うのは未整備で、特に東京湾岸に沿って走る国道127号はおっかない。道幅が狭く、路肩に沿って漁村集落のブロック塀と続くような道なのだが、その塀の影から隠れキャラのようにジジイババアが出て来るのだ。今は富津館山道が富浦ICまで開通してるんで、いらんストレスを溜めたくなかったらそこまで行っちゃえばいいんですけどね…国道は海沿いを走るんで風景は好ましいのです。んで、よそ見しててババアの路地飛び出しで肝を冷やす、とwマジで自分があと30秒早いか遅いかでそこを通ってたら、確実にこの世に別れを告げたはずのジジババが2~3人いたからなあ。

  

鴨川まで海岸線を走り、鴨川市内が鬼混みだったので山側方面に逃げる。大多喜の道の駅で昼飯を食ってからは大多喜駅前のレンタサイクルを使って小江戸巡りとしゃれ込む事に。満開の菜の花の咲く中を走るいすみ鉄道は、今が一番フォトジェニックな時期でしょう。本当ならガッツリ三脚置いて一日撮り込んでみたいのだが、嫁さん連れなので今日は控えめw

久し振りに乗った自転車はハンドル部分が低くておっかなかったが、春風が冷たくて気持ちのいいもの。この風を切る感覚、忘れてたなあ…。大多喜駅の助役氏に聞いたところ、隣の城見ヶ丘駅付近が現在一番の見頃だと言う事で隣駅まで一往復。一日借りて300円のレンタサイクル、安いものです。運転しながらカメラ構えたらコケそうになったw高校の時は毎日自転車通学してたのに、衰えたもので…orz

  

ちなみに朝は拍子抜けするくらいスムーズだったんですが、帰りはガッツリ渋滞に巻き込まれましたwアクアラインを基準で換算すると、行きは一時間に対し帰りは三時間。木更津金田の料金所、ETCレーンの長蛇の列に比べ一般レーンのスッカスカな事(笑)。おかげで東京湾に暮れて行く夕日をゆっくり見る事が出来ましたよ。

来週に先駆けて先行で1000円になったアクアラインの車の動向を見るにつけ…
今年のGWは鉄道にするか車にするか非常に悩むのであります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

引きこもり開放区

2009年03月20日 11時27分35秒 | 日常

さて、本来でしたら本日より三連休ですんで、あわよくば昨日の夜辺りからどっかに出掛けていてもおかしくない私。
ま、所帯も持ちましたんで、今日は朝から掃除と洗濯を済ませ静かにWBCなんぞを見ている訳でありますが…
そう思うと、本当に一人の頃はそれこそ神出鬼没の思い付きで色々なところに行きました。

基本的にその内容に関してはここで紹介しているのですが、漏れたものもあったなあと思って昔の画像フォルダを見たりしながらネタを探してみる。大学の頃は地方競馬、社会人になってからは競艇場と旅打ちばっかやってましたけど、20代も後半を迎えた頃からだんだんとドライブ&温泉と言うスタイルに変化して行ったんだよね。今日はそんな私の旅のスタイルに関して、ある意味転機となった思い出のお宿を紹介してみる事にします。

そのお宿とは、福島県は福島市にある「微温湯温泉」。
微温湯と書いて「ぬるゆ」と読むのですが、福島市の郊外、県営あづま球場から吾妻小富士の山へ延々と寂しい山の一本道を登った先にある一軒宿。麓の集落から12kmも登って行かないと着かないってのも、福島市内と言えども相当な山の中にあります。

特に理由もなく適当に目星を付け、私がこの宿を訪れたのは確か5年前の秋だったかと思う。吾妻連峰は見事に紅葉していて、静かな山道を登って行くたびに何となく心が穏やかになって行くような風景だったのを覚えている。目指す微温湯は標高900m。人里離れた…と言う表現がぴったりの場所である。

麓から登りに登って30分、とうとう道はついえて茅葺き屋根の建物群が現れる。ここが微温湯温泉。ここに至るまでの長い山道はタイムトンネルだったんだろうか、と思わせる前時代的な光景が。300年の歴史を誇るこの宿、古い棟は明治時代から建ち続けている建物だそうな。

微温湯、と言うだけあって温泉は32℃程度のぬるめの温泉。訪問したのが晩秋だったせいか、他に泊まり客はおらずほぼ貸し切りの状態であった。さすがに入った瞬間はぬるいのであるが、しばらくすると水と体が馴染んできて一体化する。
とにかく湯量が多く、湯船に落ちるドバドバと言う湯音を聞いていると催眠効果かあるのか、心も頭も完全にからっぽになってやがて無の境地に至るようなような不思議な温泉であった。2時間でも3時間でもうつらうつらしながら入り続けていたのを思い出す。

茅葺き屋根ではお世辞にもきれいとは言えない白熱球のみの部屋。テレビはあったが山の中過ぎて機能せずwただただ障子の隙間風をコタツでしのぎながらぼけーっと一日を物憂げに過ごし、気が付いたら日が暮れて、大して美味くもないメシを食ってはまた寝るまで風呂に入り続けていた。ぬるいのでのぼせないのと入ると寒くて上がりづらいのもあるが、独特の催眠効果に優しさと癒しがあった。

誰とも口を聞く事もなくただダラダラとする事は家でも出来るのだが、こう心まで空っぽになってしまうような一人の環境と言うのはなかなかない。人生において上手な気分転換と言うのは必要なものだと思うが、こうやって息を抜きながら生きて行く事が必要なのかもしれないなあと感じたりして…11月から4月までは雪によって閉ざされてしまう宿なのだが、こっそり一人で籠もるにはいいところだ。引き篭もっていながら心は解放される場所でもあります。

福島県微温湯温泉、雪が溶けたらまた行ってみようと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルーチンワーク

2009年03月18日 23時43分03秒 | 日常
ちょっと外回りの車を公園の裏の路地に止めてラジオを聞こうとしたら、いつもより二割増しの車。
そして、最後岩村が三振に倒れた事が報じられた瞬間、かなりの数の車が路地を出発したw
なんかちょっとおかしかった。

東京ラウンドで大勝はしてますけど、侍ジャパンとやら、結局バカ勝ちして競り負けるってのは悲しいかな弱い証拠のような気がするなあ。んで、普通に感想を申し述べるならば同じ相手に同じように負けると言うのも工夫がない!どうなってんだ!って感じなんでしょうけど、何となく納得しちゃうのは今日の試合内容にとても弱い時のロッテ臭を感じてしまったせいなんだろうかw

負けたくて負けてるわけじゃないと思うんだけど、もう徹底的に苦手になっちゃってどうにもならない閉塞感と言うか、ランナーは出しても点が入るイメージが全く湧かないこの感じ。なんか懐かしいっすね(笑)。例えて言うなら「コピペ負け」?みたいな。

韓国ベンチにしてみれば「普通に投げれば大丈夫」って雰囲気だったし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHKの底力

2009年03月15日 18時54分43秒 | 日常
昨日の今日でめっさいい天気で恨めしい限りですが、昨日出歩いてしまったのでなんだか抜け殻。
つか、富士ぶさばっか追いかけてたから撮るものが思い浮かばなくて、プラプラと散歩だけして来ました。

近所には地元にはちょいと知られた2km程度続く桜並木がある。今日はその下を歩いてみたら、枝全体が何となくピンクを帯びて来てもう少しという感じ。ホント歩いて5分くらいで行けるので、春からはここの定点観測をしてみようかなあなんて思ったりして。この距離なら平日でも全然おkなので。

それにしても昨日のNHK「ドキュメントにっぽんの現場 寝台特急 ラストラン ~人生を運び続けた半世紀~」には唸らされました。さすがにNHK、ドキュメントを作らせたら日本一。芸能人一切なし、コメンテーター一切なし。ただ事実と取り巻く人々のみをじっくり追いかけた内容に感服。九州から東京まで、思い出を胸に富士・はやぶさに乗り込んだ乗客とベテラン車掌氏が、真夜中の山陽路をひた走る列車の中で交錯する。カメラも一緒に旅をするという視点で振り返った45分、最後はラストラン列車の乗務を任された車掌氏の思い入れたっぷりのコメントと、万感の思いで鳴らすハイケンスのオルゴールとともに流す東京終着の車内放送は泣けた。

闇夜を駆ける美しい寝台列車の輝き。下関駅の古ぼけた洗面台や、真夜中の神戸の夜景をバックに響く切なげなホイッスル。富士とはやぶさのテールマークが対峙する連結部分のカットなんかは、本当に鉄道好きなスタッフがいないと出来ないと思ったねえ。節目節目で流れる有名ポイントの走行映像とともにヲタのツボを充分に刺激しつつ、人間ドラマを交えて内容が決してヲタ向けに終わらないところも素晴らしい。この放送だけで今年の受信料の元は取った気分すらある。特に50年という長きに亘る九州寝台特急の歴史を振り返るくだりでは、その映像資料のふんだんさにNHKアーカイブスのバカ力を見た思いが(笑)。

織田裕二ではないが、「受信料、払って良かった!」と思わせる良番組であった。
また再放送しないかな。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘッドライト・テールライト

2009年03月14日 13時14分33秒 | 日常

(最終9002レ寝台特急富士・はやぶさ@辻堂~藤沢間)

最後の朝は、あいにくどころか物凄い暴風雨。
天気さえ持てばちょっと遠征して撮ろうかと思っていたのだが、とてもじゃないけどそう言う状況ではなく。
と言う訳でお別れはここ2ヶ月弱通い詰めた辻堂~藤沢間で。
昨晩の九州管内の遅れを引きずり、定刻からは約1時間半遅れでした。

昨日からのニュース番組での取り上げられ方は、ある意味凄いものがありましたね。
何をしてみんなこの列車に惹きつけられ、別れを惜しむのでしょうか。
まあ、そんな事言ってもお別れを言いに自分も出掛けて来てしまったのだけど。

沿道は、悪天候にもかかわらず惜別の列が長く続いていました。
いっつも屋根にでも登れそうなデカイ脚立の上に座布団を敷いて、じーっと待ってるオヤジさん。
通過直前に車で来て、子供と通過を見送ってすぐ帰る親子連れ。
線路際の歩道のガードレールの上に立って狙う同年代のマニアの男性。
さすがに2ヶ月弱通っているとここも顔なじみが増えたなあと感じる(笑)。
そんな常連に混じって、今日はただ見送るためだけの家族連れや老夫婦も多く集まりました。

EF66のライトが辻堂駅に見えた。
沿道の声援に応えるように、ピョー、ピョー、と甲高い機関車独特の汽笛を二回。
いつもよりもゆっくりと、辻堂~藤沢のストレートを駆けて行きます。
春の嵐も心なしか和らいだ中、沿道の人が手を振る。車窓もそれに応える。
自分も、この青い列車の最後を、通過するまで僅か30秒足らずの間ではありましたが手を振って見送らせて頂きました。
機関車の汽笛と、客車独特のジョイント音って本当にいいよね。
何と言うか胸の詰まる、栄光の九州寝台特急の最後です。
「ありがとう~!」とか言うのもしらじらしいような気がして特に何も言えなかったけどw

窓から手を振る乗客と沿道の人々。
遠ざかって行くテールに付けられた回送用の赤プレートが、もう帰らない旅の証。
思い入れの量は人それぞれでしょうが、やはり一抹の寂しさを感じずにはいられないですね。

最後に、昨日の報道の中で一番味わい深かったのがNHK7時のニュース。
番組の終わりに富士ぶさの最後を伝える武田信一アナは、熊本出身なんだそうで…
徳島かと思ってたw
「私もこの列車で故郷を後にしました さようなら」
特に飾る言葉もなく、淡々と伝える中に思いが詰まった感じが素晴らしかったよたけたん。
本日21時からは「富士・はやぶさ」の特番もやるそうで、なんとも鉄優N。

みずほ、さくら、瀬戸、出雲、あさかぜ、銀河、そして富士はやぶさ。
消えて行った東海道の流星群は、いずれ語り継ぐ人もなく、吹きすさぶ風の中へ。
せめて、紛れ散らばる星の名だけは、忘れはしまい。

ヘッドライト、テールライト。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする