写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

コウノトリと青空

2024年12月29日 | 写真日記
    [家族揃って]

北陸の冬には珍しい青空が広がる河北潟上空。
あまり見たことのない大きな鳥が空をゆったりと舞っていました。
最初はアオサギかと思ったのですが、よく見ると天然記念物、絶滅危惧種のコウノトリではありませんか。
もちろん河北潟の繁殖塔でここ二シーズン子育てを成功させているコウノトリのペアについては写真も撮らせてもらっているので知っているのですが・・・。

    [頭上に二羽]

おそらく家族で大空散歩をしているのでしょうが、そのうちの二羽が近づき頭上に。
見ているだけでほっとする姿で、幸せな気持ちになります。

    [2025年 能登に幸せを]

「赤ちゃんを運んでくる鳥」としてよく知られている「コウノトリ」、そこから「幸せを運ぶ鳥」とも呼ばれる野鳥です。
日本ではいったん絶滅したコウノトリですが多くの方たちの努力で繁殖に成功しそのうちの放鳥された鳥が日本各地でその姿を見せるようになりました。
河北潟でも多くの方の見守りで一昨年、昨年と、二年連続で同じベアが繁殖に成功して今シーズンも姿を見せています。
能登半島地震に痛めつけられ復興もままならない石川県能登ですが、2025年は能登にも被災者にも幸せを運んでくれることを願います。

河北潟の空を飛ぶコウノトリの家族(?)の写真三枚をアップして[写真師の新カメラ日記]更新しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛らしい小鳥たち

2024年12月22日 | 写真日記
    [カワラヒワ]

当ブログ「写真師の新カメラ日記」は野鳥の写真を多く掲載していますが、「小鳥の姿はあまり見かけませんね」という言葉を聞くことがあります。
いえ、小鳥が嫌いなわけでなく単に私の撮影技術や機材の問題で小鳥を撮影してもどの写真も「スズメ」に見えてしまうということからあまり出てこないという事になっています。
写真は先日河北潟で出会った「カワラヒワ」、植物の種子などを好んで食べるシーズンを問わず出会える雀ほどの大きさの可愛い小鳥です。

    [モズ]

こちらは「モズのはやにえ」という言葉などで名前はよく知られている「百舌鳥(もず)」です。
上の写真のカワラヒワと同じように種の分類ではスズメ目に入るこちらもスズメほどの大きさの小鳥です。
人の暮らしに近い場所で生活している小鳥で一茶も次のような句を残しています
 「鵙(もず)鳴くや むら雨かわく うしろ道」 一茶

     [スズメ]

小鳥といえば一番知られ、その姿がよく見られる「雀(スズメ)」です。
河北潟のたわわに二番穂が実る田んぼで群れて採餌していた大きな群れが近づく私の車に気づいてその一部が近くの灌木の枝に避難している姿です。
あまりにもよく知られているので「野鳥」という意識もあまりない小鳥です。
俳句にもよく読まれ、「我と来て遊べや親のない雀」など一茶の一連の句がよく知られています。
作家の尾崎紅葉も「子雀や遠く遊ばぬ庭の隅」という句を残しているようです。

冬の河北潟干拓農地で出会った小鳥たちの写真三枚をアップして[写真師の新カメラ日記]更新しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河北潟 コハクチョウの暮らし

2024年12月16日 | 写真日記
    [そろそろご飯ね]
能登半島の付け根にある河北潟干拓農地「野鳥の楽園」と呼ばれるこの地域を越冬の地とするコハクチョウたちは人々のイメージするそれとはずいぶん違っているかもしれません。
写真は地域の農家の方たちがコハクチョウのためにと水を張ったままの田んぼです。
夜をここで過ごしたコハクチョウたちはゆっくりと目覚めて羽繕いなど済ますと気の合う仲間と朝の会話。
「そろそろ食事にしようか」とでも話しているのでしょうか。

    [さあ食堂へ]

話が決まると二番穂がいっぱい残っているえさ場へ向かって飛び立ちます。
まあ空を飛ばなければいけないほど遠くだというわけではないのですが朝の運動を兼ねているのかわざわざ空を飛んで目的地に。
多くの仲間は寝ていた水田から歩いてすぐ隣の田んぼが自然の食堂になっています。

    [こちらが食堂]
遠くから見ると田んぼの中に白い棒のようなものが無数に立っているように見えます。
まだいっぱい残ってている二番穂の田んぼ、金沢周辺は冬の田んぼは何も作らず春まで休ませます。
越冬のためにコハクチョウが訪れるころには二本穂が実り、遠くから来た野鳥たちの胃袋を満たしゆっくり休める場所となります。
とくに降雪を前にしたいまは豊富な食事と寝場所に恵まれて一番幸せな時かもしれませんね。
普通白鳥という野鳥はきれいな湖で優雅な姿で泳いでいるか、青空を群れなして飛ぶきれいな白鳥のイメージですよね。
河北潟干拓農地で越冬するコハクチョウはそれとは一味違った姿を見せてくれています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おおさむこさむ

2024年12月14日 | 写真日記
    [林道に雪が]

今日は所用で金沢市南部の丘陵地の林道へ向かった。
車はスノータイヤを履いた4輪駆動車、まだ積雪のニュースもないし金沢から隣接す鶴来町への林道としては集落をめぐる基幹道賂だから大丈夫だろうとスコップと滑り止めの麻布を載せて出発。
ほんの少し丘陵部に入ると雪が降りだし見る見るうちに写真のように路面が白くなってきた。

    [少しの枯葉を残す木々も]

低い峠にかかるころには路面は5センチほどでしょうか雪が積もり、先に走った車のタイヤ跡が二本の深い溝となって続いています。
道路わきの林の木々の枝に積もった雪がまるで過ぎた秋を惜しむような姿を見せています。

    [銀杏の落ち葉が絨毯に]

峠を慎重運転でくだった平野部の神社は参道から境内いっぱいに黄色の絨毯を敷き詰めたようになっていました。
とても美しい初冬の山里の姿に、今走ってきた雪の林道での緊張感がゆるみ一休みしました。
それにしても雪国での雪はときには本当に恐ろしいことがあります。
大型トラックが行き交う国道でも激しい雪の時は30分ほど降り続けると見る見るうちに積雪で動けなくなる車がでて、渋滞し止まってしまうとどうしようもなくなります。
CMなどでは「積雪の路面などは平気だよ」とでもいうようなタイヤを見せてくれますが十分気を付けなければと思います。
「おおさむこさむ やまからこぞうがやってきた なんといってやってきた さむいといってやってきた・・・」
わらべ歌の一節ですが、雪のない香川県で育った私にとって雪国の冬は60年ほど過ごしてきた今でも寒くて怖い季節ですが、美しくワクワクする季節でもあります。

山里はもう本格的な雪の季節に、写真三枚をアップして[写真師の新カメラ日記]更新しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初冬の落ち葉

2024年12月10日 | 写真日記
    [落ち葉の輝き]

寒くなりました、先日訪れた古刹「大乗寺」の紅葉はいかがかな?と行ってきましたが枝々は寂しくなり、足元はモミジの絨毯が広がっていました。

    [黄色い花とモミジの丘]

庭一面に広がる落ち葉がみごとなふかふかの絨毯のように広がり、つわぶきの黄色い花が浮かび上がるように咲いてました。

    [緑の葉と朱の落ち葉]

蕗の葉のよう形から名付けられたという「つわぶき」のつやつやの緑の大きな葉にモミジ葉が降り注いでいました。
近くによると足が落ち葉の弾力を感じ、快く歩けます。
雪が間もなくという季節ですがほんの暫し嬉しい時間でした。

金沢のもみじの多くは木の枝を離れ地表にもみじ模様の絨毯を広げ、その写真三枚をアップして[写真師の新カメラ日記]更新しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

迷鳥なの?

2024年12月07日 | 写真日記
    [アカガシラサギ(?)]
見慣れない野鳥の姿がストックファイルから出てきた。
ネットで検索すると日本ではめったに見られない「アカガシラサギ」というペリカンの仲間でもある野鳥のようです。

    [迷い鳥]

渡り鳥でときおり仲間と離れまるで迷った子供のように場違いの場所に姿を現す野鳥のことをバードウォッチャーたちは「迷鳥」と呼ぶようです。
写真の野鳥も私はこれまで見たことのない鳥だったのですが「ゴイサギの幼鳥かな」と思い調べもしませんでした。

    [夏毛の美しい珍鳥らしい]

河北潟周辺で永く野鳥の写真を撮り続けている方のブログでも河北潟で見た記録は二例ほどです。
長年丁寧に野鳥を記録してきたこの方でもこの鳥の記録がほとんどなかったという事はとても珍しい野鳥のようです。
見た目は御覧の通り冬毛の時は地味ですが、繁殖期や夏羽のときはその名前の通り赤ワインを連想させる 見違えるほど全体の毛色が赤く鮮やかになる美しい野鳥のようです。

    [愛らしい目で見つめてくれました]

これだけ近くで観察しているとたいていのサギはすぐ遠ざかってしまうのですが、このときは私のカメラに向かって愛らしい瞳を向けて会釈し、再び餌取りに夢中になりました。

必要に駆られて過去の写真フォルダーを調べていると、全く記憶になかった2022年5月撮影の珍しい野鳥の写真が・・・、田植えの季節に撮影の野鳥の写真四枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朱に染まる古寺 大乗寺

2024年12月04日 | 写真日記
    [落ちもみじ 朱の絨毯]

数年ぶりに訪れた我が家近くにある曹洞宗 の修行寺としても知られる「東香山大乘寺」の紅葉は例年より少し遅れたもののきれいに色づいていました。
落ち葉が国の重文である仏殿と県の指定文化財の法堂(はっとう)の間の中庭を朱色の絨毯と染め上げていました。

    [赤門を朱色に包む]

大乗寺は参道を辿るとちいさな黒門、仁王が番を張る大きな赤門を潜ると仏殿から伽藍を巡り本堂(法堂)着きます。
その赤門ももみじの朱色に染まっていました。

    [ここより大乗寺]

大乗寺の参道入り口です。
木々の影となり暗い参道ですが、「大乗寺」の石標を超えると大乗寺です。
参道はもみじが色づき散り紅葉を踏みながら人々は静かな古刹へ向かいます。

金沢には珍しい青空の広がる初冬、もみじ狩りに訪れた金沢市内の古寺の紅葉写真を三枚アップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする