平成20年の年末年始に東京の日比谷公園で行われた年越し派遣村で村長を務め、昨年の10月から内閣府参与(緊急雇用対策本部貧困・困窮者支援チーム事務局長)として、公設派遣村の開設などの取り組みに奔走してきた湯浅誠さんが、3月5日付けで辞職されました。
湯浅さんの奮闘・格闘・苦悩ぶりは、2月28日のNHKスペシャル「権力の懐に飛び込んだ男 100日の記録」で放映されたのでご覧になった方も多いと思います。番組の中でも、辞職願を提出したことが紹介されていましたが、それが3月5日になって受理されたそうです。その経緯などについては、湯浅さんが事務局長を務める「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」のHPで詳しく語られていますので、ご興味のある方はご覧ください。
湯浅さんのメッセージの最後は、「最近、どんな立場になっても、やっているのは結局「隅(コーナー)のないオセロゲームのようなものだ」と感じるようになりました。オセロでは、隅(コーナー)をとれば、一気に多くの石(コマ)をバタバタとひっくり返すことができます。外にいるときは中に入ればそれができるような気がし、中にいるときは外に出たほうがもっと思い切ったことができるような気がする。しかし、おそらくどちらも幻想で、現実はどこにいようと「隅(コーナー)のないオセロ」なのだと思います。一気にどんとひっくり返せるような魔法はなく、一個ずつ地道に反転させていくしかない。現在、私はそのように思っています。」と締めくくられています。
今日は、一個ずつ地道に反転させていく活動の一つである「ビッグイシュー日本版」という雑誌をご紹介したいと思います。この雑誌は書店で買うことができません、ホームレスが売るストリートペーパーだからです。
ビッグイシューは1991年にイギリスで生まれ、日本では2003年に創刊されましたが、この雑誌の基本アイデアはセルフヘルプです。これは創設者であるジョン・バードの、「人々が政府から援助を受けるのはまるで最悪のホテルにチェックインするようなもので、政府の限界は皆に同じように与えるということだ。それによっていくらかの人々を助けることができるが、ほとんどの人々は同じ所にとどまるか、より悪い状態におちてしまう、そして自分に責任の持てない人間をつくり出す。」という考え方によるものだということです。(ビッグイシュー日本版HPより抜粋)
ビッグイシューは、チャリティではなくビジネスの手法を使ってホームレスに仕事を提供し自立を応援する事業であり、販売者であるホームレスはこの雑誌を一冊140円で仕入れて300円で販売し、差額の160円を収入としています。
ビッグイシューは、毎月1日と15日に東京、大阪を中心として全国の路上で販売されています。神奈川県内でも横浜、川崎のほか、茅ヶ崎駅北口デッキ付近に販売者が立ちますので、機会がありましたら声をかけてみてください。その途端に、新しい世界が開けるのではないかと思います。
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数寄屋橋駅前の田中さん
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日比谷駅前の大塚さん
湯浅さんの奮闘・格闘・苦悩ぶりは、2月28日のNHKスペシャル「権力の懐に飛び込んだ男 100日の記録」で放映されたのでご覧になった方も多いと思います。番組の中でも、辞職願を提出したことが紹介されていましたが、それが3月5日になって受理されたそうです。その経緯などについては、湯浅さんが事務局長を務める「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」のHPで詳しく語られていますので、ご興味のある方はご覧ください。
湯浅さんのメッセージの最後は、「最近、どんな立場になっても、やっているのは結局「隅(コーナー)のないオセロゲームのようなものだ」と感じるようになりました。オセロでは、隅(コーナー)をとれば、一気に多くの石(コマ)をバタバタとひっくり返すことができます。外にいるときは中に入ればそれができるような気がし、中にいるときは外に出たほうがもっと思い切ったことができるような気がする。しかし、おそらくどちらも幻想で、現実はどこにいようと「隅(コーナー)のないオセロ」なのだと思います。一気にどんとひっくり返せるような魔法はなく、一個ずつ地道に反転させていくしかない。現在、私はそのように思っています。」と締めくくられています。
今日は、一個ずつ地道に反転させていく活動の一つである「ビッグイシュー日本版」という雑誌をご紹介したいと思います。この雑誌は書店で買うことができません、ホームレスが売るストリートペーパーだからです。
ビッグイシューは1991年にイギリスで生まれ、日本では2003年に創刊されましたが、この雑誌の基本アイデアはセルフヘルプです。これは創設者であるジョン・バードの、「人々が政府から援助を受けるのはまるで最悪のホテルにチェックインするようなもので、政府の限界は皆に同じように与えるということだ。それによっていくらかの人々を助けることができるが、ほとんどの人々は同じ所にとどまるか、より悪い状態におちてしまう、そして自分に責任の持てない人間をつくり出す。」という考え方によるものだということです。(ビッグイシュー日本版HPより抜粋)
ビッグイシューは、チャリティではなくビジネスの手法を使ってホームレスに仕事を提供し自立を応援する事業であり、販売者であるホームレスはこの雑誌を一冊140円で仕入れて300円で販売し、差額の160円を収入としています。
ビッグイシューは、毎月1日と15日に東京、大阪を中心として全国の路上で販売されています。神奈川県内でも横浜、川崎のほか、茅ヶ崎駅北口デッキ付近に販売者が立ちますので、機会がありましたら声をかけてみてください。その途端に、新しい世界が開けるのではないかと思います。
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数寄屋橋駅前の田中さん
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日比谷駅前の大塚さん