2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、順次報告していきたいと思います(五十音順)。なお、ここで紹介するキノコのほとんどは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。
ツチグリニセショウロは、春~秋に、林内地上に発生するニセショウロ科ニセショウロ属の中型~大型の腹菌類のキノコです。「子実体」は類球形をしています。「殻皮」は厚く、硬く、平滑、淡黄褐色~灰褐色。ツチグリのようにきれいな星形にはなりませんが、成熟すると外皮が裂開して外側に反り返ります
ニセショウロ属はホコリタケ属と間違えやすいのですが、断面が白色のものはホコリタケ属、黒褐色系のものがニセショウロ属です。また、ホコリタケ属は「無性基部」をもつことも特徴で、これをもたないニセショウロ属と区別することができます。(『カラー版きのこ図鑑』参照)
《ツチグリニセショウロ 2010/09/23》
《ツチグリニセショウロ(断面は黒褐色をしています) 2010/09/26》
《ツチグリニセショウロ 2010/10/07》