12月に入り、生きものに接する機会が少なくなってきたので、確実にオオハクチョウなど数種類の野鳥に出会える田尻池に出かけてきました。40年ほど前、田尻池はオオハクチョウの県内唯一の越冬地でした。
オオハクチョウ目当てにきたような人々が10人ほど。水鳥はたくさんいましたが、何故か肝心のオオハクチョウの姿はありませんでした。
見た感じではオナガガモが圧倒的に多く、次いでホシハジロ、キンクロハジロと続きコガモは数羽見ただけでした。カモ以外では、オオバンの姿もありました。
昔の話ばかりになりますが、40年前ころは県内にカモ類などを間近に見ることができるところはありませんでした。写真を撮ろうと近づくと、すぐに逃げてしまいます。ですから、冬に東京に出張すると、時間を見つけて不忍の池や井の頭公園に立ち寄っていました。不忍池では、オナガガモなどがドバトのように陸に上がってパン屑をもらったりしている様子を羨んだりがっかりしたりしていました。
今、田尻池のオナガガモなどは、昔の不忍池と同じような状態で、人々の足元でのんびりと昼寝?をしています。やはり、もう少し野生の生きものとして人との距離を保ってくれたらと思ってしまいます。
《カモたちで賑わう田尻池(遠くの白い山並みは立山連峰) 2018/12/02》
《人が近づいても地上で休んでいるオナガガモなど 2018/12/02》
《オナガガモ 2018/12/02》
《オナガガモ♂ 2018/12/02》
《オナガガモ♀ 2018/12/02》
※ 日本海にある前線に向かって暖かい空気が流れこんだ影響で、昨日の富山県内は気温が上昇、富山の24.9度など12月の観測史上最高気温を更新しました。この季節外れに暖かい1日、雪囲いをしていて、庭の蝋梅が一輪咲いていることに気づきました。蝋梅は、例年、12月の末ころに蕾の枝を切ってきて暖かい室内に置いておくと、正月には花を咲かせていたような気がします。ほのかに香り、花の少ないこの時期に重宝します。
《早くも花を咲かせた蝋梅 2018/12/04》