犬と「アンダーパス」コースを散歩していると、鳥の死体の一部が腹側を上にして路上に落ちていました。まだそれほど時間が経っていないもののようです。茶色っぽくて小さく、尾が長いのが気になりますが、初めはスズメじゃないかと思いました。しかし、裏返すと羽の色が鮮やかなシナモンパウダー様の赤茶色で、明らかにスズメではありません。
帰宅後、手持ちの図鑑などで似た鳥を探しましたが、ピッタリくるものがいません。
気になったので、翌日もう一度同じコースを散歩しましたが、影も形もありませんでした。
何日か、似たものがいないかと図鑑などを何度も見直しましたが、翼の色合いなどとピッタリくる鳥はみつかりません。大きさなどは別にして、色合いと雰囲気では「コマドリ」と「シロハラ」が私の中で候補に残りましたが、下の写真で赤線で囲んだ部分が嘴であるとすればいずれも違います。
知己のいる施設に問い合わせると、「なかなか難しい部位のみで自信はないのですが、ルリビタキの♀かなと思いますが、ジョウビタキの♀かもしれません。」との返事。
ウェブサイト『日本の野鳥識別図鑑』に投稿して尋ねてみると、「体の一部だけで種類を判断するは、難しそうですね。私は、翼の大きさと褐色の色合いから、ツグミの仲間のシロハラの可能性があると思います。私の推測です。」との投稿がありました。
念のため、ダメもとで日本鳥類保護連盟に写真を送って尋ねると、「写真の鳥ですが、ガビチョウではないかと推察いたします。シロハラは初列風切の外弁が白っぽいですが、写真ではそれが見受けられません。あと、シロハラだと上嘴にもっと黒がはいりますがそれも見られないのでガビチョウの方が特徴として当てはまっているように思います。」との回答がありました。
予想外の回答で、残念なことに私の持っている古い図鑑などにガビチョウは出ていません。ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/ガビチョウ』(2018/12/04)で調べたところ、次のとおりでした。
「ガビチョウ(画眉鳥、…)はスズメ目チメドリ科に分類される鳥…外来生物法で特定外来生物に指定されており、日本の侵略的外来種ワースト100選定種にもなっている。
分布
中国南部から東南アジア北部にかけて広く生息する。 日本では、ペットとして輸入された個体がかご脱けにより定着した。日本国内では留鳥として生息し、南東北、関東、中部、九州北部で見られる。…。地上採食性なので積雪による影響を考えるとこれ以上の北上はないとされている。…。
特徴
体長約 22-25cmで、嘴と尾が長い。体色は全体的に茶褐色でかなり地味であるが、眼の周り及びその後方に眉状に伸びた特徴的な白い紋様を持つ。嘴の色は黄色。 かなり大きな音色で美しく囀る。…。
生態
日本では里山など、人家に近い低山の雑木林が主な住みかで、営巣場所もそうした藪の中であるが、河原でも生息しており、民家の庭の木をソングポストにして囀っていることもある。 地上採食性で、地上を走り回って昆虫や果実を食べる。繁殖期はつがい又は単独で行動し、非繁殖期は小群をなして行動する。」
ウエブサイトで「富山 ガビチョウ」を検索すると、『みんなのニュース BBTチャンネル8』による「富山県とロシア沿海地方による共同の調査団で、1日、富山市内の渡り鳥観測ステーションで発見した」との報道があったことが項目として出てきました。詳細を見ようとクリックしましたが、期限切れなのか「一致するものがありませんでした」のエラー表示で、結局詳しいことはわかりませんでした。いずれにしても、ガビチョウは富山でも見られるようです。
《路上に落ちていたガビチョウ⁇⁇の死体 2018/11/12》
《路上に落ちていたガビチョウ⁇⁇の死体 2018/11/12》
《路上に落ちていたガビチョウ⁇⁇の死体 2018/11/12》
《路上に落ちていたガビチョウ⁇⁇の死体 2018/11/12》
《路上に落ちていたガビチョウ⁇⁇の羽 2018/11/12》