やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

シロオビフユシャク(富山県空港スポーツ緑地/富山市秋ケ島)

2018-12-14 05:48:15 | 昆虫類

2018/12/13のブログでウスバフユシャクを紹介し、「ほかの種も注意して探して探してみたいと思います」と書きました。

この日は午前中快晴に近い好天だったので、さっそく少し時間を作って(毎日が日曜日なのですが、それなりにすることがあります)クヌギやコナラの植えられた公園にフユシャクを探しに出かけました。

クヌギの落ち葉を踏みしめながら、1本1本樹の幹を見てまわっていると、1本の樹にそれらしき蛾がとまっていました。ウスバフユシャクとは違う蛾です。幸先がいいとその後2、30分探して歩きましたが、この日見つけたのはこの1頭だけでした。

帰宅後、図鑑やウエブサイトで調べると、これもフユシャクとして「山地にも平地にも全国的に産する普通」なシロオビフユシャク♂のようです。シロオビフユシャクの幼虫は広食性で、ブナ科のクヌギ、コナラをはじめヤナギ科、クルミ科、カバノキ科、ニレ科、アケビ科、バラ科、マメ科、カエデ科、モクセイ科などいろいろな植物の葉を食べます。

ウェブサイト『相模国の自然スケッチ/フユシャク図鑑/シロオビフユシャクとクロバネフユシャク』(2018/12/14)には、シロオビフユシャクについてこう書かれていました。「『フユシャク』と呼ばれる寒い時期に発生するシャクガ科フユシャク亜科の蛾で、山地にも平地にも全国的に産する普通種。メスは翅が退化しており、無翅。発生は寒冷地や山地のほうが若干早く、10月頃から発生する個体もあるらしい。平地や低山地では年末から2月にかけてみられる。大きさは変異に富み、開張30mm前後を最小として開張40mm弱ほどのものがいる。山地に産する個体は小さいものが多い傾向にある。多数の食草が知られており、採集において困難な種ではない。」

シロオビフユシャクはクロバネフユシャクと似ていますが、同上のブログには、「一般的にシロオビのほうが大きく、開張30mm~38mm。クロバネは24mm~30mm」とあります。今回見かけた蛾の開張は40mm前後だったので、シロオビフユシャクだと思います。


《公園の樹の幹にとまっていたシロオビフユシャク 2018/12/14》


《公園の樹の幹にとまっていたシロオビフユシャク 2018/12/14》 

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