2月下旬の土曜日、13時過ぎにお店に到着しました。この時点での行列は38人と、2時間弱の待ち時間を予想して最後尾へ向かいました。店主さんの麺上げタイムに間に合うか微妙でしたので、あと30分早く出立していれば良かったと後悔しながら並び続け、14時50分頃入店すると助手さんが厨房の中に。正直少しガッカリしましたが、賄を食べ終えた店主さんに会釈出来たので、まぁ良しとしましょう。
大豚(麺硬め)、大蒜脂+生卵。
麺丼。店主さんよりも少なめです。
茹で時間は5分程でした。通常分は、硬め分の配膳が終わる迄のさらに3分間。
小さじ一杯分のグルエースが山になった箇所に振られていました。
ボソボソさはありませんでしたが、強めのシコシコとした食感を受け取ったことが、硬めの注文が通った証かと。また、香りも豊かに。
丼に中でふんだんにスープを絡め取った様子。
時が経過しても、最初に感じた特長を維持したままでした。
野菜丼。こちらは店主さんの盛付けにそっくりです。
大きなキャベツから甘さが発せられていますので、お辞儀しそうなもやしと共にそのまま。
豚。様々な豚から切り分けることで品質に偏りが生じないよう、麺上げ助手さんが配慮していたようです。
プニュプニュとした脂身が美味しい極薄の豚は、直前に醤油ダレに浸されたよう。
何らかの意図があってのことなのでしょうが、私は単に好みで嬉しいなとしか。
潤いに富んだ赤身。
パサついて食べ辛いということがなく旨味をたっぷりと蓄えていました。個人的に、こういったタイプが神保町店らしい豚だと思っています。
カチッとした舌触りの表面ですが、中はしっとりサックリ。
スープに沈めることでより軟らかく。
繋ぎ部分で分裂してしまっていた豚。
裏返して。端豚でも、少し圧を掛けることで繊維がほどけるように崩れてしまいました。
都合8個目はトロっととろける脂身がほぼ全てを占める豚。ありがとうございました。
くっきりと液体油の層が目視出来、それにより曇った茶色のスープ。
表面に固形脂が浮かぶことだけでは説明出来ない位に、甘味に代表される味わいが奥深く、円やかさ全開の仕上がりでした。ですので、醤油は遥か彼方に確認出来る程度の存在感でした。
たっぷりの大蒜。
固形脂。前回と違ってプレーンなもの。
生卵。早々に麺を可能な限り移して。
このままだと麺の風味が強過ぎたので、少しずつスープを垂らしながら。
16分程で完食。30分もすればこれだけ食べたのを忘れる位のお腹の具合なので、胃の容量は減っていないと思うのですが、限られた時間内に食べられる量が減ってきたように感じるのは、加齢により吸引力と咀嚼力が衰えてきているからかな?と推測しながら、皆さんにお礼を言い、38人の行列を横目に退店しました。