3月中旬の土曜日に訪れました。この日は朝から雨が降り続き、最寄駅へ向かう道路のあちらこちらには大きな水溜まりが。確実に店主さんが麺上げを行っている時間帯に間に合うよう、店頭には11時50分過ぎに到着。雨脚が弱まることはありませんでしたので、20人程度の行列を予想していましたが31人の行列が目に入り「まぁ、そうだよね。」と妙に納得しながら最後尾に向かいました。そして90分程並んで入店し、その約10分後にラーメンが配膳されました。尚、その後の行列の伸びは鈍く、私が入店した13時25分頃には、後続に並ぶ人数は21人にまで減っていました。
大豚(硬め)、大蒜脂。大蒜脂と伝えた途端、日和やがってという感じで「ケッ」と呆れたように大きく笑い出した店主さん。ラーメン二郎に通い始めて10年以上、20店舗以上を利用しましたが「全部」って言ったことは一度もありません。本当です、絶対誰かと間違えてます。
麺丼。麺も固形脂も多いですね。尚、麺の投入は3分間隔で2回に分けて。硬めは6分間、通常分は最長9分間の茹で時間でした。
細めに見えた麺は狙いどおりのボソボソ感を伝えており箸先からはコロコロとした感触が。そして、シコシコとした食感を楽しむことが出来ました。
硬めにすると、かん水がサポートする小麦からの穀物臭がさらに香り立つように。
野菜丼。
そのまま食べても美味しい、ややシャキッとしたもやしと甘みを発するキャベツが山盛りの野菜。ところで、これ以上増やす余地あるんでしょうか?
豚。
一番上に乗った豚は、提供直前に醤油ダレの入った寸胴にドボンと沈められてから。時々このタイプに遭遇するのですが、店主さんの拘りなんですかね?
箸で容易に折り畳める柔軟性を持った豚。
茶色の強い部分の色味が少し気になりましたが、臭味はありませんでした。
醤油ダレが移ることでトロリとした脂身の特長がさらに引き立っていた豚。
分厚くカットされても旨味を出し切っておらず、しっとりとしているので抵抗なく胃に収まっていった豚。
端部分ですが、甘みを醸し出す脂身を多く有しているので野性味が中和されて食べ易く。
麺丼の底から発掘された豚は脂身豊富なもの。出汁用?
口に含むとカミソリのような切れ味を持つ塩味が舌に直線的に突き刺さるも、次第にそれを液体油と固形脂が主体のコクが包み込むことで、円やかさに変移させたいったような味わいのスープ。
サラリとした舌触りの大蒜は麺と絡めて。
プレーンなトロトロアブラで構成された固形脂。いつの間にかスープと一体となって。
生卵。提供早々に熱々の麺を移して冷ます役割を担当。
最後は追い立てられるように固形物を搔き込んで18分程で完食。所要時間もお腹の容量もギリギリという感じでしたので、急いで荷物を纏めて店主さんにお礼を言い、22人の行列を見ながら退店しました。