「子宝」とはよく言ったものだ。子どもからは、沢山の感動や思い出のプレゼントもらった。
思い出してみると、子どもが学校で書いてきた沢山の絵画、夢や思い出を綴った文集、川で遊んだ夏の思い出、運動会でのちょっとした活躍、誕生祝・・・。
それらひとつひとつのシーンや感動に「こども拝観料」(いいものを見せてもらったら料金を払う)を支払っているとしたら、たぶん何百万円も払っているだろう。
もちろん、大変だった子育て(現在進行中)でもあり、苦い思い出や出来事もあるが、それを差し引いても余りあるだろう。
話は変わって、長女は今年成人式を迎えた。この節目の年に、何か手作りのものをプレゼントしようと考えていた。
数日間プレゼントを考えた末、20年間の成長をまとめた写真集をしかないなと決めた。
写真や資料を集め、そして悩みながら選ぶ。150枚余りの写真を数日かけてスキャナーで取り込み、紙面レイアウト。
選んだ写真にコメントを添えて、プリント。ようやく1冊のアルバム完成。
アルバムを作りながら、当時の思い出や出来事など、子どもへの思いや懐かしい当時の場面場面が、心の中を駆け抜けていった。
ふと、これは子どものためにじゃなく、自分自身のためだったのかもしれない・・・、そんなことを考えた。
案外、誰かの為って思っていることは、(回りまわって)自分の為なのかもしれない。
そう思うと、目の前の出来事も、新しい見え方がしてくる気がする。