昨年、所属する日本産業カウンセラー協会 九州支部の「認定講師」へ応募した。先月、認定試験を受け、先日「可」との知らせが届いた。認定を受けたことは、今後の仕事につながるだけでなく、私にとって大きな意味があった。
それは、ネタづくりのノウハウと講師力がアップしたことである。具体的には、応募ネタづくりのため、関係する本の数多く閲覧し、講演会などで東京、熊本などにも出かけ、新聞の切り抜きを集めた。
更に、関係機関への訪問や取材など、徹底したネタ集めをすることで納得できるものができた。その上で、自分の経験したことをネタに加えることで、講演での臨場感が増したように思う。その時、実感したのは、徹底して準備することの大切さである。
20代から、仕事や所属する団体で講演や教育の機会があり、その度ネタをつくってきた。それらは経験談を話すことがほとんどで、ネタづくりを徹底させることはなかった。今回、機会を得たことで、素材を集め厳選することで、演題テーマの奥底には更に広い世界が広がっているということを知り、謙虚にテーマへと向かい合うことになった。
一方、講師力の改善について振り返ったみたい。現在、公的機関での定例セミナーを半年にわたり続けている。毎回さまざまな角度から、内容を検討し、改善を続けた結果、受講者アンケートに変化が見られるようになった。
満足度は70%程度から、ここ2ヶ月は90%を越えている。一番、私が変化を感じたのは2時間の講演中、ほとんどの受講者とアイコンタクトがとれるようになったことだ。1対多数であっても、基本的にカウンセリングを同じであること、つまり1対1の延長戦上にあるということであることに気づいた。つまり、理解度を確かめながら、セミナーを進める必要性を実感している。
それはどういうことかと言うと、受講対象者(年齢・性別など)により理解していただく手法や言葉、事例などが違うこと、ゴルフでいうところのアプローチの違いである。
そのためには、段取り8割という言葉があるように、下準備が大切である。その準備を徹底しておこなうことで成果が生み出される。受講者の大切な時間をどう価値あるものにできるかにかかっている。
よって、講演やセミナーでは、一期一会を大切にしながら、受講者と向き合っていくことが、成果を出すスキルにつながるのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます