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災害時、緊急下のこどものための心理的応急処置とは

2018年07月08日 12時14分59秒 | シニア産業カウンセラー

7月7日(土)、産業カウンセラー協会にて宮崎地域災害ボランティアの研修会「こどものための心理的応急処置」を実施しました。これは、2年前開催したPFAのフォローアップ研修です。

PFA(Psychological First Aid : PFA)とは、心理的応急処置という意味で、危機的な出来事に見舞われて、苦しんでいる人の心理的回復を支えるための、人道的、支持的、かつ実際の役に立つ様々な支援をまとめたもの。心理的(サイコロジカル)という言葉を使っていますが、社会的生活をささえるための支援も含まれています。また、災害弱者や支援者自身のケアもできるように工夫されており、災害などの応急対応でPFAを用いることは、さまざまな国際的ガイドラインにて推奨されています。このようにPFAは、災害などの緊急時に、ストレスを抱えた人や子どもを、支援先につなぐためのスキルで、専門家でしかできないものではなく、カウンセリングや医療行為ではありません。

そのスキルは、1P+3Lが基本。「P」は、Preparation(準備)、「3L」は、Look(見る)、Listen(聴く)、Link(つなぐ)の意味があります。具体的には、まずは準備。家族を含め自分の身を守ることが前提です。その上で、被災地の気象情報、歴史や風土、環境を知る、保険や移動方法などの準備を整えます。

支援現場では周りの状況をよく見て、被災者のこころを傷つけることなく寄り添う支援をおこなうこと。そして、必要な支援先(警察や地域の人、専門家)へとつなぐ行動原則を基本とした応急処置をおこないます。

今セミナーでは、こどもが危機的状況下で示す一般的な反応を講師よりお話があり、その後、具体的に対応が可能なのか、そのニーズなどをロールプレイ形式で体験しました。改めて感じたことは、ロールプレイで、自分自身の対応に柔軟性がないこと、相手の気持ちを想像する力が不足していることでした。普段のカウンセリングで言われていることと同じことですね。その意味では、原点にも返ることができた研修でもありました。

毎年のように、災害に見舞われる日本。いつ自分が被災するかも知れません。そう考えると、このPFAの考え方を多くの方に伝えたいと考えています。



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