67camper's Blog

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復活後のアート・ペッパー

2006-05-10 06:18:41 | jazz & vocal
Among Friends/Art Pepper
(TRIO PAP-9129)  

 麻薬に溺れたジャズメンは数々おりますが、白人アルトサックスでは最も人気の高いアート・ペッパーもサナトリウムでの療養を余儀なくされたこういうジャ ズメンのひとりですよね。ペッパー絶頂期の演奏はイントロのモダンアート、オメガセッション、サヴォイのサーフライド、そしてミーツ・ザ・リズムセクショ ンを始めとするコンテンポラリーのアルバム群と枚挙にいとまはありません。  
 本日紹介するこのアルバムは麻薬から復活したアートが、日本のレコード会社トリオの企画で録音したペッパー晩年の快作と思います。晩年のペッパーは、体 調による好不調の波がありどれでもOKという訳ではありません。ここでの演奏は、前述の名盤群で何度も共演してきたピアノのラス・フリーマンとドラムのフ ランク・バトラーとの再会セッションとなっており、日本制作らしいスタンダード中心の選曲にストレイトアヘッドなアタックを見せるペッパーがとらえられて いると思います。リズムセクションは上記2人の旧友にボブ・マグヌッセンと言う若手ベースマンのトリオで、このトリオとのワンホーンの格好です。好調の ペッパー、手堅いフリーマン、バトラーは良いですが、マグヌッセンのベース、この録音がいいかあるいか、良いのかもしれないですがが自分としてはあまり好 きじゃない。決してマグヌッセンが悪いベーシストではないですが、録音にキレがなく、高音部の音がやわらかすぎる感じで自分としてはあまり好みではありま せん。まぁ、エンジニアの好みなんでしょうが・・・   このアルバムが制作された1978年というのは、自分がジャズにドップリと使っていた頃(今もそうですかねえ?)、リアルタイムで新譜としてリリース されたアルバムであり、結構話題になって、当時はどこのジャズ喫茶のターンテーブルにも一日数回なんて頻度で載っていた盤ですよね。スタンダードが多い し、ビギナーにも聴きやすい選曲だったし結構もてはやされた盤だと記憶しています。結構、リアルタイムで聴いた人が多い盤じゃないでしょうか・・・・?ってことはこれがオリジナルかなぁ・・・・・・・・・・