67camper's Blog

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イン・ザ・ワールド

2006-05-29 04:25:56 | jazz & vocal
Clifford Jordan In The World/Clifford Jordan
(Strata-East PA7018 Japanese reissue)


 クリフォード・ジョーダンはブルーノートの1500番台にもリーダーアルバムを残しているテナー奏者です。グリフィンやジョン・ギルモアなどとともにシ カゴ派と呼ばれていたようです。1500番台に3枚のリーダー盤があるということは、ブルーノートが彼にいかに期待していたかを伺わせる事実であろうと推 測します。  

 さて、ここで紹介する”イン・ザ・ワールド”については語り尽くされているかも知れませんが、1969年, スタンレー・カウエルとチャールズ・トリバーが起こしたマイナーレーベル、STRATA-EASTに録音されたアルバムです。ジャズ喫茶の超人気盤で、自 分が足しげく通った新潟のジャズ・フラッシュでも例に漏れず頻繁にターンテーブルに載っていたアルバムです。どうしてかって???A-1の "Vienna"の演奏に尽きると言えるでしょう。Viennaとは音楽の都”ウィーン”の英語表記ですよね。哀愁のあるテーマと、2人のキーマン、ド ン・チェリーのポケットトランペットと晩年ですがケリーの絶好調の演奏を聴く事ができるからに他なりません。編成はいわゆる3管、ドン・チェリー、ジョー ダンの他にボントロにジュリアン・プリースター、ケリーのピアノ、ベースはダブルでリチャード・デイヴィスとウィルバー・ウェア、ドラムにアルバート・ ヒースという豪華版です。ダブルベースになっているところがややアヴァンギャルドな印象を与えます。他の曲では、晩年のドーハムの演奏も聴けますが、とに かくこの一曲入魂と言うか、これのみで入手する価値のある名盤と思います。  

 もちろん、オリジナルではありません。トリオが再発したものですが、これとても当時なかなか入手困難であった記憶があります。皆さん、これについては結構思い入れがあるのでは???