67camper's Blog

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モーターシティ・デトロイト

2006-05-19 03:42:39 | jazz & vocal
Motor City Scene/Thad Jones
(United Artists UAL4025)


 モーターシティとは解説するまでもない自動車産業の街”デトロイト”ですよね。この街はこの産業に関連して多くのブルーカラー層が住み、この中から多く の優秀なジャズメンを生み出した街である事は皆さんご存知のとおりです。"JAZZMEN DETROIT"なんてSAVOYのアルバムもありましたね。

 さて今日の盤もデトロイト絡みでタイトルもズバリ"Motor City Scene"です。Thad Jones(cor, flh)がリーダーを務め、フロントはビリー・ミッチェルのテナーとアル・グレイのボントロ、リズムセクションはこれ以上は望みようもないと思われるトミ フラのピアノ、チェンバースのベース、エルヴィンのドラムです。A-1の"Let's Play One"で決まりです。いきなりのトミフラのピアノのイントロ、もうこれで完全にノックアウト。素晴らしいタッチでグルービーなピアノです。サドのコル ネット、アル・グレイのミューテッド・トロンボーンも好調です。ビリー・ミチェルはBNのマグニフィセントで サドとの相性は証明済みですよね。59年の録音でAB面、各2曲で、いずれもサドのオリジナルですが、当時のブルーノート等のハードバップに比べるとファ ンキー度はやや落ちますが、何か知的な印象を感じます。自分にとってこのアルバムは長らく幻の名盤の一つでした。存在は知っていましたが、なかなか実物に お目にかかる事もできなかったアルバムでもあります。確か、渋谷のジャロで偶然みつけ、諭吉1枚使った記憶があります。
 もちろん、JAROで買ったものですから、United Artistsのオリジナル、モノラル盤でセンターレーベルは赤ですね。盤もピカピカのミントコンディション、インナースリーブもオリジナル、そして高速 道路の車のライトを撮影した印象的なカバーはUA特有のコーティングカバーで本当に美しいです!!!

PS:拙ブログを訪問していただいたkさんが、A-1がLike Old Timesであり、バックカバーもセンターラベルも記載が間違っているらしい。フラナガンのNights at the VanguardでLike Old Timesをやっているらしく、これが本アルバムのA-1の"Let's Play One”と同じという事らしい。kさん、ご指摘ありがとうございました。(2009.4.10追記)