Gilberto & Jobim/Joao Gilberto
(Capitol T2160)
(Capitol T2160)
またボサノバものですみません。完全にはまっちゃってます。イパネマの娘のゲッツ・ジルベルトのバージョン改めて素晴らしいと思います。この曲に関して は、前に述べたようにピ-ターソンのピアノが自分にとっては最初でした。30年近く前につきあっていた彼女が自分にプレゼントしてくれたジョアン・ジルベ ルトのAMOROSO (イマージュの部屋)のテープが次のボッサでした。これに関しては、当時を反映してトミー・リピューマのプロデュースで、現在自分が好んで聴いているボッ サに比べると、随分フュージョン的なアレンジだったように記憶しています。このアルバムでWAVEを初めて知りました。懐かしいですね。
さてこのアルバムです。キャピトルからリリースされていますが、またブラジル系のレーベルに原盤があるのかも知れません?が(あるいはキャピトルオリジ ナルでしょうか?)、ジョアンのボーカルとギターが全面にフィーチャーされています。彼のボーカルがやっぱり、すばらしいこのリズム、雰囲気に絶妙なマッ チングです。ギターもアメリカ人ジャズギタリストのように難しい事はやりませんが、絶妙なリズム感、優しい音色すべてが、”これぞボッサ”と言うべき内容 ですね。ジョビンはオーケストラで参加しています。このアルバムではコルコバード、メディテーション、ワンノートサンバなどボッサの名曲が聴けますね。
先日来、イパネマの娘を他のボーカリストが唄っているヴァージョンを集中的に聴いてみたのですが、シナトラ、サラ、エラどれをとってもシャウトしすぎ で、本家にはとても及びませんね。シナトラ盤ではジョビンが途中からボーカルサポートで入ってくると、あの柔らかさ気だるさにやっぱりボサの本質があるな とあらためて認識されますね。シナトラの声は硬質すぎます。エラ、サラの盤では"The Boy from Ipanema"に替えて唄ってますが、テクニックを駆使しすぎですね。まあ、彼女らの本質がこれなんでしょうが・・・