Lee Wiley Singing Rodgers And Hart/Lee Wiley
(Storyville LP312)
(Storyville LP312)
Storyvilleはボストンでジョージ・ウェインによって設立された、マイナーレーベルです。ボストンはアメリカ東北部、建国と同時に発達した古都 である事は御存知のとおりです。この土地柄を反映し、知的で保守的なカラーを持った渋いアルバムを多く制作しました。jazzに日本の名を最初に刻んだ、 秋吉敏子氏のアルバムもこのレーベルでしたし、ボーカルにもこのアルバムをはじめ、ジャッキー&ロイやテディ・キング等素晴らしい録音があります。インス ト系もリー・コニッツなど味わい深いアルバムが多いですよね。オリジナルはコンディションの良いものは相当高値を読んでいますよね。
本日は、白人女性ヴォーカルからリー・ワイリーの10インチ盤をUPします。彼女のハスキーボイスと素晴らしいヴィブラートをいかした歌唱は白人女性 ボーカルの草分け的な存在として一つのメインストリームとなっていった事には皆さん異論はないであろうと想像いたします。彼女のアルバムでは、エリス・ ラーキンスやボビー・ハケットが伴奏を勤めたコロンビア盤"Night In Manhattan"が都会的なセンスを感じさせ何と言っても名盤の称号を与えられている事かと思います。本日アップのこのアルバムではス モールコンボ(Ruby Braff(tp), Jimmy Jones(p), Bill Pemberton(b), Jo Jones(ds))の伴奏で1920-40のRodgers & Hartの作品を唄っています。"Mountain Greenery"の歌唱はBraffのミューテッドトランペットも聞き物でこの曲の名唱だと信じています。
ここでの演奏は以前にWEBでアップしていた"Duologue"で聴けるものですが、何としてもこの10インチ盤で欲しかったアルバムでした。という のもカバーの素晴らしさです。bethlehemの諸作のカバーで有名なBurt Goldbattがここでもすばらしいphotoを提供しております。パープル系モノトーンのカバーが美しいですね。