The Nature of Things/Lenny Hambro
(Epic LN3361)
(Epic LN3361)
白人ジャズと言えば、50年代のパシフィックやモードに代表されるWEST COAST JAZZがすぐに頭の中に浮かんでくるが、ZOOT、ハル・マクーシックに代表されるような白人のイーストコーストジャズはこの時代にも確実に存在しま す。ここに挙げるレニー・ハンブロもそういったイーストコースターで、見たところ白人プレーヤーと推測しますがどうでしょう?
このアルバムは、SJ社’74年刊の“幻の名盤読本”で記載されていましたが、まあお目にかかったこともないし、多分以後も語られる事がないだろうと思っ ていたアルバムです。ハンブロはこれ以外にも, COLUMBIAにMESSAGE FROM HAMBROなる自分でライナーノートを書いているアルバムがあるのですが、そもそもこれを入手したのが始まりです。この盤ではピアノにウェイド・レグが 起用されており、大変リラックスしたアルトの演奏を聴かせてくれます。”良いなあ”と思い、パラパラと“幻の名盤読本”をやっていると本日紹介のこのアル バムが載っているではないですか。でも入手困難の代表的なエピック、まあ遭遇する事はないだろうと考えていました。3年ほど前、カンサスシティのレコード 屋から送られて来たリストにこのアルバムがあるではないか!!!24.99ドルどうしよう。エイ、買ってしまえという訳で入手したアルバムです。聴いてみ ると、“幻の名盤読本”の岡崎氏の解説通りクリアでフィル・ウッズよりやや細めの音ですが、モダンなパーカー系のアルトが全編にフィーチャーされていま す。ピアノが出色!!!エディ・コスタです。例の低音をいかした彼独特のスタイルがたまりませんね。A-1から例のトーンで絶好調なプレイが聴かれます。 この2人の他に、サルバドールとガルブレイスが曲によって入るクインテットの演奏です。こう言う渋いアルバムに遭遇できた時がコレクター冥利につきます ね。
エピックのモノ・オリジナル盤です。コスタが好きな方は、チェックされるべきアルバムと思います。