法科大学院と予備試験

2010-08-12 19:45:02 | 法科大学院関連
新司法試験の受験資格取得のルートが来年から2つになる。そして法科大学院ルートの方が単純に考えれば資格を取得しやすいと言えそうである。

こういうのって他には無いのかと思ったら意外にある。有名ところでは運転免許。教習所経由ならペーパー試験だけで合格できるが,教習所経由でないと実技試験を課されこれが異様に厳しいのは有名だ。

他には,保母さん(保育士)がそうらしい。専門学校や大学を出れば,卒業時に資格を取得できるが,そうでない場合(例えば高卒),実務経験を2年積んでから漸く試験を受けられるようになるらしい。そしてこの試験の合格率がえらく低いんです,という話を聞いた。

なんか予備試験と法科大学院の関係に似てる。共通点は,時間とお金をかければ比較的楽に何らかの資格を取得できるルートがある,という点だろう。実際問題,教習所に払う余裕のない人,専門学校等へ通う経済的余裕の無い人はいる(特に後者はそうだ)。そう考えると法科大学院は金持ちじゃないと行けない,だからおかしい,というのは,他にも似たような事例あるぞ,という意味で主張としては案外弱いような気がしてきた(もっとも,分かりやすい主張ではある。特に旧司法試験との対比で何故このような制度にしたのか,不公平だと言うのは説得的である)

恐らく決定的に違うのは,じゃぁ,法科大学院ルートならではの専門的な教育効果ってあるんですか,という点ではないだろか。教習所や専門学校経由の場合,そうでないルートと比べスキルにおいて上回っている,教育効果がある,と言いやすい。しかし法科大学院の場合,そこまでの優位性を見せられていない,というのが一番大きいような気がする。専門職養成機関と銘打った以上,それなりの教育効果を示さなければ存在意義を疑われても止むを得ない。そういう意味で,法科大学院としては,教育内容の更なるレベルアップを図る必要があると思う。そして個別の法科大学院ごとに当然アップして行かなければならないレンジは違ってくるだろう。そしてそれが出来ない法科大学院は名誉ある撤退をすべきであろうと思う。

予備試験組vs法科大学院組の対決は,実はそういう側面,つまり受験資格取得までにおける教育効果の戦いであるような気がしてきました。
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荒れてる

2010-08-12 12:58:14 | 雑感
こういう事書くと敵が増えそうですが,他人のツイッターとか見たとき,「~なう」「~うぃーる」と書いてあるのを見ると,こいつ頭悪そうだな,と感じてしまう吉野です。やさぐれてるんでしょう,皆さんお元気ですか。

・・・・・@渋谷なう。

台風の影響で湿度が上がり,天候も安定しませんな。とっとと消えて欲しいものです。しかし風が一晩中凄かったなぁ。

最近精神医学の本を読むことが増えた。別に自分自身が病気なわけではないのでご安心下さい(笑)

って,病気な人は言うんだよね,と誰かが言い。

・・・・いやいや本当に大丈夫です!

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