晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

災害

2021-07-04 06:14:21 | 地域の文化や出来事
昨日は大雨警報が出て久しぶりに防災意識を喚起したつもりでした。
朝方雨雲は東に移動したと書いたが、
その彼方先に静岡県熱海がありました。
火山灰層土質に大量の雨がしみこみ急傾斜な地に土石流が発生したのです。
土石流で住民の方が撮影した映像の凄さはあの雲仙普賢岳以来です。

我が里も急傾斜危険区域だらけです。
一時避難場所となるはずの地区センターですら、
危険エリアに入っており市はそこへは非難するなという。
じゃあもしもの時どこへ避難したらいいの?
2km以上も先の小学校が市指定の避難会場です。

65年前に集落の半分以上が集中豪雨による山崩れで汚泥に埋まり、
3人の命が失われたことを行政と私たちは忘れていけない。
犬山市政で最初で最大の災害でないかな。
市の防災担当と話してもこの事実すら記録がないようだ。
当時は一本しかなかった道路も寸断し、
救援隊は入鹿池をボートで来たと当時の新聞記事で書いている。
現在は三本の道となったがさて災害時に通れるだろうか。

県行政もやっと最近予算をつけてくれて、
現在二ヶ所で山と家の際に防護擁壁を立てる工事をしてくれている。
危険個所は他にもいっぱいあり今後も続けて欲しい。

ちょっと長文ですが当時の新聞記事を掲載します。
これは私が記事から文章を起こし地区の防災訓練で区民に配布したものです。

愛岐の雷雨禍さらに拡大 山崩れで二八戸倒壊 奥入鹿死者三
 三十日夕方から愛知県北部に雷を伴った雷雨があり、犬山市池野奥入鹿地内の入鹿池北側の郷川が氾濫して、入鹿池南バス停車場から郷地内への道路完全決壊し家屋全壊五、半壊十一、小屋全壊七戸、半壊五戸、四十戸のうち浸水家屋三十八戸、田畑流失埋没五町歩、十九町歩全冠水、高根地区二十戸のうち床下浸水四戸、田畑冠水十町歩、なお郷地内で使用可能井戸二つ。

地響きに混じる悲鳴 加藤市議宅で一瞬、母子三人のまる
 記者たちは三十一日朝、なお交通が途絶し孤立をつづけている犬山市の池野奥入鹿方面へ向かった。羽黒から尾張富士の山道をぬいながら車を走らせたが足元に池を見ながら進むうち道が崩れ車は進まず後は徒歩、唯一の機関船も故障してしまいボートで池を渡る。医療班の人達とボートに乗ったのが午前九時半、目的地に着けば周囲を取り囲む緑の山々にはあそこにもここにも赤土をむき出しにしている。わずか一夜のうちに二百カ所以上の土砂崩れがあったという。主な道路は急流に変わり白色の鶏が泥だらけなって埋まっているのも一瞬にして川と化した恐ろしさを物語っている。
 昨日まで緑をたたえていた畑は一面石の原っぱと変わっている。上流に進むにつれ崩れた畑が多くなっている。あっという間に親子三人の命を奪った同市議会議員加藤芳男さん(四二)の家はただ流木と赤土の山となり僅かにくの字に曲がった屋根が姿を現しようやくここに家があったことを物語っている。その時の恐怖の一瞬を同家の離れに住んでいた田尻亀次郎さん(七三)は次のように語っていた。
 雨が降ると言うよりもバケツで水を上から流したような雨の降り方だった。三十日夜一時ごろ裏の山が少し崩れ便所と風呂場を埋めてしまった。これは大変なことになるぞと恐ろしい予感がこの時にした。母屋には芳男さんが名古屋へ行っており、あとには母親のはまさん(六一)妻みつゑさん(三十)長女とし子ちゃん(九ツ)次女(三ツ)それに二日前に生まれた女の子がいた。私は危ないからと思い離れ座敷の方へ退避しろと何回も声をかけたが、みつゑさんはなかなか起きてこなかった。それから二十分ほどたって母屋の川越しの山の方からバリバリと生木をさくような音がしたかと思うと山崩れが起き川を超えて一瞬のうち母屋を飲んでしまった。土の中から助けを求める声がしたのでとし子ちゃんとはまさんの二人だけを助け出すことができたが、あと三人はとうとう救い出すことができなかった。なお同午後二時半駐留軍の応援部隊もトラックでかけつけ活動を開始した。          
   昭和29年7月31日付 中日新聞夕刊より

昨日の朝方まで大雨だったのに朝から晴れ上がり、
役員有志で急遽網室ハウスと研修畑の防除を行った。

前日の金曜日が本来の共同作業日であったが、
雨のため中止としていたためです。
通常は数日後に延期とするのだが来週はどの日も傘マークのため、
今回は中止にして役員だけでやることにしていたもの。
午前中は蒸し暑かったので夕方4時からにして、
草取りも含め一時間半くらいで終えることが出来ました。

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2 コメント

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Unknown (take)
2021-07-04 10:45:13
こんにちは。
ひどい雨風でしたが、被害はなかったでしょうか。

昨日の昼まで雨がひどく、隣町では川の増水で橋が折れてニュースに出てました。所々冠水しそうで通行止めになってるし。

2時以降、雨が上がったので畑を見て来ました。トウモロコシは倒壊してましたが、イモは被害はなく一安心ですが、畝の周りに水溜りができており、そこで菌が繁殖しないか心配です。来週は毎日30度超えで、高温多湿になりそうなので警戒しないと。ダコニールを2回散布したので大丈夫と思いたいんですけど。

ムカゴから発芽した苗の生育が良くないので、早く梅雨が明けて晴れてもらいたいものです。挽回しないと(追肥もそろそろした方がいいですか?)。本芋で発芽しなかった3名のうち1名は発芽してました。残りは2名、No19と20、なぜか連番。今週発芽したのはNo18。3つ連番。何かあるのか、不思議。

来週は高温多湿になりそうですが、体調に気をつけて下さい。それでは、また。
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Unknown (9491km0107)
2021-07-04 19:48:45
こんにちは、いつもコメントありがとうございます。
梅雨時の長雨は泥はねによる茎部に病気を拾うので注意しましょう。
8-8-8の肥料なら7月上旬までに追肥し、
8月中旬までに同じものを最後で施肥します。
可能ならその時にカリを加えると薯の肥大が期待出来ます。
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