晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

半世紀を経て

2024-02-19 06:09:19 | 八曽モミの木キャンプ場
2月19日からは七十二候の一つ『土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)』です。
土脉潤起とは冷たい雪が暖かい春の雨に代わり、
生きている大地に潤いをあたえる頃のこと。
寒さもゆるみ眠っていた動物も目覚めます。
酷寒の二月なのに毎日暖かいから、
虫たちは大地から顔を出しているのかな。
梅の花もあちこちで咲いています。

昨日は地域の組合で運営しているキャンプ場の総会でした。
私は体調の関係で出席できなかったので、
妻に代理出席してもらった。

49回目の総会とあったから実に半世紀です。
私も50代60代の時に10年間ほど役員を務めた。
あの頃はキャンプブームのピーク期というのもあり、
年間3万人のお客さんを迎え、
怒涛の日々だったことが懐かしく思い出されます。

コロナ禍を経て様相が一変したのと、
今組合は深刻な担い手不足を抱えています。
総会では新しい役員が選出されたが、
今後の運営の在り方を専門に議論するチームが作られた。

親たちが地域おこしで創ったキャンプ場ですが、
半世紀を経て一つの時代が姿を変えようとしています。

< 半世紀のキャンプ場行く末何処 >

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八曽の森でも

2021-07-08 06:10:26 | 八曽モミの木キャンプ場
今朝も雨空です。
熱海で大規模で悲惨な土石流災害と思ったら、
今度は山陰地方で線状降水帯による水害が発生している。
7月からは日本列島のいつどこで起きてもおかしくない災害の季節です。

我が集落の生命と暮らしを奪った65年前の災害は先日紹介しました。
近年家屋被害は少なくなったものの川の氾濫が地域を苦しめている。

地区のエリアは市内の東部山間地の多くを占めており、
殆どが人が住まない山です。
その森林と五条川を生かして50年近く前に先人たちがキャンプ場を開いてくれました。

退職後10年間キャンプ場の役員をやらさせていただいたが、
毎年のように川の氾濫に悩まされた。
清流と森の憩いの場をキャッチフレーズにするキャンプ場にとって、
辛い現実はいくつもあった。

ことに梅雨末期だった平成22年7月15日に発生した集中豪雨は、
当時の八曽キャンプ場を丸のみして壊滅的被害をもたらし、
この森からの撤退を決意させた災害でした。
以降は下流の八曽もみの木キャンプ場のみで現在に至っている。

近年は少しの雨でも川が怒る。
この森は五条川の源流に近いが、
やはり山の保水力が無くなっている。
一帯の森は国有林であるがほとんど管理の手が入っておらず、
上流部での開発も影響しているのだろう。

更に昨年からはコロナ禍で日帰りバーベキューを一切禁止し、
現在は家族の宿泊のみで営業している。
マスコミで報道されるコロナ感染お構いなしと思われる、
無秩序なキャンプ運営とは一味違うキャンプ場を、
コロナが明けた暁には是非応援してあげてください。

< 梅雨明けんと森怒る災いの国 >
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模索つづく

2021-02-07 06:20:59 | 八曽モミの木キャンプ場
昨日も今朝も暖かい。
立春とともに春が一段と近づいたようだ。
かといって行動範囲は狭く人との交流ほぼなし。
昨日は午前中に産直市場へ零余子を追加陳列し、
その後は無人の部会の共同畑と網室に寄っただけで、
会話は産直の係員と一言二言交わしたのみ。

暖かいうちに水仕事を済ませようと一日やっていたのは、
じねんじょ栽培で使う波板の洗浄です。

塩ビの波板は下敷きとして使います。
要は溝に沿って真っすぐ伸びるためのお助けマンかな。
一年の大半を地中で過ごすため耐久性は良く10年以上使っている。

2月と3月は年度末ということで地域にかかわる総会がいくつもあるのだが、
毎年今月に開催していたキャンプ場の総会は中止となった。
昨年はコロナ感染を避けるため実質1ヵ月程度しか営業しておらず、
更に緊急事態宣言が発出中であることもあって断念したとのこと。

屋外でのことだからコロナ禍でもやればいいと思われるけど、
今年も営業再開の見通しが立っていない。
年間3万人近くの人に来場していただいていたのだが、
来場される方は近郊都市部の若者やその家族が圧倒的です。
そしてそれを受け入れているのが私たち高齢者という関係が、
事を複雑にしている。

自然の中と言えど一日何百人と来場されれば密は起こるし、
開放的なお客さんはマスクの装着も不十分となる。
トイレや炊事場などからお客さん同士のクラスターや、
それに私たちが巻き込まれる可能性が高いと判断して、
やむなく中止の判断となったものです。
せめて夏には部分営業でもできないものか模索は続きます。

< いつもの夏コロナが阻むキャンプ場 >
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一本だけ

2020-04-20 06:20:49 | 八曽モミの木キャンプ場
人が集まる施設へ県から休業要請がされていますが、
対象外であっても外出自粛の余波で商いが成り立たなくなり、
休業せざるを得なくなっています。

地元の組合で運営している八曽モミの木キャンプ場も、
今日から5月31日までの休業を決めました。
特に大型連休は県外のキャンパーが多く、
デイキャンプでは屋外といえBBQは濃厚接触の場となります。

今は役員を卒業したので主たる運営メンバーでないが、
苦渋の選択であったと思う。
自粛での休業には補償や協力金はないのだろうか。

春の山の幸といえば筍です。
例年4月20日ごろの雨上がりが適期なので、
マイ竹林を覗いたところ一本だけ発見です。

10日ぐらい前に覗いた時は、
既にイノシシがまだ地中にある筍を掘りつくしており、
よくぞ一本だけ頭を出してくれたものだと感謝です。
今日ぐらいにはささやかに食卓へ上るかな。

< 字崩せば猪も群がる旬な竹 >

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一年のケジメ

2020-02-17 06:17:42 | 八曽モミの木キャンプ場
2月3月の年度末になると50戸足らずの小さな集落でも、
一年の締めくくりの総会が幾つも開催されまます。
何事にも「一年のケジメ」をつけるってのは、
日本人の律義さの表れでしょうか。

町内として第一弾となるのがキャンプ場を運営する組合の総会です。
実に45回目の総会となります。
創成期には参加していません。
今は亡き父親たちが主役だった時代に作られました。

年間2万人余が訪れていただき、
この地方屈指の憩いのスペースとなった地域財産ですが、
御多分に漏れず曲がり角に来ています。
どこでもあるように集落から若者が減っていく中、
運営する側の人材不足が目立つようになっています。
施設全体を管理運営しやすいスモール化するのも選択肢の一つか。

私も会社を退職後に10年間に渡って役員や責任者を勤めてきて、
現在は一組合員として参加する立場ですが、
地域資源の行く末には注目して関わっていきます。

< 春よ来い川原に戯る子らの声 >

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