入鹿池の外周は16kmほどあるが、
人家・堤防・車道・明治村と管理されたエリアと、
ほとんど手つかずの原野みたいなエリアに分かれています。
秋の到来とともに通い始めた栗林は後者のエリアです。
50年以上前の子供の頃もこの辺りは地区の人の畑があって、
主にサツマイモを作っていたように思う。
ただしそこへ行く道が無く家ごとに子舟を持っていて、
舟で行き来とか荷物を運んでいた。
その後辛うじて車一台が通れる道が出来たものの、
入鹿池の浚渫土を入れたのと不便さも相もって耕作者が居なくなり、
現在は我が家の栗林が残るのみだ。
その細い道を進むと今は白ゆりが迎えてくれる。
調べてみたら「テッポウユリ」か「タカサゴユリ」でないか。
テッポウユリ(鉄砲百合)は日本南西諸島から九州南部が原産とされます。
タカサゴユリ(高砂百合)は1924年に台湾から日本に移入され、
日本各地に広まっています。
またテッポウユリと交雑しやすいと言われます。
見分け方は
タカサゴユリ テッポウユリ
開花時期 8~9月 4~7月
花の特徴 細い 太い
花弁の筋 紫の筋あり 筋なし
と言うことはこれらは「タカサゴユリ」ってことかな。
又は筋の色が余り出ておらず交雑種の「シンテッポウユリ」かもしれない。
日本の原野が外来種に駆逐されつづけている一例ですね。
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