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2016.11.26 『雨霧山』(509m)

 この週末の天気予報は、土曜日だけ東方面で晴れ。

そこで十勝に近付く予定をしていた。

ところがHiromiの仕事が忙しく、金曜夜の帰宅が夜中になってしまった。

それで土曜の朝ゆっくり出発することにして、8時に迎えに行った。

そして迎えに行ったはいいが、行き先が定まらない。

積雪状態の問題もあるので、この時期の山選びは本当に難しい。

とりあえず夕張の積雪を見て石勝樹海ロードに入ろうと思った。

すると夕張の手前、栗山町継立辺りから急に積雪が増した。

集落では人々が除雪に励んでいる。

「これはぁ…」と思いついたのが『雨霧山』。

この山には以前2回挑んだことがある。

「挑んだ」と言うと大げさだが。

どこもここも天気が悪く、どうしようもなくなったときに、

思いつきの行き当たりばったりで目指して、頂上に立てないで来た。

この辺りは500~600mのピークが林立している上、夏道もないので、地形図がなければ無理だ。

そんな『雨霧山』に、今回も突然のひらめきで足を踏み入れることになったわけだが、

今回はHiromiのGPSがある。

意には反するが、その世話になることにした。

 

9時35分、夕張市清水沢の市道除雪終点をスノーシューでスタートした。

すぐに鎖のゲートが現れ、通行止め。

更に進むと林道の分岐があり、右は初めて入山したときに間違いと調査済み。  

左は「雨霧林道」でゲートがあり、このルートが正解。

二度目の一昨年はこの林道を進み、この日判明したが、頂上直下50mの地点で引き返していた。

 

9時50分、雨霧林道ゲート。

雨霧林道に入ってしばらくは、ゆるやかに高度を上げていく。

そして熊の沢川に沿う林道は、急に高度を上げることとなり、

あっという間に沢床を遥か下に見ることになる。

林道は目まぐるしく急カーブを連ね、なかなか奥に進めない。

上部から見る来し方は、林道がいやというほど曲がりくねっており、

深い渓がなければショートカットしたい欲求にかられる。

そして知らず知らず稼いだ標高は、辺りに林立するピーク群の高さに達している。

嫌というほど急カーブを繰り返し、初めて『雨霧山』の頂上部が見えた。

しかしそのときにはそれが目指す頂上とは気付かずに歩いていた。

そして前回インスタントラーメンを食べて引き返した地点に到達。

まさかそのすぐ上が頂上だったとは。

林道を外れ、笹を漕いでピークを目指す。

距離は短いが、笹がうるさい。

間もなく明らかに頂上と思われるピークに到達した途端、

HiromiのGPSが「ピピッ!」という音を発し、目標地点への到達を知らせてくれた。

11時40分。

『雨霧山』は登ろうとして失敗し、長年そのことが頭の角にあった。

昼食後、積年のモヤモヤが解消できたという満足感を胸に、淡々と下り、

13時50分、駐車地。

ああ、すっきりしたぁ~

 

 この後翌日の雨予報に従って、追分町に移動。

今朝車の屋根をたたく雨音で目覚めた。

小雨が残る中をスタートし、また『安平山』、馬追丘陵『静台』、『長官山』を登り歩いて帰途に着き、

13時、早々と帰宅した。

 

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