北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2018.3.11 『浦臼山』(718m)~『782m峰』~『五森山』(664m) 素晴らしき樺戸山地!
土曜日の『鳥越山』から下山後、
新十津川温泉で汗を流し、
他の山へのアプローチ地点を確認しに行ってみたが、
とにかく今年は雪が多くて駐車スペースを確保できない。
それでまた浦臼町に戻り、翌日曜日は『浦臼山』に登ることにした。
日曜日(昨日)の朝、浦臼内川に沿う農道の終点で目覚めた。
この駐車地を基点として入山する。
私が積雪期の『浦臼山』に登るときは、
東尾根を利用し、直接頂上に登る。
もう15年ほど前に開拓したルートで、
駐車地を起点に周遊できる。
そんなこのルートが気に入り、回を重ねて登ってきた。
Hiromiも昨年の2月に同ルートを周遊している。
6時25分、駐車地をスタート。
前日に続き、素晴らしい晴天だ。
そして夜明けが早くなった。
日毎に日が長くなっていくというのは、
それだけで気持ちが明るくなる。
浦臼内川に沿って西進する林道は、
大雨の後の暖気で緩みきった雪が、
夜間の低音でカリカリに凍り、大変歩きやすい。
そこでスノーシューを小型に切り替えた。
軽いスノーシューのアイゼンを効かせて快調に歩を進める。
それでいつもは途中からショートカットして尾根に取り付くところを、
勢いに乗って林道を突き進んだ。
ちょっと遠回りにはなるが、
雪面の締まり具合だとたいしてロスにはならない。
適当なところから林道を離れて尾根に取り付いた。
傾斜の急な尾根をどんどん登っていく。
尾根は緩急を繰り返し、我々を高みへと誘ってくれる。
そして最後は標高差300mの急登で締めくくる。
きついがスノーシューのアイゼンがよく効く。
この登りでHiromiが珍しくきつそうにしている。
時折歩を休め、呼吸を整えている。
聞けばこの前日の『鳥越山』もきつかったという。
人間である限りいくらトレーニングを重ねても、
必ず体調の悪い時がある。
最後の雪庇を乗り越えて、
8時50分、『浦臼山』。
この頂上には「浦臼山」と書かれた立派な頂上標識が立っているのだが、
今回はスッポリと雪に埋まって何も見えなかった。
こんなことも初めて。
やはりこの冬は大雪だった。
『浦臼山』からは夏道に沿って『782m峰』を目指す。
この稜線歩きが私は好きだ。
東に大きくせり出した雪庇が見事だ。
途中からクレバス帯があり、慎重に見極めて進む。
そして9時30分、『782m峰』。
夏道では何も意識することなく通り過ぎてしまうこのビークだが、
積雪期となるとなかなかの存在感がある。
その向こうには『844m峰』が鋭角な山容を見せている。
今回は『782m峰』を南に少し下った地点から東に伸びる尾根に取り付いた。
ただ、やはりカリカリでスノーシューでは危険なため、
スノーシューをザックに括りつけて、
ツボ足による下降だ。
カリカリの雪面はガリガリではないため、
登山靴のかかとやエッジがよく効き、
気持ちよく下っていける。
ところがここでHiromiが顔面蒼白!
固く急な雪面を下ることに恐怖を覚え、
ガチガチに固まっている。
人を連れて登ることの難しさを痛感する場面だ。
普段からこの63歳に対して悪態を繰り返すHiromiに言ってやったさ、
「ここで悪態ついてみろ!」ってね。
しかし本人はとにかくそれどころではなく、ビビリまくりでただただ無言。
ピッケル、アイゼンを必要とする場面でもないんだけどねえ・・・
Hiromiにとっては大冒険となった下降を終えて、
10時10分、『五森山』。
ここまで下ればもう安心とばかりに、早めの昼食とした。
昼食後の下りでは暖気と直射日光に雪が腐りだし、
少々難儀をする場面もあったが、
まあ楽をして林道に下り立ち、登行時につけたトレースに合流。
あとは淡々と歩を進め、
11時40分、駐車地。
わずか5時間ちょっとの山旅ではあったが、
なんと盛り沢山の内容か!
素晴らしき樺戸山地に感謝。
下山後後片付けをしていると、
Hiromiが「この靴下もうだめだわぁ~
穴3つになったあ。
二つまではまだ履けると思って使ってきたんだけどねえ~」
なあみんな、こうでなきゃ金はたまらないんだわぁ・・・