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2018.5.6 『浜益御殿』(1,039m)~『浜益岳』(1,258m)  奇跡の天候回復!

 GW最終日、6日の早朝目覚めると、

空は曇っているものの、

意外に高曇りで、これは活けるかな?

前夜の遅くまで降り続いた雨のあとだけに、

湿った空気が漂い、朝起きて辺りがガスに包まれていたなら、

即時他の山域へ移動することにしていた。

ただ、Hiromiには確認した。

このまま登ってもガスで何も見えないかもしれないぞ、と。

しばし考えたHiromiが出した結論は、

「何も見えなくても、初めての山だから登ってみたい」。

GO!

 

 私としてはここから向かう『浜益御殿』、『雄冬山』、

『浜益岳』には回を重ねて登ってきた。

しかし、インターネットの普及とともに、登山人口がうなぎ上りとなり、

だんだん足が遠のいてしまった。

この日のスタート地点からの入山は6~7年ぶりになる。

20年近く前は誰にも出会うことがなかった山域だ。

  車で走行可能な林道の終点まで車で入った。

かつてそこまで入ったことはない。

それだけ融雪が進んでおり、大きく蛇行する林道のショートカットもできない。

 5時40分、ドロドロの駐車地をスタート。

スタート直前に単独行の男性がやってきた。

まだ雪が残る林道を進む。

大きくジグを切る形で進む林道が、やけに長く感じる。

そして目指す『浜益御殿』が前方に視認できる地点で、

東に登りゆく広い尾根にのる。

暖気で融けかかった雪面に大勢で歩いたトレースが残っているので、

初心者でも慎重にそれをたどると迷うことはないだろう。

この尾根がだらだらと長いのだが、樹木が密生している状態ではないので、

前方の見通しが割と効き、そんなに苦にはならない。

辛抱ずよく登って行くと、やがて視界が一気に開け、

『浜益御殿』の頂上から続く尾根の森林限界点に達する。

ここからは青い日本海を背に登ることになる。

前夜まで降り続いた雨が、この高さでは雪を降らせたようで、

純白の化粧直しをして出迎えてくれた。

天候は晴れ!

正に奇跡だ。

予報でもせいぜい曇り程度。

やはり普段の行いがいいと、こういうふうになるのよねえ~

 

 7時50分、『浜益御殿』。

この頂から見る『雄冬山』が美しい。

今回はかなり融雪が進み、ハイマツが広く露出しているものの、

それでも美しい姿を見せてくれた。

この『雄冬山』もHiromiにとっては未踏なのだが、

あえて『浜益岳』に向かうことにした。

正直なところ、私のスタミナ切れだ。

当初は『浜益岳』に登ったあと、

『雄冬山』へ縦走して『浜益御殿』に戻るつもりだったがカット。

この三山は日帰りで2度回ったことがあるが、私も衰えたものだ。

また、この日は昼くらいから雨模様との予報通り、

ゆっくり下り坂の空模様も確認できたので、

無理せずGWの山旅を締めくくることにした。

  『浜益岳』へのきつい急登をHiromiのあとから遅れて着いて行き、

9時05分、『浜益岳』。

南の空が暗くなり、天候の下り坂を知らせてくれるも、

いまだ景色はよく、素晴らしい山岳風景を楽しめる。

そんな中Hiromiが東の山並みを指差し、

「あれって暑寒?」→ 正解!

今度は南の一座を指差し、

「じゃあ、あれは黄金山?」 → 「こらーっ!!」

このバカ弟子が指差したその先には、

北の鋭鋒『群別岳』が、その凛とした姿を誇っていたのだ。

このなんともとぼけた天然がHiromiの魅力でもあり、

いつまでたってもモノにならない愛弟子が、

めんこいじいさんなんだわなあ・・・

しかし、Hiromiは以前『群別岳』に登っているのも事実! (その時の記録)

 

 スタミナ切れの私は『浜益岳』でアミノ酸のサプリメントを服用。

世の中いい時代になったもので、これは即効性がある。

おかげで『浜益岳』を下り、『浜益御殿』への登り返しが楽になった。

そして、そういうものに頼らざるを得ない時が来たことを、

改めて認識した次第だ。

歳だなあ・・・

 

 10時10分、再び『浜益御殿』。

ここで長い昼食タイムをとった。

いつもはインスタントラーメンの汁をほとんど捨てるのだが、

この時は無意識のうちに全て飲みきった。

Hiromiもまた同様に飲みきったとのこと。

二人して塩分を欲していたのだ。

 

 昼食後はだんだん暗くなる空の下を、

淡々、黙々と下り、

12時ちょうど、駐車地。

ドロドロの駐車地での片付けは嫌なので、

そのままただちに移動し、前夜車中泊した地点まで戻って後片付け。

と、ポツポツ降りだした。

天気予報の通りだ。

いやあ、下山してからの雨で助かった。

そして二人して運が良かったことにホッとした。

 

 後片付けを終えてから帰途に着いたが、

雨足が強くなり、午前中の晴れ模様が信じられない有様だ。

我が家に帰宅して「サイゼリヤ」へ。

二人でGWの反省会だが、GW後半は雨の心配をしたものの、

一貫して不平の言い様がない山旅を楽しめたことに感謝!

いいゴールデンウィークだったわぁ・・・

 

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