北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2018.5.12 『隈根尻山』(971m) 於札内川から頂上を目指す
この週末は土曜の夜、
金山湖のホテル「LARCH」コテージに、
早くから一泊の予約を入れていた。
ここ数年正月明けに「LARCH」で、
『ミニ山の会』の新年会を開催してきた。
しかし昨年からHiromiに仕事が入るようになり、
参加できなくなってしまった。
そこで「LARCH」が大好きなHiromiのために、
Toshiと別の日の宿泊を設けたものだ。
いつもどこかの山に登って「LARCH」に宿泊している。
ところがこの春転勤したHiromiに、
昨日の土曜日また仕事が入ってしまった。
仕方がないのでToshiと二人で山に登り、
下山後Hiromiを迎えに行って金山湖へ向かうことにした。
昨日の朝、我が家にToshiの車を置いて、
浦臼町に向かった。
もう随分回を重ねて登ってきた『隈根尻山』に、
新ルートから挑むことにした。
『浦臼山』から『樺戸山』に向かって尾根上の登山道を歩いていると、
西側(右下)にくっきりと林道が刻まれているのがわかる。
それが「於札内林道」だ。
地形図を見ると、この林道は於札内沢に沿って伸び、
『樺戸山』と『隈根尻山』のコル下部で終息している。
ずいぶん前からこの林道を歩いて、
於札内沢の源流部を見てみたいと思い続けてきた。

それをどうして今までやらなかったのかが、
自分でも不思議だ。
土曜の7時25分、
於札内林道の入口付近を駐車地としてスタートした。
歩き始めるとすぐに大きな砂防ダムが現れる。
これ以降この沢は砂防ダムの嵐となった。
林道は右手に大きな砂防ダムを見るあたりから、
少し奥に進んだところで決壊していた。
この砂防ダムは夏道の『浦臼山』を目指して
歩いている時に見下ろしてきたものだ。
林道の決壊箇所はこの後も次々と現れ、
もう修復する対象ではないことが伺える。
また、決壊だけではなくブッシュがはびこっており、
まだ広い面積で雪が残るこの時期でなければ歩けないだろう。
そんな荒れ果てた林道を進んでいくと、
一箇所急斜面のトラバースを強いられるところが有り、
先に進んだ夏靴の私が固い雪面に深く蹴りを入れることができず、
身動きが取れなくなった。
そこを硬い冬靴だったToshiにステップを切ってもらい助かった。
林道の進行方向が西から南に変わると、
突然前方に『樺戸山』が現れた。
まだ大部分が雪に覆われ、
なんと美しいことか。
うっとり見とれて思わずToshiが、
「体育座り」での記念撮影を提案。
あっさり了承!
その後心配していた箇所へ。
地形図で一箇所だけ渡渉箇所を確認していた。
おそらく橋が架かっていたであろうが、
そこまでの道中で目にした光景から察して、
橋なぞとっくに流されてしまっているはず。
そしてそんな不安は的中した。
しょうがないので二人して走って渡渉。
ズボンの膝を濡らしただけで済んだ。
ここから林道の進行方向が大きく変わる。
ジグをきったり山肌に張り付いて蛇行したりを繰り返し、
どんどん高度を上げて行く。
そして辺りの風景が積雪模様となり、
とにかく美しい世界が広がる。
そんな時、『樺戸山』と『隈根尻山』のコルをスッキリ見通せる位置に達した。
そこで目にした光景、
これがまたすごい。
砂防ダムが、まるで段々畑のように連なっている。
ここまで砂防ダムが連なると、
「砂防ダムって何の意味があるの?」の前に、
美しさを感じてしまう。
正にここは砂防ダム銀座、砂防ダムのデパート、
砂防ダムの総合商社だ。
そこで気付いた。
この林道は一般的な林道のように、
林業経営が目的のものではなく、
正しく砂防ダム建設だけが目的だったのだ。
どう考えてもそれしかない。
そんな変化に富む光景を目にしながらも、
林道は更に奥へ奥へと進む。
長い林道歩きに終止符を打ち、
適当なところから西の斜面に取り付いた。
『隈根尻山』の頂上少し北側の稜線に当てる予定だ。
しかしここからは急登の連続できつい。
そしてきつい傾斜が危険な箇所もあり、
ピッケル、アイゼンを装備しなったことを少々悔やんだ。
きつい登リに耐え、
10時50分、『隈根尻山』。
ほぼ快晴!
素晴らしい光景が広がる。
頂上で早めの昼食とした。
そして下山。
これは速い!
傾斜が急なだけに、登山靴で滑って下降できる。
あっという間に林道に下り立った。
あとはまた淡々と長い林道を歩くのだが、
あくまでも下降なのでこれも速い。
13時15分、駐車地。
すぐそばの於札内川で登山靴、スパッツを洗い、
Hiromiを迎えに出発。
予定通り15時にHiromiを拾い、
金山湖に向かった。
そして16時半、金山湖に到着。
「LARCH」にチェックインして入浴。
「かんぱーいっ!」
久しぶりに3人揃って楽しい宴のはじまりはじまりぃ~