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2018.9.8 『神居尻山』(947m)  誰もいない・・・

 

 長く続いた停電は、私のところが34時間。

Hiromiのところはさらに長く、43時間に及んだ。

 

 7日(金)の午後、馬追丘陵のトレーニング登山を終え、

私が住む江別市に戻ると、

まだ信号は消えたままだった。

それで給油できるガソリンスタンドを探したが、

信号が点灯していないということは、

ガソリンスタンドも営業できないということであり・・・

ところが走っているうちに、

札幌市との境界が近付くと信号が点いていた。

それで「こりゃあスタンドが開いているかも」と、

それを目指すと長い車列を発見!

これは給油目的でガソリンスタンドに続く車列と直感して最後尾についた。

それからトロトロと車を進めること1時間半、

ようやく給油することができた。

但し、ガソリンは3,000円まで。

しかし私の車はディーゼルで燃料は軽油。

軽油だと5,000円まで入れてくれるというので助かった。

今時軽油の車は少ないためだろう。

5,000円分を入れてもらって、ちょうど満タンとなった。

「ホッ・・・」

 

 そんな風に苦労した燃料を大事にするべく、

この週末は近場の樺戸山地で過ごすこととし、

昨日(土曜)の朝、Hiromiとゆっくり出発して『神居尻山』に向かった。

ただただ給油するために、もうあんな苦労はしたくない。

 

『神居尻山』にはいつも人がいる。

しかし、こんな災害の中では誰も来ないであろうと予測して、

9時頃『神居尻山』麓の最奥駐車場に到着。

案の定車は1台もなし。

ただ、予報では上がるはずの雨が降ったり止んだりを繰り返す。

加えて眠気が襲い、しばし眠ることにした。

6日早朝の大地震以来余震が続き、夜中に何度も起こされてきた。

従って朝起きても寝不足状態だったので、

駐車地では直ぐに寝入ってしまい、1時間して目が覚めた。

そしてそこでようやく雨が上がった。

 

 10時30分、駐車地をスタート。

前回登った時と同じく、

最奥駐車場に向かう車道のヘアピンカーブ手前の入山口から入った。

この入口は前回よりきちんと整備されて歩きやすくなっていた。

山に足を踏み入れて気になることがある。

それは倒木。

馬追丘陵であれほど倒れていた木々が、

他の山域でもないはずがない。

特に針葉樹林帯が厳しい。

倒木を見てきて気付いたのだが、

落葉樹だと葉がひらひらとして風に逆らわない。

それに対し、針葉樹は葉自体が硬い上に密生しているので、

風の抵抗をまともに受けてしまう。

それでその抵抗に抗いきれずに倒れてしまうのだ。

そして巨木ほどその抵抗は大きい。

そんなことを考えながら進んで行くと、やはり倒木が現われた。

落葉樹の倒木は細く、枝もそう発達はしていないので、

難なく越えられる。

しかし針葉樹の倒木はその幹が太く、

枝が数多く発達しているのでなかなか手ごわい。

この時は四苦八苦して越える倒木も現われた。

そんな時Hiromiは、「やめるかぁ・・・」と簡単に漏らす。

 

 この山はほとんどが落葉樹に覆われているので、

下部の針葉樹林帯を抜けると数える程しか倒木は無かった。

そして何度も何度も歩いたAコースの登りは楽しく美しく・・・

私は見通しが効くようになってから、

稜線に上がるまでの尾根上の風景が好きで、

毎回同じ場面でデジカメのシャッターを切らずにはいられない。

従って私のブログを見ていただくと、

『神居尻山』である限り、同じような写真が連なる。

 

 楽しい尾根筋を詰めて、

12時40分、稜線上。

ガスがかかっていなくて良かった。

青空は望めないものの、稜線の緑が美しい。

そんな美しい稜線をゆっくり進み、

12時50分、『神居尻山』。

その手前の「神居尻小屋」が荒れていた。

木が焦げたような跡があり、大変残念なことだ。

 

 頂上には予想通り誰もいない。

災害の最中に山登りをするなぞ、我々くらいのものか・・・

昼食を摂って下山を開始。

下山路は久しぶりにCコースとした。

殆んどA→Bを歩いている。

14時10分、Cコース登山口。

それからゆっくりのんびり歩いて、

14時25分、駐車地。

Hiromiと二人して、「何度登ってもいい山だなあ・・・」

結局我々以外に登山者はなく、

静かな『神居尻山』を楽しんだ。

 

 それから移動するのだが、

まず入浴して汗を流さなければならない。

それで念の為に電話で営業状況を確認することにした。

Hiromiは様々な入浴施設のポイントカードを持っている。

最初は直近の「月形温泉」に電話してみた。

しかしいくらかけ直しても話し中。

次に「浜益温泉」に電話する。

すると電気は回復したものの、

泉質その他の点検ができていないので営業していないとのこと。

その後も電話しては同じような返答が返ってくる。

そして最後に電話したのが、深川市の「まあぶの湯」。

音江連山麓の入浴施設だ。

ここは平常通り営業との返答に、

迷わず車を走らせた。

音江に着いて念のためガソリンスタンドを覗いてみた。

すると車なんかいないじゃん!

これもまた迷わずスタンドに入って給油した。

前日の江別でのあの長い車列はいったいなんだったのだ~?

 

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