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2018.9.23 『稀府岳(まれっぷだけ)』(702m)  美しき笹の山

 日曜日の朝、『伊達紋別岳』から下山してすぐ、

南隣りの『稀府岳』登山口に移動した。

『稀府岳』に登るのは私もHiromiも初めてだった。

その存在は以前から知っていたが、

なかなかタイミングが合わず、

この日が初登となった。

 

 登山口は以前確認していたので、迷うことなく到着。

そして感じたこと、それは汚い。

狭い登山口の駐車スペースを含む雰囲気が、

なんとも言えず汚い。

その雰囲気だけを見るならば、

登らずに引き返したい衝動に駆られる。

しかし一度は登ってみないと・・・

  10時30分、登山口をスタート。

スタートしてもどうも私には合わない雰囲気の登山道が続く。

この山のことに関しては、

予備知識がなく、行き当たりばったりの入山だ。

しばらく古い沢形に沿った地形に刻まれた登山道を進むと、

突然急斜面に取り付き、急登が始まる。

これがまたきつい。

ガックリとペースが落ちる私を置いてHiromiが先を急ぐ。

長く感じた樹林帯歩きも30分で抜け、

11時ちょうど、突然樹林から抜けて広い笹原に出た。

それからは楽しい登行が始まる。

それ以降目にする風景は期待を裏切らなかった。

この山や『伊達紋別岳』は、

内浦湾の海岸線から眺めると、緑の笹に覆われた面積が広い。

それは私が最も好む広い世界であり・・・

  美しく背丈の低い笹の中を登って行くと、

先行者の姿が二名見えてくる。

そこで先を行くHiromiにスピードを落とすよう指示。

先行者に近付くと、写真の中にその姿が入ってしまうので、

それは避けたいとの思いからだ。

黙っているとHiromiは猪突猛進、

どんどん歩いて先行者を追い越してしまう。

何も考えないやつだからなあ・・・

 背後には内浦湾の美しい風景が広がる。

そしてうっとりとするような笹原を眺めながら豊かな気持ちで歩き、

11時30分、『稀府岳』。

どういうわけか、その頂上だけに羽アリが集まってうるさい。

予備知識がないまま頂上に立ってみると、

頂上から北の尾根に登山道が続いていた。

どこまで続くのかわからないが、

せっかく開削してくれたのだからと、

先に進んでみることにした。

二名の先行者も先に進んでいた。

ただ、それからの登山道は、

細尾根にあまりにも強引に付けられていてた。

その幅がほぼ登山靴の幅のところが有り、

片側は垂直に落ち込む断崖だ。

そしてそんな状況がいくつか出てきたので、

Hiromiに何かあっては危険と判断し、

キレの良い672m標高点で引き返すことにした。

その「672mP」で先行者に追いついたので、

これはどこまで進めるのかを尋ねてみた。

するとその二人も初めての山で、

「なんとか岩まで行けるようです」とのこと。

我々は危険を回避して引き返すことを告げて別れた。

その後頂上に戻り、「ガマ岩」まで下って昼食とした。

内浦湾の風景はあくまでも美しく・・・

振り返ると先行していた二名も引き返してきていた。

何も無理することはない。

帰宅して地形図を見ると、先には「天狗岩」(522m) というピークがあった。

それに続く登山道なのだろうが、

事故が起きないことを願わずにはいられない。

  昼食後スタスタと下り、

13時15分、登山口。

笹山はどこまでも広く美しかったが、

やはり登山口の雰囲気は気持ち悪いので、

急いで後片付けを済ませてそこを立ち去った。

 

 『稀府岳』の天候は申し分なく素晴らしかったが、

この晴天を求めてわざわざ伊達まで走ったわけで、

ようやく天気予報通りとなった。

 

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