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2018.10.6 『前天塩岳』(1,540m)~『天塩岳』(1,558m)  嵐の前の静けさを楽しむ

 今回の週末もまた、金曜日まで晴れ模様が続いたあとに、

台風絡みの悪天予報だった。

そして私とHiromiは、土~火曜日まで4連休。

一生懸命働き、日々早朝出勤、残業を繰り返すHiromiには、

今年から秋休みというものができた。

私も火曜日に休みを取って、

それに合わせたというわけだ。

しかし4日間通して出かけた山旅も、

雨から逃げてはみたけれど、

逃げきれず無理もせず、

二つの山行だけで終えて今朝帰宅した。

  台風接近間近な土曜日は、

北に向かうほど晴れる確率が高いと読んで、

初日は『天塩岳』に決めた。

『天塩岳』に登るのは3年ぶりか?

 

7時25分、天塩岳ヒュッテ奥の登山口をスタート。

広い駐車場には既に14台の車があった。

入山してしばらくは、

天塩川沿いの古い作業道を歩く。

紅葉が美しく、大変良い時期だ。

沢沿いの作業道はやがて終点となり、狭い登山道となる。

3度の渡渉箇所には作業板の橋が架けられており、

登山靴を濡らさずに済む。

ありがたいことだ。

7時45分、新道分岐。

ここから『前天塩岳』経由でも新道を登っても、

『天塩岳』頂上まで5kmと記されている。

しかし難易度が高いのは『前天塩岳』経由だ。

分岐を過ぎてしばらくは、

ゆっくり高度を上げながら奥深くへと進む。

そして旧道分岐を過ぎてCO.1,150から『前天塩岳』頂上まで、

標高差約400mの急登が始まる。

これがきつい。

この急登になるとHiromiが俄然張り切り、

またズボンの下を切り離して短パン状態となり、

私を置いてどんどん登っていく。

自称「短パンの女王」は決して手を緩めない。

それでも途中4パーティーを追い抜き、

9時20分、『前天塩岳』。

360度視界を遮るもののない景色が楽しめる頂上からは、

北大雪、表大雪、東大雪、十勝連峰の山々が手に取るように望まれる。

ガスがかかることのない高曇りで本当によかった。

 

頂上には直前に追い越した若者が、

すぐに上がってきたので、

水分補給をしただけで『天塩岳』に向かった。

ここからはコルまでは一旦170mほど下降し、

約200mを登り返す。

この下りでは私が前を行き、

コルからはHiromiが前に出て、

またガンガン登って姿が見えなくなる。

そして人目につかない藪に入って、

いつもの着替えをする。

とにかくそこまでの行程で、

べちゃべちゃになった短パンの裾から、

汗が止めどなく流れ落ちる特殊体質の持ち主だ。

先に行ってそんなHiromiを待ち、

着替えたことでスッキリした表情のHiromiと、

10時15分、『天塩岳』。

頂上では数名の登山者がくつろいでいたので、

スルーして下山を開始。

ただこの頂上も360度視界を遮るものがないので、

素晴らしい眺めを堪能できる。

そんな中私が好きなのは、

周遊するコースの、おおよそ全体を見渡せること。

そんな風景を目にできるのは、他に表大雪くらいだ。

うっとりする風景を楽しみながら下り、

『西天塩』に立ち寄ろうと分岐から足を踏み入れた途端、

前方を行く三人パーティーが嫌なものを同伴しているのが目に入ってしまった。

「嫌なもの」、Toshiならすぐにわかるべ?

即反転して「丸山」に向かった。

11時ちょうど、「丸山」(1,433m)。

そしてそこでラーメンタイム。

『天塩岳』に登ったのは、今回で8回目になる。

そしてその殆どで「丸山」が昼食地点だった。

また、この頃になると、

北の方だけに見られた青空の面積が広がりだした。

 昼食後の下山は太陽光が燦々と降り注ぎ暑いくらいの中、

紅葉を楽しみながら下った。

途中で目にする『前天塩岳』の山様がすさまじく鋭角で、

よく登ったものだと感心させられる。

 

 12時30分、新道分岐。

残り1.5kmを淡々と歩き、

12時55分、登山口。

いやあ、山の選択がうまくいった。

Hiromi共々大満足で、

台風から更に逃げるべく車を走らせた。

そしてHiromiが未踏の道北『敏音知』まで走って、

「ピンネシリ温泉」で汗を流し車中泊。

夜半過ぎから雨が降りだし、

翌朝は降り方が激しさを増した。

台風というのは気まぐれなもので、

大雨が降る、降ると予想されながらも、

一滴も降らずに過ぎ去ることもある。

今回はせっかくの連休なので、

そんなことにも期待してみたが、

あっけなく期待を裏切れた。

しかたがないので名寄まで移動してぶらぶら・・・

 

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